人の性格を褒める場合には、ある程度前向きな人や、いつも溌剌としている人、または笑顔の多いに対して褒めるのが効果的です。
ポジティブで何事に対しても積極的な人や、いつも明るく人を笑顔にすることが多い人は、自分の行動で誰かが笑ったり、雰囲気が明るくなることを喜ぶ傾向が見られます。
そんな人に対しては、「いつも元気で見ていてこっちも癒されるよ」といったり、「笑顔がとっても良いよね」と一言褒めることで、相手も「自分が誰かを笑顔にしている」という自信が持てます。
また、大人しく優柔不断な性格の人には、「いつも思慮深くて、ちゃんと物事を考えて行動してるよね」と、本人が気にしているであろう部分を肯定してあげると良いでしょう。
そうすることによって、「自分はこれでいいんだ」と安心することが出来ます。
しかし、何事に対しても捻くれた考え方をする人や、根っからの人と関わりたくないタイプの人に対しては、性格を褒めても嫌味に取られることがありますので注意しましょう。
行動
行動で褒めるときには、自分から積極的に行動している人に向けて言うのが効果的です。
自分から進んで行動する人は、特に承認欲求が強い場合があります。
何かをすることで誰かに良いと思われたかったり、周りの人からどんな風に言われたかったりという願望が人よりも強い傾向が見られます。
そのため、行動力のある人や、責任感を持って動く人には、それに対して褒めるようにしましょう。
褒められれば否定することはありますが、内心では嬉しいと感じていることでしょう。
考え方
誰かが何かを提案したり、ふと他の人とは違う考え方をした時に、あなたがそれに素直に感心出来ればその部分を集中的に褒めましょう。
自分の考えを褒められて嬉しいと感じる人は、理知的で賢く、頭の回転が速い人が多いです。
また、その頭の良さを自分で自覚している場合がほとんどです。
口ではどんなに「こんなの大したことない」と言ってはいても、純粋に「そんな風に考えられるなんてすごいね、流石だよ!」と褒められれば、内心では嬉しくないはずはありません。
とはいえ、素人がプロを褒めたところで、「何を当たり前のことを言っているんだ」と思われてしまいます。
考え方や頭脳を褒めるときには、あくまでも立場や年齢が近しい場合に限ります。
周囲が気づかなさそうなところ
引っ込み思案な人や、普段から褒められ慣れている人は、外見を褒めたところで反応はあまり芳しくありません。
自分に自信がない人や、自己主張の苦手な人の場合には、その人が普段どんな行動をしているのか観察してみましょう。
そこで、例えば朝誰よりも早く会社に来て掃除をしていたり、学校でいつも教室に花を飾っていたりと、人知れずあなたがなにか良いと感じることをしていれば、そこを褒めるようにしましょう。
また、大勢の前で褒めるよりも、少人数か、もしくは一対一の時に褒めるとより効果的です。
反対に、普段から褒められ慣れている人は、褒められることを特別なことだとは感じていません。
そんな人に対しては、「よく言われている褒め言葉」ではなく、「今までその人が褒められたことがないようなこと」を褒めるとかなり効果的です。
間接的に褒めよう
時には間接的に褒める手段も有効です。
先にも挙げたように、本人ではなくその人の飼っている犬を「よく躾が出来ていますね」と褒めることで、間接的に飼い主は自分が褒められていることを感じます。
また、他にも本人がいないところで、その人のことを「あの人は〇〇なところが良いよね、尊敬するよ」と褒めることで、周りから本人に「褒められていた」という事実が伝わります。
直接的に言われてももちろん嬉しいことには変わりありませんが、他者を通して自分の良い評判が伝わってくるのもかなり効果的です。
自信がもてるように褒める
褒める時には、相手が自分に自信がもてるように褒めましょう。
先に挙げたように、優柔不断で中々行動が出来ない人には、「いつも慎重に物事を判断出来てすごいね」と褒めてあげれば、言われた当人が自分の性格をネガティブではなく、ポジティブに捉えることが出来ます。
また、仕事で失敗して落ち込んでいる人に対しても、「結果よりも、まずは積極的に行動出来たことが凄いんだよ」とフォローすることで、言われた当人の気持ちを切り替えさせる良いきっかけとなります。
大切なのはただ相手を褒めるだけではなく、相手が自分の考え方や行動に自信を持てるように褒めてあげることです。
少し難しく思えるかもしれませんが、相手の言動をよく見ていれば、自然と褒めるべき点が見つかってきます。
褒め上手はこんなに得する!
褒め上手な人は、人生で必ず得をします。