世の中には、様々な「タブー」すなわち「触れてはならないもの」が存在しています。

相手の込み入った事情や立場など、日常生活のあらゆるところにタブーは潜んでいます。

そして、それらタブーに対して私たちは当たり前のように「暗黙の了解」として触れることはありませんが、そもそも何故タブーを犯してはならないとされているのでしょうか?

今回の記事では、何がタブーとされているか?や、それについて触れないほうが良い理由をご紹介します。

具体的にはどんなことがタブーなのか?

タブーには、様々な種類があります。

してはならない言葉や行動は、あらゆる場面によって細かく分かれています。

例えば子どものタブー、大人のタブー、また男性のタブーや女性のタブー、人間関係におけるタブーや、仕事におけるタブーなど、様々な種類とそれに適した場面が存在しています。

その場に合ったタブーを行わないことで、人間関係は恐らく問題なく過ごしていけることでしょう。

しかし、一つでもうっかりタブーを犯してしまうと、それだけであらゆる人から攻撃を受けたり、居場所を失くしたりしてしまうこともあります。

タブーとはいわば地雷のようなものですので、誤って地雷を踏んでしまわないように、場面や立場に合わせたタブーを知っておきましょう。

報道のタブー

報道の世界にも、タブーは存在しています。

言論の自由が当たり前に謳われている現代社会において、毎日テレビや新聞などで目にするニュースは世の中の全ての出来事を報道しているかのように思えます。

しかし、実際には現実に起こっていることでも表立って報道されることがないタブーの事件や事故なども多くあります。

それらは大抵、報道してしまうと後々報道局にとって不利となることがほとんどです。

報道の世界でタブーとされている出来事を以下にご紹介していきます。

警察の不祥事

警察は私たち民間人をその身を挺して守ってくれる重要な行政機関です。

国民生活の安全を確保し、社会の秩序を守るために必要不可欠な存在ですが、そんな警察の中でも時には不祥事が起こることもあります。

インターネット上には警察関係者による不祥事の事例がたくさん載っているのに、何故テレビでは報道されないのでしょうか?

事件や事故があった場合に、警察から報道機関に対して情報提供されることも少なくありませんが、警察の不祥事を報道してしまうと、必要な情報が報道機関に流して貰えなくなるからなのではないでしょうか?

某宗教

某宗教はある鳥のマークをモチーフにしているため、その報道のタブーは「◯◯タブー」と言われているようです。

その宗教への批判を報道してしまうと、関連する団体や信者から訴訟を受けたり、圧力を受けたりする恐れがありますので、それを避けるために報道機関は批判的な報道をしないと言われています。

菊タブー

菊タブーの菊は、天皇・皇室の紋章が菊の花であることから由来しています。

一言でいえば、天皇・皇室に対する批判を報道することがタブーになっているのではないかと言われています。

戦前には、天皇に対する批判は治安維持法によって取り締まられていました。

社会人としてのタブー

子どもや学生であれば、うっかり口走ったりやってしまったりしても大目に見てもらえることでも、社会人になるとタブーになることも多いです。

社会人だからこそタブーになるというよりは、いい大人になったのであれば、暗黙の了解として言ったりやったりしてはならないことを理解すべき、という考え方が強い傾向にあります。

いわゆる「空気を読む」ということが社会人では特に求められるようになるため、それが出来ない人は場の雰囲気を白けさせてしまったり、周囲の人たちから冷たい反応をされたりしてしまうことも少なくはありません。

いつまでも学生気分でいるとゼッタイに痛い目を見ます。詳しくは、「社会人が学生と違って求められる18個のこと」の記事を見ると参考になるでしょう。

言葉遣い

社会人になれば、言葉遣いもきちんと出来ているのが当たり前という世の中です。

子どもや学生の頃には若者言葉を用いたり、適当な言葉遣いでも通っていたかもしれませんが、それも社会人の立場になると正しい言葉遣いが出来ないことはタブーとされます。

上司や目上の立場の人には尊敬語で話し、自分は謙譲語で話すこと。

また初めて話す人に対してもいきなりタメ口ではなく、まずは丁寧語で話しかけることなど、学生の頃から習ってきた正しい言葉遣いを扱えることが当然のように求められます。

時折尊敬語で「〇〇さん(上司)がそう仰いましたので~」と話すところを、「〇〇さんがそう申されたので~」など、誤った日本語の使い方をしている人を見かけますが、あまりにも言葉の使い方が間違っていると教養や育ちを疑われてしまいかねません。

