しかし、あまりに事が大きな場合には、本人に責任を取らせることになるでしょう。
すなわち、会社であればクビです。
自主退社の場合にはまだ良いですが、クビになって辞める場合には、再就職先を探す際にネックになります。
よほどのことがない限りは会社をクビになることはまずありませんので、再就職先での面接の時点で、クビになったという事実は採用するのに大きな障害となるでしょう。
タブーを知ってしまったら
タブーを知る、ということは、必ずしも悪いことではありません。
むしろ何も知らないでうっかりとタブーを破ってしまうことの方が、被害は大きく、また後悔することも多いです。
しかし、タブーによっては知ってしまったことで精神的に自分が落ち着かなくなってしまったり、どうすればいいかと狼狽したりすることもあります。
そして悩んだ結果うっかりとタブーに自ら触れてしまうこともないとは言えません。
では、タブーを知ってしまった時には、どうすれば良いのでしょうか?
見ないふり
タブーは知った上で、敢えて見ないふりをするのが一番おすすめの方法です。
知っているものを知らないふりするというのは意外に難しく、演技派の人でなければ難しいように思えますが、コツさえ掴んでしまえば最も自分が有利に立ち回ることが出来ます。
タブーが身近にあるものであれば、その存在を意識しつつ、それに触れないように気をつけます。
また、少し離れたところにあるものであれば、普段はそれに近づかなければタブーに触れる心配はありません。
人間誰しも野次馬根性というものがありますので、一度知ってしまったら見ないふり・知らないふりはなかなか難しいかもしれませんが、上手に見ないふりを続けることが出来れば、その器用さを上司や同僚などが、意外なところで買ってくれるかもしれません。
人に話さない
タブーは、むやみやたらに口に出してはいけないものです。
口に出してはいけないからこそタブーと言われているものでもあります。
そのため、もしタブーを知ってしまったとしても、それを人に話すのは避けましょう。
「沈黙は金」ということわざがあるように、黙っていることが一番自身のためになることもあります。
それでも、もしどうしても誰かに話したくてたまらない、という性分の人は、出来るだけそのタブーには関わりのない人を選んで話しましょう。
タブーから遠い位置にいる人であれば、仮にタブーを知ったとしてもそれと関わる可能性は低いです。
ともあれ、どこで誰が聴いているとも限りませんので、もし誰かに話すなら、口が堅い人や約束が守れる人を選んで話すようにしましょう。
間違ってもおしゃべりな人には話さないように注意しましょう。
素直に話すことも
タブーは、基本的には口に出してはいけない、やってはいけないことを指します。
しかし、時と場合によっては素直に話すことも必要です。
例えばどうしても距離を縮めたい、仲良くなりたいと思う相手に対して、敢えて相手のタブーに関することに触れて、その上で相手の気持ちを納得させることが出来れば、今以上にその相手との信頼関係は深まり、距離も縮まることでしょう。
また、自分の中でのタブーになっていることをわざと人に話すことで、その相手から信頼を得やすくなり、自身の精神面を鍛えることも出来ます。
もちろん基本的にはタブーは口にしない、やらない方が良いですが、時と場合によっては素直に話すことも必要なこともあります。
裏でことを収める
もしもあなたがタブーに触れてしまった時、器用に立ち回ることが出来るのなら裏でことを収めるという方法もあります。
例えば自分の同僚とその部下が不倫関係にあった場合、それを表沙汰にはせずに、裏で話し合いを進めてことを収めさせるというやり方があります。
また、部下のミスで会社に大きな損害を与えてしまいそうになった時に、自らミスの原因となったものに関わり、ことが大きくなる前に収めるといった方法もあります。