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相変わらずとはどういう意味?知って...(続き3)

場合によっては意としてないように伝わって相手を怒らせてしまうことがある「相変わらず」。

普段何気なく使ってしまうことがあるので、今後は注意したいですよね。

このように使いどころが意外と難しい「相変わらず」ですが、他の人は一体どのように「相変わらず」を使っているのか気になりますよね。

これまで「相変わらず」を意識して使ってきたという人も少ないはずです。

ここでは、「相変わらず」を使った例文をちょっとだけご紹介したいと思います。

「学生時代の友達と久しぶりに会ったが、相変わらず元気そうだった。」

これは、久しぶりに再会した友達が昔と変わらず元気で過ごしていることを表した「相変わらず」です。

アナタも古い友達と再会したときに「相変わらず元気そうでよかった~!」と言ったりしますよね。

この「相変わらず」を使ったときは変な含みは一切ないはず。

「相変わらず」の後ろに「元気そう」という言葉が来ているのでネガティブに取れられることもありません。

昔と変わらず元気にしている様子を単純に表現して安堵している感じなので、イヤミのない「相変わらず」の使い方と言えるでしょう。

「久々に実家に帰ったけど、母は相変わらず口うるさい。」

これは例1と文のニュアンスは一緒ですが、ちょっとネガティブ要素が加わったバージョンです。

皮肉っている感じもありますが、ジョークが通じる身内や親しい間柄の関係で使うと、親しみが込められた様子になります。

また、これを言った当事者のお母さんだけではなく「世の中の母は口うるさいもの」という昔ながらの世間一般のイメージがありますよね。

「あー、そうだよね。母親って子供がいくつになっても口うるさいよね」「うちの母も昔からそんな感じ!」

など、周りからは共感を得ることができて話題になる「相変わらず」と言えるでしょう。

「相変わらず天気は優れず、雨ばかり降っている。」

これは様子を表した「相変わらず」です。

朝から続いていた悪天候が、夕方になっても変わらず続いているというようなときに使います。

変化がないという様子が伝わってきます。

特にネガティブかポジティブかなどは含まれず、単純に「過去と現在が変わらない」という様子を伝える「相変わらず」なのです。

また、テレビの天気予報などでも梅雨時期や雨の天気が続いているときは「相変わらずの空模様(雨)です」と言っているところをよく耳にしますよね。

テレビは単純に様子や事実を伝えてるだけなのです。

しかし、「雨=一般的に残念な天気」と思われているので、ここで使われている「相変わらず」はちょっとだけネガティブ要素を含んでいる感じになります。

「相変わらず」は、本当にとらえ方次第で意味が変わりますよね。

「私が好きな映画監督の新作映画は、相変わらず見事な出来だった。」

これは「相変わらず」の後ろに「見事な出来」という言葉が続いていることから、とてもポジティブな「相変わらず」になります。

過去の経験や主観から「これは優れている」「この人が携わった作品なら間違いない」という前提があります。

そして、やはり過去と変わらず(いい意味で)期待を裏切らない、優れているという状態です。

でももし、これが「あの監督の新作映画は、相変わらずだった」という表現だったらどう思いますか?

文脈を見ると、良い意味でも悪い意味でもどちらとも受け取ることができますよね。

敢えて何も評価をつけずに「相変わらず」と言っているあたりがネガティブに感じるという人もいるでしょう。

ですが「見事な出来」がつくだけで一気に印象が変わりますよね。

いつも素晴らしい作品だけど、今回も素晴らしかったということがよくわかります。

この例題の「相変わらず」は、とても好感を持っているときの使い方でしょう。

「○○さんの奥さんは、相変わらずキレイな人だ」

これは、褒め言葉として使う「相変わらず」です。

以前からキレイな人だったけど、今もその美しさが健在であるということを「相変わらず」を使って表現しています。

単純に「おキレイですね」と言われるよりも「相変わらずおキレイですね」と言われた方が、「昔も今もずっとキレイ」と言われているようで総合として嬉しいですよね。