問題や対立を解決・調和させる行動がとれること
ただ、「協調性がある」ということは、そのような意見の違いや何かの対立があったときにこそ発揮されるものでしょう。
協調性を重視する会社では、一人で進めていく仕事よりもグループで、または複数人が協力して何か一つのことを作り上げることが多くなります。
そのようなとき、いろいろな意見や主張というものが出てくるのは当然ですし、そこからスタートすることでしょう。
でも、そのような問題や対立が起こった時に、自分の主張だけをして、自分とは違った主張を持つ人たちを理解したり受け入れる姿勢がないなら、協力していくのは難しくなっていくことでしょう。
確かに、そのように自分を主張できるのは一つその人の魅力です。
ただそれだけでは、グループや複数人で協力して仕事を成功させる、というのは難しくなることでしょう。
いくら優れた能力があったとしても、それを共有できなければ意味がないのです。
そこで、問題や対立を解決したり、違いを調和させる行動がとれる人が「協調性のある人」ということなのです。
仕事ができる人というのは、自分ひとりでなんでも行ってしまったり、作業を進めていってしまう人ではありません。
自分の持っている情報やスキル、能力などを周囲に伝え、それを共有してチームとしての作業の効率を上げたり協力を促したりすることができる人です。
そして、グループで何かを達成するためには確かに、妥協というものも必要なときがでてくるでしょう。
でもそれは単に自分の意見を全く持たない、ということではありません。
しかし、みんなで何かを達成するためには当然、自分の好みでなくても協力しなければいけないこともありますし、自分の考えとは違ったことを進めていかなくてはいけない時もありますので、そこで自分を他人と調和させるために柔軟に対応して、周りの人と調和よくやっていけるかが問われているわけですね。
だから、企業が求める協調性のある人間というのは、積極的に自分個人の特性や特徴を生かしつつも、目標達成のためには自律的にチーム活動ができる人なのです。
就活で出てくる協調性
就活では、自分を企業に売り込むためにアピールしなくてはいけません。
自分の性格や素質が企業にとって、どれほど役立つかということを売り込んでいく必要があるわけです。
そこで、企業側に対しての自己PRとして「協調性がある」ということを使うことができます。
では、どんな場面でこの「協調性」をアピールしていくことができるのでしょうか??
こんな質問のときに使いやすい協調性
企業の面接でよく聞かれる質問に対して、「協調性がある」というこをアピールすることができます。
でも、この時気を付けなければいけないのは、単に質問に対して「私は協調性があります!」と答えるだけでは意味がない、ということです。
自分で自分を協調性がある人間だ、といったとしてもまったく信頼性も真実性もないからです。
根拠がないなら、説得力がありません。
なので、相手に「協調性があるな」ということを判断して感じてもらえるような答えを言うのがベストです。
では、よく聞かれる面接の質問で、面接官に「この人は協調性のあるタイプだ」と感じてもらうために、どんなふうに答えることができるのでしょうか??
「あなたの長所はどこですか?」
「あなたの長所はどこですか?」という質問で面接官が知りたいことは、仕事の適正の有無や自己認知ができているか、という点です。
自分の性格のいい点をアピールするとともに、仕事にそれをどう生かせるかということをアピールする必要があるのです。
それで、面接官があなたと一緒に仕事をするイメージがわくような答えをすることが大事なのです。
ここで、自分が協調性があることをアピールしたい場合でも同じです。
協調性があるという長所がが、どう仕事を進めていくことに有利であるかをアピールする必要があります。
例えば、「私の長所は、だれとでも円滑な人間関係を築くことができるところです。」と答えたとして、それを仕事においてどう生かすのか、ということも説明しましょう。
「相手を不安にさせないために、迅速な対応や情報の共有を心掛けてきた」などの具体性を持たせることも大事です。
「グループでのあなたのポジションはどこですか?」
グループでの自分の立場について聞かれる、ということもあります。