古くから日本人の食とともにあった長い友人の一つでしょう。
室町時代の文献には、蒲焼が出ています。
徳川家康の江戸入府以来、江戸では近海の干拓がすすみます。
その事業にともない、大量のうなぎが捕れたようです。
そのうなぎのことを「江戸前」と呼び、やはり蒲焼にして、大いに食されたようです。
またうなぎの養殖は、明治12年、東京深川で始まりました。
その後、明治24年には、浜名湖周辺でも始まっています。
そして周知のように日本のうなぎ養殖の中心地となります。
そして現代では養殖うなぎが95%を占めているということです。
また世界の消費量の70%が日本というこです。
日本人のうなぎ好きは群を抜いています.。
丼もの
丼ものの歴史は、それほど古いものではありません。
江戸時代の町人文化から発生してきたもののようです。
上流階級は、おかずを飯の上にのせるなどという発想はありませんでした。
品の良い一汁三菜が基本です。
丼ものとは、気の短い江戸庶民の考案した、日本初のファーストフードだったのかもしれません。
天丼、うな丼ともに19世紀前半の江戸から始まったといわれています。
焼き鳥
焼き鳥は、平安時代の文献にすでにその名が見える、非常に古い食べ物です。
江戸時代の「料理物語」という文献には、鴨、うずら、ひばり、雉、ひよどり、つぐみ、雀、鷺、鳩、けり、鷭、といった種類が出ています。
相当盛んに食されていたようです。
神社の参道では、雀の焼き鳥屋台は、江戸時代からの定番だったようです。
屋台から焼き鳥屋に変わるのは、寿司屋と同じように、やはり戦後になってからのことです。
発酵食品
発酵食品は、微生物等の作用にって発酵させるもので、その特徴は、
1、保存が利くこと。
2、栄養価が高まること。
3、独特の味と匂いがつくこと。
4、究極の自然食品だということ。
などにあります。
日本食品では、納豆、味噌、醤油、鰹節、漬物などが代表的です。
世界に目を向けると、紀元前のはるか昔からその存在が知られているワインやヨーグルトがあります。
またパンや紅茶、キムチなども発酵食品にあたります。
漬物
漬物とは、食材を食塩、酢、酒粕などの漬け込み用の材料とともに漬け込み、保存性を高めるとともに熟成させて、風味を良くした食品のこと指します。
発酵をともなう製法が多いものの、漬物イコール発酵食品ではありません。
浅漬け、千枚漬け、松前漬けなど発酵をともなわないものもあるからです。
歴史は古く、日本では奈良時代の文書に、早くもその名が見えるそうです。