この場合、面接官はあなたが自分のことをどれだけ認識しているか、ということも見ています。
そして、ここでは何かチームのリーダーになっていなければ価値がないということではありません。
どんなポジションであってもチームにとって、自分がどのような良い影響を与えられるか、ということを考えればいいわけです。
ということで、自分がどんなポジションであったとしても、その立場でどのようにチームのために行動してきたかということを話せます。
「グループで対立が起きたらどう対処しますか?」
これは、グループ内で何か問題が起きたり、意見の対立というものが起きた時こそ、その人の協調性というものが問われ、問題解決のための姿勢や努力や取り組みについて、しっかりとした考えを持っていることが必要です。
それで、この質問がきたら間違いなく協調性をアピールすべきところなのです。
対処する方法として自分なりの答えがあるとは思いますが、相手の話を聞くことや、自分とは違った意見を受け止めることや、その状況においてグループが調和するようにどのように自分の特性を生かして、グループのために働きかけることができるかということを説明できます。
「今までで1番頑張った経験はなんですか?」
この質問に対して、自分の努力やスキルを語ることも大切ですが、ここで周りの人のサポートや協力というものをちゃんと認識していることを表すことができるでしょう。
自分ひとりの力だけでできないことなのに、あたかも自分だけが努力して頑張ったというように話す人よりも、周りの人と協力して取り組んでいたり、その周りの影響を認めている人のほうが信憑性がありますし、協調性を感じられるので一緒に仕事をするイメージもつけやすくなります。
「これまで誰かと何かやり遂げた経験を教えてください」
この質問は、どのように他人と一緒に物事を成し遂げてきたかということをアピールするチャンスになります。
学生時代の部活でも、バイト先のことでもいいと思いますが、周りの人たちとの関わり方、何を成し遂げたのか、どんな課題があり、乗り越えたのか、自分の特性を協力関係においてどのように生かすことができたのか、ということを伝えることができます。
「あなたの友人はあなたをどのように見ていると思いますか?」
この質問も、あなたの人間性やチームで何かをやり遂げる際の役割や協調性を問う質問です。
ここでも、友人たちと一緒にいるときの自分の役割や行動を伝えることができます。
どんな役割であっても、具体的な場面を踏まえながら、自分が友人からどう見られているか、ということを話しましょう。
「あなたの嫌いな人はどんな人ですか?」
自分にとって苦手な人、さらに嫌いなタイプというのは人間だれしもいますよね。
このことについて質問されるときは、そのあとに対外「そのような人が職場にいたらどのように対処するか?」ということもセットで質問されます。
嫌いな人のことを話すのは自分にとってのマイナスイメージを与えると思って、抽象的に答える人もいるかもしれませんが、具体的に答えるほうがよいでしょう。
そうすることによって、そのような人とどのようにこにゅニケーションを取り、どのように対処するかといった質問に対しても具体的な取り組み方を説明できます。
この「どのように対処するか?」という点が一番大切なことになるので、ここでどのようにその人に歩みより、どのようにその人の問題と思える部分に対してこちらが見方を変えたり、対応を変えてうまく折り合いをつけていけるか、ということを話せるかもしれません。
「あなたにとってチームワークとは?」
この質問に対しての正解の答えというのはないかもしれません。
でもここで、チームとして働くときのメリットというものをはっきり理解していれば答えやすいでしょう。
集団として何かをするときに、どのようにひとりひとりが自分の得意分野や特性を生かして、一人ではできないようなことをやり遂げるか、ということを考えるなら、自分の役割、そしてチームとしての機能というものについて語ることができるでしょう。
自分個人の働きや特性が、どのようにチームとしての働きに貢献し、どのような影響を与えるのか、ということをしっかりと把握することによって、協力することの大切さや強調性の大切さについて自分の考えを語ることができるでしょう。
ESの自己PRで協調性をアピール
エントリーシート(ES)では必ず自己PRを問います。
ここで企業は、あなたが会社が求める能力や長所を持っているか、ということを把握しようとしています。
ですから、ここでも協調性というものをしっかりと伝えることができるわけです。
このエントリーシートに自己PRを書くときの基本的なポイントとしては、最初に結論を書くことができます。
つまりここで「私は○○に自信があります」「私の長所は○○です」というように結論を先に持ってきてから、そのあとに具体的にそのことを裏付けるような内容を書きます。
自己PRは強みをアピールする場
自己PRは自分の強みをアピールするところです。
それで、ここで自分の良い点や企業にとって必ずプラスになると思う点を具体的に伝えていきましょう。
協調性を感じてもらいたいといっても「私は協調性があります」というのと、「私は糊のような役割の人間です」というのでは、インパクトも具体性もまったく違いますね。