世界観を持っている人は、どんな人なのでしょうか?
ふとそんな疑問を持っている時に、私の友人とばったり出会ったのです。
彼は、少し眠そうな顔をしていましたが、その理由を聞いてなるほどと思ったのです。
というのも、早朝の4時から3時間も会議していたとのことです。
なぜそんな早朝から?と質問すると、アメリカのシカゴの本社とテレビ会議をしていたから、とのことでした。
インターネットの普及で、テレビ会議が常態化しているそうです。
アメリカ本社の昼間に、各国の支店間とテレビ会議をすると、どうしても時差の関係から日本では早朝になってしまうのです。
こういうことを知っておくことも、世界観かなと感じたのです。
世界観とは
では、世界観とはどういう意味でしょうか?また、世界観を持っている人達とはどんな人達でしょうか?世界観について考えてみます。
世界観とは、こんなものだと姿かたちがはっきりとしているものでもありません。
「観」とは、観光や観察、観点などの熟語に使われているように、何かを見ることに繋がっているようです。
「みる」という行為は、漢字で区別できます。
「見る」とは自分の目で何かの物体を観察したり、自分がある場面に遭遇することを表します。
ほかには「診る」は患者を診察することで、「看る」は誰かの世話をすること、「視る」は現地の様子を認識すること、そして「観る」は映画や芝居を見て鑑賞するということです。
すなわち、世界観とは世界を見て鑑賞するという意味なのです。
では、世界観を持った人とはどのような人かを考えます。
例えば、海外に出て行って外国で自分が得意とするビジネスを起ち上げたいと思っている人は、必然的に世界の事情を調査しています。
どの国が一番適しているかとか、どの国が需要が高そうだとか、調査する条件はたくさんあるはずです。
世界観を持たなくては、進出できないのです。
海外で起業を起ち上げなくても、グローバルな企業に勤めていれば、必然的に海外の顧客とも商談することもあるし、海外の仲間と触れあうこともたくさんあると思います。
こんな時にも、言葉だけでなくその国の事情や習慣、風習などの世界観を知っておかなければなりません。
世界観の鋭い人は、容易に溶け込むこともできるのです。
日本で売り出した装飾品や洋服も、世界観に基づいて考えたデザインであれば、海外でも人気が出るはずです。
アニメの世界や音楽の世界もそうです。
海外で広げるには、開発当初から世界観に基づくコンセプトも重要です。
現在では、日本国内にいても、SNSの普及によって世界と繋がっていますし、インスタグラムによっても姿かたちが写真で即座に拡散できるという有意な状況にあるのです。
世界観を持った人なら、世界に羽ばたくチャンスが高いのです。
世界全体をどのように見るか
世界と言っても、ピンときません。
世界と言われて思いつくのは、地球儀です。
小学校の時に地球儀を買ってもらい、机の上に置いていました。
地球儀をくるくる回して、日本がどこにあるかとか、太平洋や大西洋の大きさに感心し、どこの国が面積が大きいかとかを見ていました。
最近では、TVを通して世界の隅々の話題や景色を見ることもできます。
それを見ながら、今自分が住んでいる日本と比較して、良いところや悪いところを感じるのです。
これも簡単ですが、世界観を持つことにもなるようです。
でも、TVで放送される部分は、世界の本当にごく一部分であり、TVのプロジューサーの主観も入っているので、どこまでが真実であるかも定かではありません。
最近の世界の情勢で気になることは、温暖化の影響による気候変動と、一部の国で起こっている戦争や暴動、テロなどの悲惨な現状です。
日本のお隣の北朝鮮での核開発の問題も、身近に感じられる不安のひとつです。
世界全体では、人口が増える傾向にあって、調べると2016年の世界の人口は約73億人だそうです。
国連の推定によると、今世紀末(2100年)には約112億人と予想されています。
日本の人口は、1億2千6百万人ですが、毎年20~30万人ほど減少しているようです。
しかも、ご承知のように15才以下の子どもの減少が続き、高齢化に伴い高齢者の人口が増えているのが現状です。
いわゆる少子高齢化です。
人口だけを見ても、中国とインドがそれぞれ13億人以上で断トツの人口を抱えており、3位のアメリカでさえ3億2千万人ほどです。
日本は人口が減少の一途ですが、世界全体で見れば増加の一方なのです。