【言葉遣いについてはこちらの記事もチェック】

年功序列

日本では、昔から年功序列の考え方が根強く残っています。

年功序列とは、会社において、個人の能力や成果にかかわらず、勤続年数・年齢を重視して役職や給与を上昇させる慣習・人事のことです。

すなわち海外のように、個人の実績や能力によって評価を行い、それを賃金に反映させるやり方とは正反対と言えます。

若手社員の頃から何十年も会社に貢献し続けて、その結果重役にまで昇りつめる人の場合には、年功序列の制度は相応しいと言えます。

しかし、一方でほとんど会社に貢献していなかったにも関わらず、年齢や勤続年数が長いからというだけで能力もないのに重役に就く人も中にはいますので、その場合には年功序列の制度はあまり良いとは言えないでしょう。

年功序列の意味が分からない人は、「年功序列とは?よく出る用語を解説!」の記事を参照して下さい。

収入について

自分以外の相手の収入について触れることは、少なくとも日本ではタブーとされています。

海外のある国では初対面の相手に対しても平気で仕事内容や収入を聞いてくることがありますが、日本でそれをやってしまうと「デリカシーのない非常識な人」と間違いなく思われてしまうことでしょう。

何故自分の収入を隠すかは様々な理由がありますが、相手と自分との収入を比較することで、人間関係で順位付けされてしまうことや、収入から相手の生活ぶりを想像して金銭トラブルになることを恐れて収入を公言しないことが大半の理由と言えるでしょう。

【ライバルを出し抜いて高収入な職業に就きたい人はこちらの記事も参考に】

休憩時間

会社によっては、休憩時間がタブーとされているところもあります。

例えば昼休みが1時間に定められている場合、普通ならば堂々と1時間休憩すれば良いでしょう。

しかしそれが繁忙期の場合や、仕事が立て込んでいる時には、1時間きっちりと休憩することが出来ないこともあります。

それ自体は何も珍しいことではありませんが、問題は不足した分の休憩を他の時間で取り辛いということです。

例えば昼休憩が30分しかなかった場合、午後のどこかの時間で残りの30分を休憩すれば良いと考えますが、実際には他の社員の目もあり、中々休憩を取ることが出来ません。

そもそも、きちんと休憩が取れているかどうかは本人にしか分からないため、例え正規の休憩時間をとっていたとしても、それが他の人から見た場合に、仕事をサボっていると勘違いされてしまうこともあります。

【休憩については、こちらの記事も参考になります】

タブーとされることはNG!なぜ?

タブーとは、口にしてはならないことや、やってはいけないことを指します。

立場や場面などにより、その時々でタブーは様々に存在していますが、「決してそれをしてはならない」という認識は誰もが一致しています。

ふざけて口にしたり、やったりしようものなら、直ぐに周りの反応が悪くなったり、自分の立場が危うくなったりします。

子どもでもない限りは、タブーとされていることをわざわざやろうとする人はそうはいないでしょう。

それでも実際にタブーとされていることをしてしまった場合には、どのようなことになってしまうのでしょうか?タブーがNGとされる理由を以下にご紹介します。

批判される

例えば自分以外の人のプライバシーの侵害となることや、相手がコンプレックスに感じていることに対して無神経に突っ込んでしまった場合、当然ながら相手や周囲の人たちに批判されることになります。

誰しも触れてほしくはない部分というのがありますが、もし体型をコンプレックスに感じている人の場合は、その体型について触れることがタブーとされていることが多いです。

周りの人たちは何となくそれを雰囲気で察して口には出していないのに、平気でそれを口にしてしまった場合は、相手を傷つけるだけでなく、周囲の人たちからは「あいつは空気が読めない無神経な奴」と評価を下されてしまいます。

そして、一度でもタブーを破ってしまうと、直接関わりがない人たちからの評価もどんどん下がってしまい、身に覚えのない批判を受ける羽目になってしまうのです。

親族に影響する

自分の行動はあくまでも自己責任です。

しかし、自分の行動によって、自分だけではなく親族にまで迷惑をかけてしまうこともあります。

例えばあなたの住んでいる地域で、タブーとされていることがあるとします。

あなたが若気の至りやちょっとした好奇心からそのタブーを破ってしまった場合、当然地域の人たちからは批判され、冷たい態度を取られることになります。

しかし、それだけで済むことはなく、そんなあなたを育てた両親や、あなたの親族までもが「タブーを破った人間の身内だ」として冷たい視線に晒されてしまうことがあるのです。

犯罪者の親族がその典型的な例と言えるでしょう。

ある人が罪を犯して捕まったら、その親族までもが「犯罪者の家族」として悪しざまに言われ、冷たい態度を取られてしまいます。

また、全く知らない人から罵るような悪戯電話を一日何件もされたり、家の壁に悪口を書いた紙を貼られたりと、犯罪者の親族というだけで辛い仕打ちに遭うことだって実際にはあるのです。

