小説や漫画などでよく使われる表現の一つに「切ない気持ち」という言葉があります。

切ない気持ちというのは、どんな時に生まれる感情なのか考えてみてください。

あなたはここ最近で、切なさを感じたことがありますか?

切ない気持ちというとは非常に曖昧です。

悲しい気持ちと混同されやすく、全員が全員同じ感情を“切なさ”と呼んでいるかも定かではありません。

個人によって気持ちの受け止め方や表現の仕方は違うものです。

切ない気持ちとはどんなもの?

外傷的な痛みでもなく、誰かに心を傷つけられたわけでもないのに、何故か心が苦しく軋むような思いをしたことがあるのであれば、それは切なさだったのかも知れません。

それはなんだか急にとてもやるせなくなって、胸の奥に消化しきれない気持ちが溜まっていくような感覚。

どうにかその気持ちを晴らそうとしても、上手くいかない。

悲しいような、寂しいような、そんな気持ちがいり混ざっては、泣き出したくなるような衝動に駆られることもあるでしょう。

悲しみや寂しさで胸が締めつけられて辛い気持ちが「切なさ」

ふいに襲い来る不安や悲しみ、寂しさや孤独感は、人の胸に切なさを呼び込みます。

心が酷く痛むというよりも、まるでしめつけられるような感情と言った方が適切でしょう。

悲しみというものは、ある程度その感情が生まれた原因が明確であることが多いですが、切なさは知らず知らずのうちに心に住みついているような感情です。

「どうしてこんな気持ちになるんだろう」「この物悲しさは一体何なのだろう」と感じることも少なくないはずです。

まるで胸に錘をつけられたかのように人の心を苛み、うまく身動きが取れなくしてしまうのが、切なさというものです。

恋愛においての切ない気持ち


特に「胸を締め付けられる、切ないストーリー」と称されることが多いのが、恋愛漫画や恋愛映画。

その謳い文句の通り、実際の恋愛にも切ない気持ちというのは付き物です。

恋愛は気持ちを陰と陽で分けた時、一般的に陽に分類されるように思われます。

恋をする楽しさ、愛する人への愛しさ、とても明るく暖色の気に溢れているようにさえ感じますね。

ですが、恋愛とはそう単純なものでなく、あらゆる感情が交錯しているものなんです。

それこそ愛ゆえに生まれる嫉妬や憎悪という感情は、明らかに陰に分類されるものです。

世界にはあらゆる恋愛ストーリーがあります。

少女漫画のようなドラマチックな一面もあれば、サスペンスドラマのような愛憎劇があることも確かです。

1.片想いで切ない

恋愛は誰しも必ず成就させられるというわけではありません。

叶う恋もあれば、儚く散る恋だってあります。

自信が持てずに相手に告白する勇気がない、相手には既に恋人がいる、好きな人にフラれてしまった…など、双方の想いが通わない恋慕は、楽しいはずの恋路に暗い影を落とします。