この狭い地球で人が増えると、異常気象や暴動などで食料の奪い合いになることも予想されて、将来穏やかに暮らせるかが懸念されます。
世界全体で考えると、将来は何かと悪化の傾向が多いようで、なかなか良い話は聞かれません。
自分の生き方
こんな世の中だからかも知れませんが、自分の将来に不安を抱えている人もいます。
つまり、自分の生き方がわからないのです。
何を頑張れば良いのか、このまま頑張っても意味があるのかなどと、漠然とした不安なのです。
何かでつまずいた時には、仕事のこと、職場の人間関係、家族のこと、結婚のことなど、いろんな悩みが気になるのです。
このような悩みは、あなただけに限られたことではないのですが、自分だけが置き去りにされていると思い込みやすいのです。
学生の人は就職先のことを考え、独身の人は恋愛や結婚のことが心配になり、結婚している人は家族を養っていくことに自信が無くなり、これから先の自分の将来はどうなるのだろう、どうすれば良いのだろうと悩んでいるのです。
では、自分の生き方がわからない理由を考えてみます。
それは、自分の考え方にあるようです。
あなたなりに一生懸命に頑張って来たけれど、思うように行かなかったと言うことで、ある時に緊張の糸が切れてしまったのです。
自分の人生はどうにも良くはならないんだと漠然と感じてしまったのです。
しかし、その判断は今のあなたの認識している世界での判断であって、あなたのことをどれだけ客観的に見ているかはわかりません。
出来ることを出来ないんだと勝手に判断しているかも知れないのです。
言い換えると、自分の生き方がわからないという人は、自分の潜在能力を知らないのかも知れません。
だから、自分の能力を出さないで引っ込めてしまっているので、自信がなくなって自分の生き方がわからないんです。
わかっていても自分の能力を使わないと言うなら、それは失敗に対する恐れなのです。
今の自分を無くしてしまうという不安と恐れに支配されているのです。
それは、ひとつに世界観というものを意識していないためです。
世界観を知って、現在の自分自身のことを見つめ直すと、何か新しい事への興味とチャレンジ意欲が湧いてくるかも知れないのです。
世界観無くして自分の生き方は変わらないと思います。
伝統、教育、流行によって影響される
古くから伝わる伝統というものは、地域によっては脈々と続けられているものがあります。
日本国内で伝統芸能と言われる能や狂言、歌舞伎、人形浄瑠璃などは有名です。
また、娯楽の世界では落語や講談、紙切り芸、さらに大道芸である猿まわしなどもあります。
いずれもこれらの道で熟練した技や演技を見せてくれるのです。
もっと身近なものでは、三味線や琴も伝統の楽器と言えます。
海外の弦楽器の代表としてはヴァイオリンや中国の二胡を思い浮かべますが、ヴァイオリンの澄んだ音色を聴くと、中世のヨーロッパの重厚なホールで演奏している情景が頭に浮かぶのです。
中国の伝統楽器の二胡の音色は、揚子江などの大河を流れる水と山々の情景を思い浮かべてしまうのです。
伝統の楽器で奏でる音楽は、その形と音色で聴いている人々の世界観にも変化を与えるかも知れません。
独特の教育や流行も、その時代の世界観にも影響を及ぼすのです。
人生のあり方
自分の生き方を探している人や、人生のあり方を考えている人も多いようです。
自分のことを自覚するようになってから、自分の人生はどうあるべきだろうかと悩むこともあります。
人生の目標も変化していき、結局のところ目標も無くなってしまって、成り行きで毎日を生活している人もいます。
人生の目標がかすんだりなくなったりすると、生きていくことに疲れてしまいます。
ライフスタイル
ライフスタイルとは、幅の広い意味を持っています。
具体的には、生活全般にわたっており、着る物や持ち物、食事に関する考え方、住居や趣味などその人が選んだ生活様式や行動様式と、人生観や価値観などの個人の生き方までも含んでいるのです。
つまり、その人の生き様とも言えるのです。
それぞれの人は、その人独特の生活様式や習慣を持っているのです。
このライフスタイルというのは、一生涯変化しないものではありません。
生きていく上で、その時代に合わせたライフスタイルに徐々に変化していくのです。
昔の旧友と出会ったら、もちろんスタイルや顔つきは年齢によって変化していますが、服装や趣味、行動は随分変化していて驚いたりするときがあります。
実は、相手もあなたのことを見て変貌に驚いているはずです。
