恋愛や仕事上で、時折「とんだ当て馬にされた!」や「あの人は当て馬を上手に使った」などという言葉を耳にすることがあると思います。
当て馬にされた人にとっては当然面白くないですが、当て馬を利用した人は上手く自分の立場を有利に進めることが多いです。
では、そもそも「当て馬」とはどんな意味があるのでしょうか?
今回は、当て馬の正しい意味や使い方、当て馬として利用されやすい人の特徴についてご紹介します。
当て馬とはどういう意味?
当て馬には「①馬の種付けの際にその気にならない雌馬を興奮させて、発情させるためだけに使わされる牡馬」、「②相手の様子や手の内を知るためだけに仮の人間を出すこと」という意味があります。
当て馬の本来の意味
当て馬という言葉は本来、その文字の通り馬に対して用いられる言葉でした。
元々は馬の種付けの際に、その気にならない雌馬を興奮させて、発情させるためだけに使わされる牡馬のことを指します。
その牡馬=当て馬によって雌馬を興奮させてその気にさせたところで、本来の種馬であった牡馬へとバトンタッチをします。
そうすることで種馬と雌馬との交尾を成功させることが出来るのです。
当て馬とは元々、これら一連の行為を指す言葉でした。
一般的に使われている意味
仮の人間のこと
当て馬の本来の意味が転じて、人に対しても用いられるようになりました。
元々は雌馬をその気にさせるためだけの当て馬を人に例えて、「相手の様子や手の内を知るためだけに仮の人間を出すこと」という意味になりました。
例えば自分が付き合っている恋人がいるとします。
その恋人との関係に刺激を加えるために、敢えて興味もない異性をすぐ近くに登場させることで、恋人の反応や様子を伺います。
また、友達以上恋人未満の関係の男女の場合にも、相手の自分に対する気持ちを知るために、敢えて自分の側に異性を置くことで、意中の相手の様子を探ることもあります。
この場合、目当ての人物の本心を探るために登場させる第三者が当て馬の立場となります。
意見のこと
当て馬という言葉は、仮の人間を出すことを意味しますが、その人間に意見を出してもらうことも意味しています。
例えば、自分が欲しいブランドものの時計があるとします。
今すぐに購入しても良いですが、どうせならば使い勝手の良いものが欲しいと考えた場合に、敢えて第三者にその時計をおすすめし、その人が購入するように仕向けます。
そして、実際にその人に使ってみた様子を聞き、使い勝手が良さそうならば自分も時計を購入する、という一連の行動です。
この行動の中で、ブランドものの時計を購入した(させられた)第三者が当て馬の立場となります。
こういったケースでは、当て馬にされた人自身も時計の使い心地に満足していれば何の問題もありません。
ですが、もし時計の使い心地が悪く、また自分が当て馬にされたと知った時には、とても嫌な気持ちになることでしょう。
一方で、当て馬を利用した人は、実際に時計を使った人の意見を聞くことによって、自分は賢く時計を購入するかしないかを選択することが出来ます。
仮の人や意見を出すことそのもののこと
当て馬は、目当ての人の様子や気持ちを探るために第三者をあてて知ろうとすることを意味しますが、その第三者すなわち仮の人や、意見を出すことそのものを意味する場合もあります。
大まかな意味合いとしてはほとんど変わりがなく、仮の人があれこれと動くさまを示すわけではなく、仮の人自身を指して「当て馬」とする場合もあるということです。
当て馬として利用されやすい人の13個の特徴
世の中には、当て馬として利用されやすい人というのが存在します。
どんな人でも自分が当て馬として利用されたくはない、もしくは当て馬になどならないと考えているものですが、実際にそのターゲットとなりやすい人はいます。
上手に当て馬を利用する人は、どんな人が当て馬として利用しやすいかをよく理解しています。
そのため、いつでも自分が利用しやすいように、日頃から親しい関係を作っておいたり、またはライバル関係を作っていたりすることも珍しくはありません。
誰しも自分が当て馬にはなりたくないものですが、間違っても自分がそのターゲットにされないように、まずは当て馬にされやすい人の特徴を注意して見ていきましょう。