それよりも、怒りだったり、おかしいと思ったことであったりをしっかりと素直な感情として見せるところがざっくばらんと言われているように思えます。
特に日本社会の中では本音と建前という言葉があって、必ずしも素直に感情を表すわけではありません。
そんな中で、何の躊躇もなく人に感情を見せるので、そういったところがざっくばらんと言われるのです。
思ったことを隠さずに言う様子
ざっくばらんという言葉の意味の四つ目としては、思ったことを隠さずに言うということが挙げられるでしょう。
誰もが遠慮して言わないようなことでも、自分がそうだと思ったら口にしてしまうというところが、ざっくばらんな人にはあるでしょう。
また普通は隠しておかなければと人が思うようなことでも、それを言う必要があると思ったら躊躇をしないで話してしまうのがざっくばらんなのです。
こうだと思った感情に素直に従って口にしてしまうということですね。
どこか考えなしのようにも思えますが、考えなしというよりはとても素直だと思った方が良いのではないでしょうか。
ざっくばらんの語源
ざっくばらんという言葉はとても不思議な響きをしていますよね。
固い日本語とは違いますが、外来語のようには思えません。
どこか江戸っ子の言葉のような響きを持っていますが、実際はどこからきた言葉なのでしょうか。
その不思議な響きや、元々の意味については不思議に思っている方も多いでしょう。
実際に、ざっくばらんという言葉の語源人ついて詳しく調べてみました。
江戸時代や明治時代からある言葉
ざっくばらんという言葉自体はとても古い時代から使われています。
最近作られた若者言葉などではありません。
それでは、ざっくばらんという言葉はいったいどこから来たのでしょうか。
ざっくばらんという不思議な言葉の響きの由来について見てみることにしましょう。
心の殻をざっくり割ってばらりと明かす
ざっくばらんの言葉は、擬態語の組み合わせから着ているようですね。
ざっくばらんという言葉の前半の「ざっく」の部分は、擬態語の「ざっくり」です。
そして後半の部分の「ぱらん」は「ぱらり」、もしくは「ばらり」という擬態語からですね。
誰もが心に持っている殻をざっくりと割ってしまい、その中身をばらりと明かすというのが由来になっているようです。
この由来から考えると、遠慮なく自分の考えていることを明かしてしまう「ざっくばらん」の意味もよく分かりますよね。
ざっくばらり・ざっくばら・ざっくばれんとも
ざっくばらんという言葉は、昔は「ざっくばらり」という言葉で表されたこともありますし、「ざっくばら」という言葉になっていたこともありました。
これらは略語ですね。
今の時代には「気持ち悪い」という言葉を「キモイ」などと略して問題になったことがありますが、昔から言葉が略されるのは普通のことであったことが分かりますね。
現在では、ざっくばらんを略すようなことはなく、本来の言葉の方が長い時間を経て残ったようです。
また、ざっくばらんは「ざっくばれん」という言葉に訛ったこともあります。
こちらも現代では残っていませんので、現代にこの言葉を使うとすれば、ざっくばらんという言葉のみですね。
ざっくばらんのもう1つの語源の説
ざっくばらんの由来には「ざっくり、ばらり」以外にもあります。
ざっくばらんという言葉のもう一つの語源の説では、もう少し意味から際に入っているようですね。
こちらの場合には、擬態語を単語に舌というわけではなく「四角張った」という言葉を語源にしているようです。
つまり、「四角張っている」という言葉が「四角張っていない」「四角張らん」「さくばらん」「ざっくばらん」に変わってしまったという説です。
堅苦しい=四角張るの変形
もう一つの語源であったとしても、意味としてはそれほど変わるわけではありません。