お互いがライフサイクルが昔と変わってしまっているからです。
しかし、しばらく話しているうちに、昔のライフサイクルに関する思い出話の話題に触れると、当時の人間にタイムスリップするのです。
長期の海外勤務から帰国すると、向こうでの行動様式や価値観が変わってしまっているので、会話の端々に驚いたり感心したりすることも多いのです。
このように、住むところが変わったり付き合う人が変わると、話し方や態度、服装までも大きく変わっていることもあります。
広い意味で、世界観が変わったことによる変化だと思います。
世界観が変わるだけで、その後の人生観や行動までも変わってしまうのです。
世界観を変えるためにやるべき5個のこと
会社勤務のあなたは、毎日同じ時刻に起きて食事をして、身支度を整えてから家を出ます。
もしも、あなたが電車やバスを利用しているなら、同じ時刻の電車やバスに乗って、最寄りの駅まで行って会社にたどり着きます。
事故か大きな渋滞がなければ、会社には同じ時刻に着くはずです。
これら一連の行動は習慣になっているので、ほぼ無意識のうちに行っているはずです。
自転車や自動車で通勤する時も、同じ道を通って同じ時間に会社に着くはずです。
帰りも、誰かと食事をしたりデートなどの特別な時以外は、ほぼ同じように帰ってくるのです。
この行動を長く続けていると、こんな生活でいいのかなと疑問を持つようになります。
自分の人生がぼんやりと見えてしまっているように感じるのです。
自分の生き方に飽きてくるのです。
かといって、大胆に転職したリ辞職するなんてことは、不安が先行してとてもできるはずはありません。
こんな時に、ふとしたことから世界観が変わるようなことにぶつかると、あなたの生き方が変わる時があるのです。
これは、そういう場面に遭遇したためですが、あなたがほんの少し生活習慣を変えるだけで価値観が変わり、あなたの世界観も大きく変化することがあります。
あなたにとっては、ほんの少しの変更なのですが、あなたを取り巻く環境や運命までも変えてしまうことにもなるのです。
ほんの少しの行動の変化とはどんなことなのか、まとめてみました。
1.ライフスタイルを見直す
ライフスタイルとは、生活様式や行動様式とも言いますが、あなたのごく普通の生活を考えてください。
例えば、社会人でも学生でも、主婦でも同じですが、通勤や通学の時間をほんの少し変えるだけでも、世界観は大きく変化するのです。
毎朝に乗る電車かバスの乗車時間を30分か1時間早くするのです。
起きる時間が早くなるので、最初は辛いのですが、すぐに慣れます。
朝のTVの番組も変わってきます。
乗車を待つ人の雰囲気も違っているのです。
どこかの工場勤務のラフな格好の人達や、早起きが得意の年配の人達などが増えています。
早起きの人達は、肌ツヤが良くて健康そうではつらつとしています。
人よりも早く余裕をもって出社して、仕事に対する意欲があるようです。
片や、今までの時間に乗ると、出社時間ギリギリに間に合うように、合理的な人が多いようです。
まだ十分に目覚めていないような人もいます。
この差は、個人の仕事の能率に影響しているようで、毎日続くと差が開いていくようなのです。
1時間早く家を出ると、電車もバスも空いていて楽に通勤できます。
早く席についていると、仲間でもあいつは仕事に対する意欲が出てきたと思われ、その噂は上司にも伝わります。
真面目で素敵な人だと、女性から好感を持たれることもあります。
そのことが自分を奮い立たせることにもなり、仕事の成績も上がっていけば評価も良くなって給与にも影響してきます。
まあこれは、良い方向に向かっていった場合ですが、実際に仕事に自信を無くして自分の生き方に迷っていた人が、出勤時間を1時間早めたことで、世界観が変わり自分の生き方に自信を持った事例を見て来ました。
簡単でも、何かライフサイクルを変えてみることも意味があると思います。
選択するのは自分自身
ライフサイクルを変えていく選択をするのは、もちろん自分自身です。
いろんな世界観を持つ人達が、スポーツや芸術、音楽や伝統芸能などのそれぞれの分野で活躍している人もたくさんいます。
そして、それぞれの分野で世界のトッププレーヤーとして、世界から認められている日本人も多いのです。
そんな人達は、TVや専門雑誌などに登場して、自分の生き方や生活習慣などを披露している時があります。
