もし一緒に住んでいるならば、あなたが何も言わなくても、表情や行動を見て「何かあった?」とすぐに察知してくれるのも家族だと思いますし、言いにくいことも親や配偶者であれば打ち明けやすい、ということもあるでしょう。
まずは、あなたのことをいちばんよく理解してくれて、いちばん親身になってくれる家族の存在を大切にするようにしてください。
友人
あなたが相談したい人は?と聞かれて、頭に思い浮かぶのはいつも一緒にいてくれる友達かもしれません。
友達というのは、楽しい時ばかり一緒にいるのが友達ではなく、友人が苦しんでいる時やつらい目に遭っている時にこそ、近くにいてくれて励ましてくれたり慰めてくれるのがホンモノの友情関係であると言えるでしょう。
話しをよく聞いてくれたり、気持ちを受け止めて一緒に親身になって考えてくれるような友人がいますか?そうしたあなたの味方になってくれる友達の存在はとても貴重です。
あなたから頼られた友人も、頼りにしてくれたことをきっと喜ぶに違いありません。
家族や友人といった信頼できる人には、より具体的にSOSを発信しやすいと思います。
お互いにどんな時でも甘えたり、頼れるような友達関係を大切にしましょう。
恋人
恋人がいる方であれば、精神的にあなたを支えてくれたり、癒してくれる恋人はとても大切な存在と言えます。
悩み事がある時や落ち込んでいる時でも、無条件に愛情を注いでくれる存在があるだけで心の支えとなり、また頑張れるような気がする、という経験をされた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
恋人は、どんな些細なことでも、あなたが頼りたい時に駆けつけてくれたり、電話やメールで精神的にも感情的にも支えて励ましてくれる、大切な存在です。
あなたのSOSにも心から助けになりたい、と思ってくれるに違いありません。
上司
心から尊敬できて、頼りになる上司がいますか?頼れる上司にならば、仕事上の悩みであっても、個人的に抱えている問題であっても、相談しやすいかもしれません。
人生経験を積んできた上司からはきっと、ハッとさせられるような適切なアドバイスであったり、あなたの気持ちや考えを前向きにしてくれる、役立つ内容のアドバイスをもらえることでしょう。
もしかすると、ビジネス上の事であるなら、上司の権限を使って問題を上手に解決してくれるかもしれませんし、同じような経験を潜り抜けてきた視点から教えてもらえるかもしれませんよ☆
そのためには、日頃から上司との良い関係を築いておくことも必要です。
「一緒に飲みに行きませんか?」とあなたの方から積極的に声をかけて、頼りにしていることを言葉にしてみるのはいかがでしょうか。
同僚
職場の同僚の中に、助けになってくれそうな信頼できる人がいないか、探してみることもできます。
一日のうち、いちばん長く一緒に時間を過ごしているのは職場の同僚であるという方も多い事でしょう。
仕事の悩みであるならば特に、同じ職場で同じ経験をしている人に相談した方が分かってもらえることも多いかもしれません。
もし職場内でいじめやパワハラなどの、人間関係に関係した問題で辛い思いをしているなら、同僚が愚痴を聞いてくれたり、何らかの仕方で支えになってくれる場合もあるでしょう。
一人暮らしをしている、気軽に普段会える友人が近くにいない、という方でも、一日のうちのほとんどを一緒に過ごしている同僚なら、あなたのことをよく知ってくれていますし、頼ることができるかもしれません。
先生
学生の方であるならば、信頼できる先生、親身になってくれる先生を探してみてください。
重い病気で苦しんでいる方であれば、心から助けになってくれそうな信頼できる医者の先生を探しましょう。
信頼できる学校の先生であれば、もしあなたがいじめにあって苦しんでいるなら必ず助けになってくれるはずです。
どんな進路にしようか悩んでいるなら、あなたにとってより良い将来になれるような道を、一生懸命見つけようと奮闘してくれるに違いありません。
お医者さんの中にも、あなたにとっていちばん最善の治療法や治療薬を懸命に捜してくれる先生もいます。
病気の苦しみや悩みは、自分だけでは解決できないこと、乗り切れないこともたくさんあると思うので、我慢せずに、SOSを受け止めてくれる先生に頼りましょう。
️SOSは伝わらなければ意味がない
ここまでで、SOSをどのように分かりやすく伝えることができるか、その方法や、どんなシチュエーションでSOSを伝えればよいのか、また誰にSOSを伝えて良いのかを取り上げてきました。
自分にとって伝えやすい方法や、伝えやすい人を探すことがまずは大切です。
また、「助けて欲しい」と素直に甘えたり、頼ったりする勇気も必要です。
一人で生きていける人は世の中に誰一人いません。
他の人の助けを借りながら、みな生活しています。
「助けて欲しい」「手伝ってほしい」「相談に乗ってほしい」というSOSを言葉にしたり、表情や行動に出せるように意識してみましょう。