あなたがもしも人から服装や言動を褒められたとき、「全然そんなことないですよ~」と反射的につい否定しながらも、

内心はやはり嬉しくなりますよね。

見え透いたお世辞は聞き流せても、心底から褒められると、誰だって嬉しいと感じるものです。

私たち日本人はいわゆる「褒め下手」な民族ですが、中には褒めるのがとても上手な人もいます。

褒め上手な人は、褒め下手な人に比べると、どんな褒め方のテクニックを持っているのでしょうか?

褒めることはすごく大事!

人を褒めるということは、とても大事なことです。

人は褒められると、それがいかにもわざとらしいお世辞でない限りは、嬉しいという感情が沸き上がります。

学校や会社で褒められれば、社会的な自分の立場に対する自信にも繋がり、良い優越感となります。

また、個人的なやり取りの中でも、誰かに褒められると自分の中の承認欲求が満たされて、満足な気持ちになります。

つまり、褒めるという行為そのものは、人同士が円滑に関係を築く上で重要なコミュニケーション方法の一つでもあるのです。

褒める対象が人ではなく、例えばある家の犬だとしても、犬を褒めることで間接的に飼い主を褒めることに繋がるため、

「褒める」という行為は主に人から人に対して行われることを指します。

褒めるときのポイントを伝授!

褒める、と一口に言っても、どのように褒めれば相手が気持ちよくなるのでしょうか?