こんな情報を見た時に、世界のトッププレイヤーにはなれなくとも、自分の世界観や生活習慣などを比較することはできます。
こんな場面では、こんなことを考えているのかとか、失敗したり上手く進まなくてストレスが溜まる時にはどのように解決するのかなど、非常に参考になることも多いはずです。
精神的な対応策は、今の自分の生活に取り入れても素直に実行できるものもあるのです。
「そうか、緊張した時にはそう考えれば気が楽になるのか!」と目から鱗が落ちるほど納得することもあるのです。
人生の虎の巻です。
素晴らしい世界観を持って活躍している一流の日本人のアドバイスを、選択することもできるのです。
自分が苦手としていることや不得手の事柄に絞って、先輩方のライフサイクルを覗いて、気に入ったもの選択してチャレンジするのは、自分自身なのです。
2.いろいろな人の意見を聞く
あなたの周りにも、実は様々な体験や技能を持った人がいるはずです。
ゴミ出しの時に時々挨拶する人が、実は昔は有名なサッカーチームのストライカーだったりすることもあるのです。
ユニホームを着けるとあの人だとわかるのですが、ジャージ姿でゴミ出しの時にはわからないものです。
本人も自分から名乗るほどでもないので、たまたまサッカーチームの後輩が挨拶に来たりしたときに、バレてしまうのです。
またある取引先の営業マンが、高校野球の時期になると熱心にスポーツ新聞を見ているのです。
あまりに熱心に見ているので、つい「卒業した学校が出場しているのですか?」と尋ねると、その営業マンは名前の知れた高校の野球部出身で、春の大会では甲子園にレギュラーで出場し、準優勝の経験があったようです。
しかも、彼の息子さんが野球部に入っていて、今地方予選の真っ最中だと言うことでした。
このように、あなたの周りにも、素晴らしい人や驚くような趣味や実績を持った人もいるはずです。
ご近所付き合いの中で、あるいは取引先の人との会話の中で、いろいろな意見を聴くことで、あなたの世界観や人生観に影響を受けることもあるのです。
いろいろな人と会話をして意見を聞いてみてください。
考えが柔軟になる
いろんな人の意見やアドバイスを聞いていると、同じことを聞いても回答は様々な場合があります。
それは、その人が経験してきた結果に基づいて、彼なりの方法論を紹介しているに過ぎないのです。
よく言うように、山登りの目標は明確だが、ルートはたくさんあるのです。
だから、いろんな人の考えを聞いて残しておくと、そのうちのどれかが役に立つことも起こります。
まさかと言うような考えも聞いておくべきです。
多様な意見は、あなたの考えを柔軟にするはずです。
3.本をたくさん読む
インターネットが普及している時代ですが、本にも素晴らしいことがあります。
最近の若者は活字が苦手という人も多いようですが、本好きの若者も実は多いのです。
本のメリットとしては、日本語の語彙や使い方を覚えたり、国語力がつきます。
本に出てくる偉人の生きざまや考え方も知ることができます。
小説では、非日常的なドラマを体験することができて、ネットよりも想像力が広がるのです。
また、ストレス解消に役立つし、いろんな話題にも対応できるようになるのです。
知識を簡単に早く掴むためには、ネットの方が簡単で速いのですが、本は必要な時にすぐに繰り返し読むこともできて、心に残る印象の度合いは格段に高いと思います。
ジャンルを問わずいろいろなものを読むのがポイント
ネットと同じように、本もたくさんのジャンルに分かれています。
駅前の書店で、時間調整のために立ち読みすることも良いでしょう。
いろんなジャンルの本を手にすることができます。
その中で、心に刺さる言葉を見つけたら、深く掘り下げて読めば良いのです。
いろんなジャンルに挑戦してみてください。
4.旅行に行く
「旅行に行く」という言葉を聞くと、圧倒的な規模の中国の旅行です。
日本にも多くの観光客が押し寄せて、爆買いだの観光地の混雑などが毎年話題になります。
中国の長期の祝日は、春の春節と秋の国慶節が有名です。
この期間は7連休になって、中国国内と国外脱出組を合わせると、約8億人が移動するそうです。
そのエネルギーは相当なものですが、日本に押し寄せる中国人のパワーを見ると、彼らの旅行に対する意欲が感じられるのです。
もちろん、良質な日本製品を買って帰ることも大きな目的です。
旅行に行くとは、住み慣れた我が家を一時的に出ていくことです。
気分転換にもなります。