やるせない悲しみに胸が張り裂けそうな思いをすることもあるでしょう。

一方的に気持ちを募らせて行けば行くほど、切なさも大きく膨らんでいくものです。

人を好きになると両想いを願うのは普通のこと

人はみな、ドラマや映画のようなハッピーエンドを望むもの。

最初からバッドエンドを想定した恋はスタートしさせませんよね。

自分と好きな人が共に寄り添い、歩む未来を願うでしょう。

これは至極当然なこと。

誰だって、自分の幸せを一番に願うのはごく自然なことです。

両思いとなれることを目標に、期待に胸をふくらませ、モチベーションを高めながら恋という試練に立ち向かっていくのですよ。

「恋をすると綺麗になる」というのは、あながち迷信ではなく、恋によって生まれるパワーと内面的な変化によって、人はより魅力的になれます。

距離が近くなればなるほど切なくなる

恋愛というのはもどかしく、焦れったいものでもあります。

意中の人へアプローチしてもなかなか気づいてもらえなかったりしてヤキモキしたりします。

最初は見ているだけで良かったのに、距離が近づくにつれて欲張りになったしまうのも人の性。

もっと近づきたい、この想いに気づいて欲しい、自分を好きになって欲しい、と欲は深くなるばかりです。

また、距離が近づいたがゆえに見えてくる相手の新たな一面もあるはず。

元恋人や現恋人との関係であったり、恋愛観や好みのタイプについてなどの情報を耳にすることもあるはず。

それによって一喜一憂し、時には切ない気持ちに頭を悩ませることもあるでしょう。

届きそうで届かなくて辛い

好きな相手が近くにいることは、とても喜ばしいことですが、想いが届かないのは辛いことです。

なにか打ち明けられない理由があったり、相手の反応を伺ったりと言うように慎重であればあるだけ心憂く思われてしまいますね。

届きそうなのに届かない、叶いそうで叶わない、そんな恋が長引くと、恋愛していることが辛くなったり疲れてしまうことさえあります。

そんな最中、悩み憂いている間にも胸の中には切なさや悲壮感が増えていってしまうんです。

例え、その恋が実ったとしても…

恋愛の持つ切なさというとは、実にさまざまです。

恋が実ったからと言って、切ないという気持ちが綺麗さっぱり無くなるわけではありません。

恋愛をしている最中というのは沢山の希望と沢山の不安が隣り合わせになっているものです。

恋や愛に向けるパワーというものは凄まじいもので、通常の時よりも楽しさを倍に感じれば、悲しみも倍に感じてしまいます。

恋は実ってからが本当のスタートです。

一緒にいる時間が増えて、相手への愛情も増していきます。

すると、これまでとはまた違った悩みごとが顔を覗かせて来る可能性が高いのです。

相手の交友関係に嫉妬したり、価値観の違いに戸惑ったり、相手からの気持ちに満足できなかったりすることもあるでしょう。

いざ関係が発展したからと言って、理想的な恋人同士になれるとは限らないのです。

理想とのギャップに辟易してしまい、恋愛に対して後ろ向きになって切ない思いをすることもあると思います。

ですが恋愛とは、辛いことや切ないこと以上に、楽しいことも多いはず。

むしろそこから、2人でどのように歩んでいくかを考え、互いが互いを尊重して、歩幅を合わせて行くことができるかどうかが鍵です。

2.恋人になって一緒に居ても切ない


恋人になってからは、片思いの時のような胸の切なさとは違った気持ちが生まれます。

それは、一緒居る時間が増えることで相手のことを考える時間が増えてくることで、頭の中を占めている恋愛要素の割合が増えることが原因でもあります。

いわゆる恋愛中心のせいか恋愛脳になってしまっている間は、
特に恋人が一緒にいるのにどこか上の空だったり、何を考えているのかわからなかったりすると、傍にいるのにも関わらず切ない気持ちが生じたりすることがあります。

恋人が好きと言ってくれない

恋人の気持ちというのは、どんな時だって一番に気になるものです。

好きな相手のことなら尚更、どんなことでも知りたいと思う人が多いでしょう。

それなのに、肝心の恋人がなかなか本心を見せてくれなかったり、気持ちを言葉にしてくれなかったりすると「もしかして好きなのは私だけ」なんて切ない気分になりますよね。

自己表現が得意じゃない人もいれば口下手な人もいますから、一概に言葉にすることだけが愛というわけではありませんが、やっぱり確信が欲しいと思う人も多いはず。

好きな気持ちは伝わるが声に出して言ってほしい

他の人よりも自分を優先したり、態度が優しかったりと、何かしらのカタチで特別感や安心感与えてくれる恋人ならば、安心して付き合えると思います。

ですが、人は貪欲ですから、好きな相手からは気持ち・行動・言葉、全てを持って愛して欲しいと思ってしまうんです。

他人の心の内は明かすことができませんから、口に出さなければ伝わらない想いや本心というのは確かにあるものです。

そういう時は、欲しがるばかりではなく、あなたが与える側に回って「してほしい」と思うことを実践してみることで、何か変化がもたらされるかもしれません。

そこで意固地になって相手に冷たい態度をとったり距離を置いたりすると、かえって切ない思いする結果になるかもしれません。

駆け引きは上手にやりましょう。

結局は片想いでも両想いでも恋をすると切ない気持ちはある

恋愛に対してあらゆる角度から考察してみましたが、実る恋にせよ実らない恋にせよ、切なさを伴うことが多いことが分かります。

これはいかに恋愛に対してまっすぐ向き合っているかという真剣さに比例するのでしょう。

好きだから不安になる、好きだからもっと好きになってほしい、人間の内なる部分にあるいろいろな欲が垣間見えてくるのが恋愛というものです。

また、人はそれぞれ感受性や恋愛観に違いがあります。

ちょっとしたことでも感動しやすく涙もろかったする人は、恋愛に対しても感傷的になりやすい傾向があります。

恋愛中は恋人が生活の中心になってしまい、それに対する理想や悩みが脳内を占めていることが増え、ありとあらゆる思考を巡らせては切なさを募らせたりしてます。

それに対して、恋愛はあくまで生活の一部という風にあっさりした恋愛観を持っている人は、恋愛とその他の生活を切り離して考えているため、恋人のことを頭に置いているそこまで時間が長くないのです。

恋愛モードの時に、不安な気持ちになったり感傷的になって切なさが生まれることはあっても、それが継続して長引くことは少ないようです。

では、恋愛は切ないだけなのか


恋愛は、恋や愛という情が人を突き動かすものなので、感情的な部分が大きく影響されます。

勉強している時は頭脳を働かせていて、スポーツをしている時には筋肉を働かせているように、恋をしているときはあなたの中の情が働いているんです。

もちろん勉強やスポーツでも感情が揺り動かされることはありますが、恋愛ほど感情一点に神経が集中しているわけではありませんよね。

恋愛には目に見える確かな色形というものがありません、これがあなたへの恋だ、愛だと提示できる象徴があれば、人はもっと簡単に恋愛することができたのかもしれません。

相手の気持ちと自分の気持ちだけで成り立っているのもです。

勉強やスポーツのように積み上げた実績が目に見える点数として結果を出してくれるものなら、ことの良し悪しを計ることができますが、恋愛にはそれがありません。

とても不確かで脆いものだからこそ臆病になったり切なくなったりするんです。

恋愛とは切なさ以上に喜びや幸せを与えてくれるもの

恋愛において、切なくなったり、悩んだりするのはあなたが持っている愛情が大きく大切なものだからです。

胸が切なくなるほど人を好きなれるというのは、とても素敵なことに違いありません。

切ない気持ちになった分、その後に来る幸せや喜びというのは何倍にも感じられるはずです。

恋愛は本来、あたたかな幸福に包まれているものです。

そのあたたかさを知っているから、きっと寂しくなったり切なくなったりするんでしょう。

ただ、恋愛は独りよがりではいけません。

相手のことを思うがあまりヒートアップして、激しい思い込みをしたり、相手の気持ちを踏みにじらないように気を付けることも重要です。

互いを一番に想い合う、素敵な関係が築けているのであれば、あなたが注いだ愛情は必ず還ってくるでしょう。

折角の愛情ですから、与える相手を間違えない様にだけしたいですね。

友情においての切ない気持ち

切なさはなにも恋愛に限ったものではありません。