一生懸命相手を観察して、何とかお世辞を捻り出すのももちろん良いのですが、

それでは相手に「この人は無理やり自分を褒めようとしている」と気付かれてしまいます。

無理に褒めようとしているのが気付かれてしまうと、相手は気持ちが冷めてしまい、あなたが何を言っても素直には受け取れないことでしょう。

では、褒めるときにはどんなことに注意して褒めれば良いのでしょうか。

堂々と褒める

まずは相手を、正面から堂々と褒めましょう

いかにも「お世辞です」と言わんばかりの、握り手を作りながら媚びた笑顔で褒めるのは厳禁です。

相手の顔を斜めに見ながら、また視線を彷徨わせながら褒めるのもあまり効果的とはいえません。

相手の顔を真っすぐに見て「今日は〇〇なんだね、とっても良いよ!」と明るく笑顔で褒めましょう。

日本人は褒め下手ですが、それゆえに「褒められ下手」でもあります。

正面から堂々と褒められると、反射的に口からは「そんなことないよ」と否定の発言が出るでしょうが、きっと内心では嬉しい気持ちが沸き上がっているはずです。

はにかみながら否定する人は、嬉しい気持ちを隠しきれていない証拠でもあります。

また、時々困った顔を作りながら全力で「そんなことない!」と否定する人もいますが、

そういう人ほど意外に承認欲求が強かったりしますので、相手が否定しても笑顔でしつこ過ぎない程度に肯定してあげましょう。

顔や口では何と言っていても、本心では誰しもやぶさかではないはずです。

ありのままに褒める!嘘はダメ

相手を褒めるときは、必ずありのまま褒めましょう

相手が思ってもいない、または自分が思ってもいないことを堂々と口にして信じ込ませることが出来るのは、ほんの一部の言葉が巧みな人のみです。

それ以外の人が、例えば痩せてもいないのに「痩せているね」と口にしたところで真実味がありませんし、そんな見え透いた嘘はつかれた本人も承知していることでしょう。

自分の心にもないことを口にするとき、人は無意識の内にそれが「嘘くさい」ことであるというサインを出しています。

例えば言葉では相手をべた褒めしているのに、目は少しも笑っていない、など、必ずどこかに無理が表れています。

そしてその嘘くささは、言われた当人は気づきやすいものです。

「この人は適当なことを言うなぁ」と思われて印象を悪くしてしまいますので、人を褒めるときには極力嘘は避けましょう。

思ったことを口にする

相手を褒めるときに最も自然な方法は、「自分が思ったことを口にする」というやり方です。

例えば朝に顔を合わせたとき、パッと相手の姿を軽く観察します。

そこで、いつもと何か違うと目についた部分を褒めれば良いのです。

服装や髪型、身に着けているものなど、褒める要素は何でも構いません。

普段と違うネクタイをしていたなら、「あれ、今日はオシャレなネクタイをしてるね」と一言褒めたり、

「今日の髪型可愛いね」とさらっと言うことで、相手を自然と良い気分にさせられます。

また、もし外見でどうしても褒める場所が見つからないときには、相手の表情や雰囲気などをやんわりと褒める方法もあります。

「今日はいつもよりも笑顔が素敵だね」と言ったり、「何だか普段より落ち着いた大人っぽい雰囲気だね」と表現してみたり・・。

何がどう、とはっきりとは伝えなくても、なんとなく自分が「褒められている」と相手が察すれば、自然と嬉しい気持ちになるはずです。

毎日そうやって続けていると、いつしか相手と円滑な人間関係を築けるようになりますし、自分自身の人を観察する目も養えて、一石二鳥です。

上手く褒めようとしない

褒め慣れていない人がやりがちなのが、「どうにかして上手く相手を褒めようとすること」です。

褒める際に気の利いた言い回しをしようとしたり、やたらと細かく相手を褒めたりしようとする人がいますが、あまりやり過ぎるのも逆効果です。

人は案外単純なもので、「何がどうだからどう良いね」なんて一々説明しなくとも、「今日の〇〇はなんか良いね」程度の褒め言葉だけで十分に喜んでくれます。

それを下手に細部まで説明しようとすると、反対に相手がわざとらしく感じてしまったり、ちょっと引いてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

褒めるときには、必要最低限の言葉だけで良いのです。

「今日の服、いいじゃん」や、「その帽子似合ってるよ」程度の褒め言葉の方が、相手にとっては自然に感じられて、より信ぴょう性があります。

ただし、仕事に関して相手を褒めるときには、ある程度細かい描写で伝えた方がより効果的です。

「きみのこの仕事はこの部分がこんな感じに良かったよ」と詳しく伝えると、相手はそれだけ自信に繋がります。

アメとムチを上手く使う

学校や会社でよく使われるのが、アメとムチの方法です。

何か注意をすることがあったら、それだけを頭ごなしに怒るのではなくて、必ずどこかに褒める箇所を入れるというやり方です。

例えば学校で窓ガラスを割った生徒に対して、先生が「お前が窓ガラスを割ったのは悪いことだ。

だが、お前がいつも皆のリーダーとして頑張ってくれていることも先生は知っている。

そんなお前だからこそ、規律を守ってみんなの手本となっていってもらいたいんだ。」と諭すように話をします。

そうすることによって、相手はただ落ち込んだり、反抗心を持つわけではなくなります。

「注意を受けはしたが、自分のことを認めてくれている」と相手が思えば、素直にムチを受け入れますし、そこから上に伸びていくことが出来ます。

このアメとムチを上手に使える人は、人を上手く育てることも出来ます。

あなたの周りにも、厳しくも優しい先生や上司はいませんか?もしいるとしたら、きっとその人は褒め上手な人でしょう。

何を褒めるのか?

