そうして他の人に株価が上昇していると思い込ませ、株を買うよう誘導する手法です。
「株高を煽る」なんて言い方をします。
株式相場をあおることは相場操縦取引と言って、法律で禁止されています。
前の車にピッタリついて走る
前の車との車間距離を縮めて、後ろにピッタリとくっつくようについて走ることを言います。
「前の車を煽る」とか「煽り運転をする」などという言い方をします。
鎧であおりをけって馬を急がせる
この意味の「煽り」とは泥除けの道具のことを言います。
馬のお腹の辺り、両脇を覆っている馬具のことです。
あおりを蹴るとは馬の両脇を蹴って馬を早く走らせるということです。
ネットでよく見る”煽る”の意味は?
辞典に載っている意味以外にも、現代ではさまざまな場面で「煽る」という言葉が使われています。
ネットではよく否定的な意味、相手を怒らせるような言い方でよく使われています。
ネット以外にも飲み会の場で使われたり、政治家の選挙戦や国会の場でも煽りかと思われるような発言が聞かれたりと、煽りの意味はマイナスなイメージが定着しています。
相手を刺激して問題行動を起こさせること
「煽る」という言葉はネット上では、相手を誹謗中傷することによって相手を挑発する行為のことを言います。
相手を煽ることで、相手を怒らせたり、怒らせることで問題行動を取らせたりする行為です。
うちわで風を起こし、火を強くすることから
うちわで風を起こすと、火の勢いは強くなりますよね。
小さな火でも、風を受けると炎は大きくなるものです。
ありもしない事実やでたらめなことなど、いろいろな言葉を吹っ掛けることで、相手の怒りを増幅させる行為が、まさにうちわで風を起こす行為と似ています。
そのことから、怒りを増幅させる行為のことを「煽る」というようになったのだと考えられます。
煽りとなるネット上の行動
ネット上では、意図的に相手の感情を逆なですることを言う場合が多いです。
最初の相手の感情からは怒りを全く感じられなくても、煽ることによってイライラさせたり怒らせたりします。
強く批判することは「叩き」とも言われたりします。
「煽り」との違いは、「叩き」は強く批判したり糾弾したりして相手を誹謗中傷することで相手を怒らせます。
「煽り」は直接的な言い方ではなく、間接的に相手を卑下するような話を振ったり、遠回しに相手が嫌がることを言ったりして相手に不快な思いをさせることを言います。
ですから、ネット上では自らが話題を提供するのではなく、他人の話に突然参加したり、周囲の雰囲気に便乗して煽ることが多いです。
また、書き込んでいる本人が煽っている自覚のないケースもあるので、知らないうちに自分の発言が周囲から見たら煽りと思われていたなんてこともあるかもしれません。
誹謗中傷
誹謗中傷とは、ありもしないことを次から次へと並べ立て、相手を批判したり、悪口を言ったりすることを言います。
特にネット上は匿名性が高いので、そういう場で知らない相手に対して誹謗中傷をするというのは、自己アピール欲の強い人、攻撃的かつ目立ちたがり屋な人が多いです。
煽りは基本的には楽しんでやる人が多いようですが、誹謗中傷はひたすら相手を攻撃することを目的として行われることが多く、煽りよりも強い書き込みになるようです。
揚げ足取り
一回相手を煽り、相手が怒って次を発言をしたところを揚げ足を取ってさらに問い詰めるという行為です。
相手を自分よりも下に見ていたりすると、こういう書き込みをしがちです。
また、いろいろな書き込み場所で、ただただ楽しくて人の揚げ足を取って歩く人も存在します。
挑発
煽りと挑発はかなり似た意味を持ちますが多少の違いはあります。