生きづらくなる

タブーを犯すと、それまでよりも自分が生きづらくなってしまいます。

誰にも知られることなくタブーを犯した場合には問題になることはないかもしれませんが、大抵はタブーを破れば周囲の人たちにはそれが露見してしまいます。

そうなると批判や酷評、周囲の冷たい態度や視線、さらには昇進のチャンスを潰されたりなど、自分にとってあらゆる良くないこと、悪いことが立て続けに起こってしまいます。

たった一つタブーを破っただけで、それまでの自分の人生の全てを否定されたり、他の良い部分も評価されなくなってしまったりする恐れもありますので、タブーとされていることは破らない方が賢明でしょう。

出世しづらい

たった一言でもタブーを口にしてしまうと、それだけで全てのことが上手くいかなくなってしまうことも現実にはあります。

例えば自分の働いている会社の上司が、薄毛をコンプレックスに感じているとします。

その人に髪の毛の話題を振られた際に、冗談交じりに「自分はまだふさふさですから」や「自分もあと数年後には課長と同じくらいになりますよ」などと軽々しく口にしてしまい、それが原因で上司から嫌われてしまったとします。

出世というものはその人自身の業績や働きが主ですが、それを判断して昇進させるかどうかを決めるのはあくまでも上司の仕事です。

その上司に嫌われてしまったとしたら、その人は今後出世がしづらくなってしまうことでしょう。

このように、人によってその人自身のタブーは異なります。

もし自分が出世したい、会社で上手くやっていきたいと考えているのなら、会社内の一人ひとりのタブーについて知っておく努力も必要でしょう。

【出世したい人は、こちらの記事もチェック!】

仕事が入らなくなる

うっかり発言やミスの多い人は特に、注意深い人に比べるとタブーを犯しやすい傾向にあります。

それも本人が無自覚でやってしまうことが多いため、やってしまってから後悔することがほとんどです。

先に挙げた上司に対する失言が原因で出世の道を絶たれるのと同様に、うっかりタブーを犯してしまうことによって、仕事が入らなくなってしまうこともあります。

例えば営業の仕事をしている人が、営業先でタブーを破ってしまったとしたら、その営業先からは最悪取引を解約させられてしまうかもしれません。

また、いつも仕事を依頼してくれていた会社のタブーを破ってしまった場合には、今後その会社からは一切依頼が入らなくなる可能性も少なからずあります。

タブーというのは、決して口に出したり、やったりしてはならないことです。

社会人になってそれをやってしまうと、取り返しのつかない結果になってしまうことも多いのです。

そのため、うっかりミスが多い人や注意力が散漫になりやすい人は、日頃からもう少し慎重に言動や行動を選んだ方が良いでしょう。

責任を取らなくちゃいけなくなる

タブーを破ってしまうと、取り返しがつかなくなってしまうことがあります。

仕事の契約を切られるようなことがあれば、会社にとっては大きな痛手になります。

そしてあまりにもその損害が大きな場合には、タブーを破った本人が責任を取らなくちゃいけなくなります。

一般的な仕事のミスであれば、大抵は会社が社員を庇ってくれます。

取引先への謝罪も上司が一緒についていってくれることもありますし、多少出世は遅くなっても最終的な責任までは取らずに済みます。

しかし、あまりに事が大きな場合には、本人に責任を取らせることになるでしょう。

すなわち、会社であればクビです。

自主退社の場合にはまだ良いですが、クビになって辞める場合には、再就職先を探す際にネックになります。

よほどのことがない限りは会社をクビになることはまずありませんので、再就職先での面接の時点で、クビになったという事実は採用するのに大きな障害となるでしょう。

タブーを知ってしまったら

タブーを知る、ということは、必ずしも悪いことではありません。

むしろ何も知らないでうっかりとタブーを破ってしまうことの方が、被害は大きく、また後悔することも多いです。

しかし、タブーによっては知ってしまったことで精神的に自分が落ち着かなくなってしまったり、どうすればいいかと狼狽したりすることもあります。

そして悩んだ結果うっかりとタブーに自ら触れてしまうこともないとは言えません。

では、タブーを知ってしまった時には、どうすれば良いのでしょうか?