相手を褒める、とは言っても、一体何を褒めれば良いのでしょうか?褒める内容は相手によって変わってきます。

社会的地位や志が高い人にそれを褒めたところで、相手からすれば「当たり前」と受け取られることがあります。

また、容姿を気にしている人に容姿に関することを褒めても、反対に嫌味に取られてしまう可能性もあります。

重要なのは、どの相手に対して、どんなところを褒めればいいか、ということです。

全員が全員、同じことを褒められても嬉しいと思うかは人によって違ってきます。

性格

人の性格を褒める場合には、ある程度前向きな人や、いつも溌剌としている人、または笑顔の多いに対して褒めるのが効果的です。

ポジティブで何事に対しても積極的な人や、いつも明るく人を笑顔にすることが多い人は、

自分の行動で誰かが笑ったリ、雰囲気が明るくなることを喜ぶ傾向が見られます。

そんな人に対しては、「いつも元気で見ていてこっちも癒されるよ」といったり、

「笑顔がとっても良いよね」と一言褒めることで、相手も「自分が誰かを笑顔にしている」という自信が持てます。

また、大人しく優柔不断な性格の人には、「いつも思慮深くて、ちゃんと物事を考えて行動してるよね」と

本人が気にしているであろう部分を肯定してあげることによって、「自分はこれでいいんだ」と安心することが出来ます。

しかし、何事に対しても捻くれた考え方をする人や、根っからの人と関わりたくないタイプの人に対しては、性格を褒めても嫌味に取られることがありますので注意しましょう。

行動

行動で褒めるときには、自分から積極的に行動している人に向けて言うのが効果的です。

自分から進んで行動する人は、特に承認欲求が強い場合があります。

何かをすることで誰かに良いと思われたかったり、周りの人からどんな風に言われたかったリという願望が人よりも強い傾向が見られます。

そのため、行動力のある人や、責任感を持って動く人には、それに対して褒めるようにしましょう。

褒められれば否定することはありますが、内心では嬉しいと感じていることでしょう。

考え方

誰かが何かを提案したり、ふと他の人とは違う考え方をした時に、あなたがそれに素直に感心出来ればその部分を集中的に褒めましょう。

自分の考えを褒められて嬉しいと感じる人は、理知的で賢く、頭の回転が速い人が多いです。

また、その頭の良さを自分で自覚している場合がほとんどです。

口ではどんなに「こんなの大したことない」と言ってはいても、純粋に「そんな風に考えられるなんてすごいね、流石だよ!」と褒められれば、内心では嬉しくないはずはありません。

とはいえ、素人がプロを褒めたところで、「何を当たり前のことを言っているんだ」と思われてしまいます。

考え方や頭脳を褒めるときには、あくまでも立場や年齢が近しい場合に限ります。

周囲が気づかなさそうなところ

引っ込み思案な人や、普段から褒められ慣れている人は、外見を褒めたところで反応はあまり芳しくありません。

自分に自信がない人や、自己主張の苦手な人の場合には、その人が普段どんな行動をしているのか観察してみましょう。

そこで、例えば朝誰よりも早く会社に来て掃除をしていたり、学校でいつも教室に花を飾っていたりと、人知れずあなたがなにか良いと感じることをしていれば、そこを褒めるようにしましょう。

また、大勢の前で褒めるよりも、少人数か、もしくは一対一の時に褒めるとより効果的です。

反対に、普段から褒められ慣れている人は、褒められることを特別なことだとは感じていません。

そんな人に対しては、「よく言われている褒め言葉」ではなく、「今までその人が褒められたことがないようなこと」を褒めるとかなり効果的です。

間接的に褒めよう

時には間接的に褒める手段も有効です。

先にも挙げたように、本人ではなくその人の飼っている犬を「よく躾が出来ていますね」と褒めることで、間接的に飼い主は自分が褒められていることを感じます。

また、他にも本人がいないところで、その人のことを「あの人は〇〇なところが良いよね、尊敬するよ」と褒めることで、周りから本人に「褒められていた」という事実が伝わります。

直接的に言われてももちろん嬉しいことには変わりありませんが、他者を通して自分の良い評判が伝わってくるのもかなり効果的です。

自信がもてるように褒める

褒める時には、相手が自分に自信がもてるように褒めましょう。

先に挙げたように、優柔不断で中々行動が出来ない人には、「いつも慎重に物事を判断出来てすごいね」と褒めてあげれば、

言われた当人が自分の性格をネガティブではなく、ポジティブに捉えることが出来ます。

また、仕事で失敗して落ち込んでいる人に対しても、「結果よりも、まずは積極的に行動出来たことが凄いんだよ」と

フォローすることで、言われた当人の気持ちを切り替えさせる良いきっかけとなります。

大切なのはただ相手を褒めるだけではなく、相手が自分の考え方や行動に自信を持てるように褒めてあげることです。

少し難しく思えるかもしれませんが、相手の言動をよく見ていれば、自然と褒めるべき点が見つかってきます。

褒め上手はこんなに得する!


褒め上手な人は、人生で必ずをします。

なぜなら、人はいつでも「自分を誰かに褒めてもらいたい・認めてもらいたい」と思っているからです。

だからこそ褒め上手な人の側には自然と人が集まってきますし、また人間関係も円満に築くことが出来ます。

褒め上手な人は、具体的に以下のような点で他の人よりも得をしています。

恋愛上手になる

褒め上手は、恋愛においてもかなり有利といえます。

意中の異性がいたとして、普通ならばなんとかして相手を振り向かせたいと、好きなものをプレゼントしたり、相手の色んな面を言葉で褒めたりします。

その際に、緊張して上手く褒められない人では、必死さや焦りの感情を相手も受け取ってしまい、あまり良い印象は与えられません。

しかし褒め上手な人は「今日の服似合ってるね」や「素敵な靴だね、センス良い!」などの短い言葉だけでスマートに相手の心をくすぐります。

また、恋人同士でも、パートナーを上手に褒めることが出来る人は、恋愛が長続きする傾向があります。

それは、褒める側もそれだけ相手のことを毎日良く見ているからだということが、自然と受け取る側にも伝わっているからかもしれません。

人を動かせるリーダーにも!