この効果を活用したのが「転地療法」という治療法です。
身体だけでなく精神的な病気を癒して治療することができるのです。
心と体のリセットができるのです。
旅行に行くと、日常とは違う環境で、日常生活の悩みやストレスも忘れてしまうのです。
旅行によって、心身共にリラックスして満足感や幸福感が湧いてきます。
この時に、幸福感をもたらす脳内ホルモンのセロトニンという物質が血液中に分泌されて、楽しく感じるのです。
また、リラックス効果がある脳波のα波も出て来るので、気分が高揚するのです。
普段あまり旅行しない人や内向的な性格の人にとっては、旅行によるリラックス効果が強いようです。
現地の文化や遺跡、歴史的な建造物などを見ることで、世界観にも影響を与えるのです。
思いきって文化や言葉が違う海外に行く
国内だけでなく、思い切って海外旅行に出かけるのも良いのです。
まずは、現地の言葉に慣れることです。
語学が苦手と言っても、まるっきり添乗員や現地ガイドだけに頼らず、積極的に現地の言葉や知っている英語で会話にチャレンジするのです。
簡単な単語だけでも、身振り手振りで話せば、伝わるものです。
現地の文化や風習を学んで、現地の美味しい食べ物を食べて愉しむことで、世界観も広がって人生観も変わってきます。
きっと、帰国すると考え方も変わるはずです。
5.交友関係を広げる
あなたの周りに様々な人がいるはずです。
海外経験が長かった人とか、海外の人との交流が続いている人など、世界観が異なる人もいます。
交遊関係を広げてみると、意外な仲間に巡り会うかも知れないのです。
友だちの友だちに会ってみる
友だちの友だちとは、何かのサークルとかイベントで合流する時に紹介してもらえます。
積極的に話をし掛けて見て、どんな生活をしているか尋ねてみます。
住んでいる所や仕事、趣味など、いくらでも話すことがあります。
何か関連する所があれば、なお話が弾むのです。
その中で、その友だちの世界観などを聞いてみるのもひとつです。
参考になる生き方も知ることが出来るのです。
世界観が変わる職業6選
世界観はいろんな人と触れ合い、意見交換することで変わることもあります。
自分が知らなかった世界や、経験したことのない世界があるからです。
それらを経験した人達の言葉や行動は、たいへん重みがあって感動することがあります。
同じことを一緒にしても、驚きがあります。
カメラを持って景色を撮影する時も、どこかの旅行雑誌に掲載されているような、美しい景色が一番よく見える場所から撮ることはしません。
景色の中の片隅にひっそりと咲いている季節の花を、いろんな角度から撮ったりします。
野の花でも、もっと綺麗に咲いている花がいっぱいあるのですが、大木の陰でひっそりと、しかし一生懸命に花開いている生命力に心を引かれているようなのです。
生命を頂いた自分が、同じく必死に生きようと頑張っている小さな花に、何か共感するところがあるようなのです。
出来上がった写真を見ると、大きな木や草の間で、しっかりと自分の存在を表現しているのです。
これは、大きな社会の荒波の中でも、自分を見失わずにしっかりと頑張っている人間を表しているように見えるからです。
小さな花と今の自分が、写真の中でダブって見えるようなのです。
このように、世界観が違う人と接触していると、なるほどと思い直すことも多いのです。
では、世界観が変わる職業には、どんなものがあるか調べてみました。
1.発掘調査の作業員
日本では、福井県は恐竜の県と言われています。
日本に恐竜などいなかったというのが定説でした。
しかし、1980年代に中生代のワニ類の化石が、福井県で偶然発見されました。
このことから、きっと福井県には恐竜の化石も眠っていると、固く信じていた博物館の学芸員がいました。
その後、これも思いがけなく中学生の少女が、恐竜の化石の一部と思われる化石を見つけたのです。
これを鑑定したのが例の学芸員で、恐竜の化石と断定したうえで、福井県を口説いて本格的に発掘調査を行い、約1億5千年前の恐竜の化石が次々と見つかりました。
今や国内の恐竜の化石の8割は、福井県で見つかっているのです。
これらの発掘で、日本の恐竜の歴史が変わったのです。
歴史を変えることができるのが、化石の発掘調査を行っている作業員なのです。
毎日、世界観が変わるような仕事に従事しているのです。
地球の大きさに感動する
発掘調査を行っていると、何億年前の時代の様子が目に浮かんでくるのです。