見ないふり

タブーは知った上で、敢えて見ないふりをするのが一番おすすめの方法です。

知っているものを知らないふりするというのは意外に難しく、演技派の人でなければ難しいように思えますが、コツさえ掴んでしまえば最も自分が有利に立ち回ることが出来ます。

タブーが身近にあるものであれば、その存在を意識しつつ、それに触れないように気をつけます。

また、少し離れたところにあるものであれば、普段はそれに近づかなければタブーに触れる心配はありません。

人間誰しも野次馬根性というものがありますので、一度知ってしまったら見ないふり・知らないふりはなかなか難しいかもしれませんが、上手に見ないふりを続けることが出来れば、その器用さを上司や同僚などが、意外なところで買ってくれるかもしれません。

人に話さない

タブーは、むやみやたらに口に出してはいけないものです。

口に出してはいけないからこそタブーと言われているものでもあります。

そのため、もしタブーを知ってしまったとしても、それを人に話すのは避けましょう。

「沈黙は金」ということわざがあるように、黙っていることが一番自身のためになることもあります。

それでも、もしどうしても誰かに話したくてたまらない、という性分の人は、出来るだけそのタブーには関わりのない人を選んで話しましょう。

タブーから遠い位置にいる人であれば、仮にタブーを知ったとしてもそれと関わる可能性は低いです。

ともあれ、どこで誰が聴いているとも限りませんので、もし誰かに話すなら、口が堅い人や約束が守れる人を選んで話すようにしましょう。

間違ってもおしゃべりな人には話さないように注意しましょう。

素直に話すことも

タブーは、基本的には口に出してはいけない、やってはいけないことを指します。

しかし、時と場合によっては素直に話すことも必要です。

例えばどうしても距離を縮めたい、仲良くなりたいと思う相手に対して、敢えて相手のタブーに関することに触れて、その上で相手の気持ちを納得させることが出来れば、今以上にその相手との信頼関係は深まり、距離も縮まることでしょう。

また、自分の中でのタブーになっていることをわざと人に話すことで、その相手から信頼を得やすくなり、自身の精神面を鍛えることも出来ます。

もちろん基本的にはタブーは口にしない、やらない方が良いですが、時と場合によっては素直に話すことも必要なこともあります。

裏でことを収める

もしもあなたがタブーに触れてしまった時、器用に立ち回ることが出来るのなら裏でことを収めるという方法もあります。

例えば自分の同僚とその部下が不倫関係にあった場合、それを表沙汰にはせずに、裏で話し合いを進めてことを収めさせるというやり方があります。

また、部下のミスで会社に大きな損害を与えてしまいそうになった時に、自らミスの原因となったものに関わり、ことが大きくなる前に収めるといった方法もあります。

裏でことを収めておけば、表で大事にはならずに済み、風評被害も最小限で防ぐことが可能です。

しかし、それをするにはかなりの頭の回転や器用さが求められますので、絶対に自分が裏でことを収められるという自信がある人以外は下手にタブーには触れない方が賢明でしょう。

事前に回避しよう

タブーの存在を知っていたとしても、誰しもふとした時にそれを破ってしまう可能性はあります。

しかしそのタブーに対抗策や考えを予め持っている人では、万一のことに備えることが出来、タブーを破ってしまう危険性もかなり低くなります。

タブーに触れたり、破ったりすることはろくな結果を呼びませんので、出来るだけ事前に回避するように努めましょう。

タブーを知っておく

タブーを回避する最も有効な手段は、予めタブーを知っておくことです。

知っていれば、うっかりと無自覚でタブーに触れてしまう危険性もなく、危ないと感じればそこから離れて自分の身を守ることも出来ます。

タブーは知ってしまうと落ち着かなくなるという人も中にはいますが、何も知らないよりは予め知っておいた方が、自分で対策を取りやすくなります。

相談する

自分一人ではタブーに対してどうすればいいのか分からないと思った時には、同じくタブーを知っている人に相談してみましょう。

出来れば口が堅くて、誠実な人に相談すると良いアドバイスをくれることでしょう。

例えそれが「放っておけ」「見ないふりをしろ」というシンプルなアドバイスであっても、何をすればいいのか分からないという状態よりは精神的に落ち着くことが出来ます。

タブーとされることは控えるべき!

タブーについてご紹介してきましたが、結局のところタブーとされることは控えた方が良いでしょう。

タブーとは、「決して言ってはならないこと」や「決してやってはならないこと」です。

何かしらの意味を持った上でタブーとなっているものがほとんどですので、自分から悪戯にそれに関わったり、タブーを破ったりしないように心がけましょう。

そして、万一タブーに関わってしまった場合には、出来るだけ早くそれから離れることや、被害を最小限にとどめることなどに全力を注ぎましょう。

タブーはいわば、「触らぬ神に祟りなし」なのですから。