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致し方ないとはどういう意味?使えるシチュエーション・詳しい使い方や例文・類語・英語表現を紹介します

「致し方ない(いたしかたない)」という言葉、あなたはその意味をちゃんと理解できていますか?

いったい「致し方ない」とはいったいどういう意味なのでしょうか?

またどのようば場面で、どのように使うことがあるのでしょうか?

今回は「致し方ない」の意味や詳しい使い方、類語、英語表現などをご紹介していきます。

この記事の目次

️致し方ないってどういうこと?

会話の中で、相手の方が「致し方ないですね・・・」と言ったら、あなたはどう反応しますか?

今の若い世代の人は、「致し方ない」なんて聞いたこともなければ、使ったこともないという人は多いでしょう。

しかし、これがもし目上の人だったりすると「は?」とは言うことができず、ただただその場をごまかすしかないですよね。

でも、もしそれが取引とか大事な場面での出来事だと、「致し方ないとは?」とも聞けないし、ただただその場をごまかすこともできないしでちょっとピンチですね。

さらに、あなたの読む小説に「致し方ない」という表現が出てくることもあるかもしれません。

その意味をはっきりと理解できるように、理解していきましょう!

そして、あなたもちょうどぴったりのタイミングで、「致し方ない!」と使えるようにしていきましょう。

致し方ないの意味とは?

致し方ないとは「仕方ない」「やむを得ない」という意味です。

「「致す」という謙譲語を使うことでさらに丁寧にした言い回し。」とされています。

避けること、あるいは逃れるのが不可能なこと

「致し方ない」の意義素を調べてみると、”避けること、あるいは逃れることができない”というものがでてきます。

つまり、事情や状況的にみて、もう受け入れるしかないというようなことを指して使うようですね。

本当のところを言うと、避けたいもしくは逃れたいと思うことも、状況的に見て余儀なくされることがあります。

不可避なのです。

例えば、娘を◯◯の家に嫁がせるということに大反対の父親も、とある事情でそうせざるを得ないような状況に追い込まれたとします。

その家に嫁がせなけば、娘も自分たち家族の存続も危うくなる、そんな状況では娘が◯◯の家に嫁ぐのはもう避けられないというわけです。

いくら嫌でもです。

そのような状況はもう「致し方のないこと」ということができるわけですね。

他に方法がなく、やむを得ない

「致し方ない」ということは、他に方法がないということを表しています。

他に方法がないのだから、取るべき方法は一つなのです。

それで、やむを得ず、心が乗らずともその方法を取る必要があります。

そんな時に、「致し方ない」ので行うということがあります。

他に打つ手がない、ということですね。

改善の見込みがない

さらに、どうやっても改善の見込みがない、という意味としても使われています。

他に手段もないし、他に打つ手もないし、もうどうにもならないから、改善が見込めない状況です。

よく「なす術がない」と言うことがありますが、それと似た言葉として「致し方ない」という表現が使われています。

改善の見込みがない、ということはもう「どうにもできないよ」という状況ですね。

丁寧な言い回し

「致し方ない」という表現は、「致し方」が「ない」、つまり「致し方」が存在していない、「致し方」を持っていないという表現ですが、「致し方」は、普段の生活では使わない言葉かもしれません。

では、「致し方」とはどういう意味かというと、「しかた」を改まった言い方にしているのです。

「しかた」というのは、何かの物事をする方法です。