また、普段頑張っている自分へのご褒美として旅行の予定を入れて、周囲の人に「英気を養ってくるね」と話している人を目にすることもあると思います。
どんな内容であれ、当人にとって休息となり、また心の入れ替えとなることを「英気を養う」といいますが、基本的な言葉の意味はどのようなものなのでしょうか?
意味
英気を養うという言葉を辞書で引くと、「何事かに取り組むために活力を蓄えること」や「元気付けること」となっています。
また、相手に対して休養や美食などを勧める際に用いることが多いため、普段頑張っている人に対して休みや美味しいものを食べてゆっくりと心身を癒やしてもらいたいと思う時に使われることが多いです。
休息をとることで、リラックスをして心身を落ち着かせて疲れを取ることが出来ますし、また美味しいものや楽しいことをすると気分転換になり、明日からまた頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
そういった意味合いからも英気を養うことは重要ですが、あくまでも「普段頑張っている人に対して」用いられる言葉ですので、日頃からダラダラ好きなことをしていたり、頑張っていなかったりする人には決して使う言葉ではないでしょう。
類義語
英気を養うという言葉と同じような意味を持つ言葉として、「精力を付ける」「景気づけをする」「士気を高める」「雌伏する」などがあります。
どれも明確な意味としては、微妙に違いはあっても、広義の意味としては似ています。
この先に待っているもののために、いったん休んで気力を付ける、といった意味合いを持ちます。
一拍置くことで全力を出すことが出来る人間の性質を良く理解している言葉と言えるでしょう。
疲労回復
英気を養う上で最も重要なのは、心身の疲労回復を行うことです。
働き詰め、勉強詰めの毎日を送っていると、例えきちんと睡眠を摂っていても体には疲労が蓄積されてしまいます。
それを少しでも取るためには、英気を養って疲労回復をすることが大切なのです。
また、体が疲れている状態では、集中力が途切れやすく、ミスも頻発しやすいです。
勉強や仕事で頑張りたいと思うのであれば、無理は控えて、適度に疲労回復に努めた方が良いでしょう。
休養
休養の取り方は、人によって様々です。
例えば休みの日は一日中ふとんにくるまって寝ていることが何よりの休養になるという人もいるでしょう。
また、気晴らしに遊びに出かけて、思い切りはしゃいで夜には早めに就寝を心がけることが休養になるという人もいます。
静かな空間で時間を気にせずに読書に耽ったり、ペットとの時間を過ごしたりなど、どんなことでもその人にとって安らぎとなる時間を過ごすことが出来れば、それが休養となります。
とはいえ、基本的には休養を取る時には、遊び回ったり活動的に過ごしたりするよりも、ゆっくりと静かで落ち着いた時間を過ごすことの方が多いでしょう。
休憩
休養の場合には丸一日や数日かけて心身を休めることが多いですが、休憩の場合は仕事や勉強の合間に少し休むことが多いです。
何事も、長時間作業を続けていると、目のかすみや肩の痛みなど体のあちこちで問題が起こりやすくなります。
また、集中力も途切れてくるため、少しでも仕事や勉強に滞りを感じた時には、少し休憩を入れることも必要です。
パソコンの画面や教科書から目を離して、少し目を休めるなり、温かい飲み物を飲んで気持ちを落ち着けるなり、甘いものを食べて糖分補給をするなりしてきちんと休憩を取りましょう。
少しでも休憩を入れると、その後の仕事や勉強の効率がガラリと変わりますよ。
時間に余裕がなくて根詰めている時でも、最低でも5分は休憩を入れるようにしましょう。
英気を養うメリットとは?
英気を養うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
英気を養うためには、今やっていることの手を止めて、ある程度の時間を使って休息を取らなければなりません。
それは忙しい人や余裕のない人にとっては、非効率に感じられたり、無駄な時間に感じられたりしてしまうかもしれません。
しかし実際には、英気を養うことで大きなメリットが得られるのです。
休息を取る時間がもったいない、必要ないと感じる人は、以下のメリットについてぜひ参考にしてみて下さい。
休息を必要としないこれまでの考え方に、変化が生じるきっかけになるかもしれません。
生産性が上がる
例えばパソコンで長時間キーボードを叩き続けていたり、絶えず手や体を動かし続けて作業を行っていたりすると、どうしても数時間で限界が来てしまいます。