ここを、あの大きな巨体を揺らして歩いていた恐竜がいたのです。
発掘は重労働ですが、地球の大きさに感動するのです。
2.ワイルド・フォトグラファー
アフリカなどの広大な原野の自然で生きている動物たちは、生きるために弱肉強食の厳しい暮らしをしているのです。
都会での平和な生活とは比較できないような、生きるか死ぬか、食うか食われるかの世界なのです。
躍動する動物の姿は、都会の動物園の比ではありません。
こんなダイナミックな姿をカメラに収めているのが、ワイルド・フォトグラファーと言われる人達です。
地球の中でも、こんな世界があるのかという感動が湧くのです。
野生の姿は、生きることを表現しており、あなたの世界観にも大いに影響を与えるはずです。
世界に飛び出し野生の動物を撮影
カメラを抱えて自然に飛び込むと、決して見ることができないような光景の写真を撮ることができるのです。
野生の動物を追っかけて見た光景は、きっとあなたの世界観に影響を与えます。
3.家政婦
家政婦を雇っているのは、たいていは裕福な家庭です。
家政婦で思いつくのは、1997年に放送された市原悦子さん主演のTVドラマの「家政婦は見た」です。
家政婦の市原は、上流家庭に家政婦として雇われますが、仕事先の家庭で起こっている様々な出来事や秘密を見つけて、偽善に包まれている事実を明らかにしていくドラマです。
仕事先は、政治家や実業家、官僚や大学の教授などエリートと言われている家庭なのです。
本来は、家政婦として家庭に入ると、そこで知り得た秘密は口外しないことが条件ですが、嘘偽りにまみれた雇い主に対して怒りが爆発したのです。
このように、エリートの上流家庭で仕事ができるので、価値観が違う生活を目の当たりにするので世界観が変わります。
主婦の武器である家事を仕事に
信用があって口が堅い主婦は、きちんと家事ができれば仕事に就くことができます。
上流家庭での家事では、生活水準が違っているので最初は戸惑いを感じますが、慣れてくると環境もよいので容易に仕事ができます。
後は、雇い主とその家族とのコミュニケーションが問題ですが、今までにない世界観に浸ることができるのです。
4.隕石ハンター
もうすぐ地球に巨大な隕石が落ちてきて、地球が滅びるという予言はよく聞きます。
今のところ地球は無事ですが、地球に落ちて来る隕石は、年間で600個程度と推定されています。
日本国内では、10年間で約3個程度です。
隕石のほとんどは、海に落下するか大気圏で燃え尽きるようです。
しかし、地球に落ちて来た隕石は、宇宙を知るために貴重なものです。
隕石の情報を得てから、それを探しに行く隕石ハンターもいるようです。
ロマンある仕事
無限に広がる宇宙を想像すると、こんなちっぽけな地球で暮らしていることがバカらしくなります。
宇宙に点在する何億光年先の星の存在はロマンなのです。
そして、そこから地球にたどり着いた隕石を探し当てることは、ロマンある仕事で世界観と言うより宇宙観も変わるでしょう。
5.テスター調査隊
テスターとは、何かの道具や設備などの使用テストをする仕事です。
いろんな業態があるので、驚くような内容のテスターの依頼があります。
様々な種類のテスターがある
暇があればゲームをしているような人には、ゲームテスターの仕事もあります。
TVゲームはもとよりスマホやPCに採用されるアプリの新作ゲームで遊ぶことも仕事になるのです。
また、この仕事にはパチンコのテストプレイも含まれているのです。
これらは、800円前後の時給ですが、一日中遊んでいられるのです。
何かの不具合や使い勝手が良いかどうかを判断するのです。
6.ファンタジーブローカー
世の中の変わった職業の中のひとつですが、米国のシカゴで始まった夢(ファンタジー)をかなえてあげる仲介屋(ファンタジー・ブローカー)という職業です。
今の生活からかけ離れた夢を現実したいときに依頼するそうです。
例えば、精神科医が夢のハーレムを作りたいと思った時に、このファンタジー・ブローカーに依頼するのです。
当然、これに要する費用は支払うことになります。
夢をお金で一時的に買うのです。
小さい頃からの夢をお金で叶えてみませんか?
郵便局員がコメディアンになりたいとか、医者が羽目を外してハーレムで遊びたいとかの幻想(ファンタジー)を、お金で叶えてあげることから始まりました。
シカゴという土地柄、ファンタジーを真剣に追う人もいるからです。
一種のストレス解消ビジネスでもあるのです。
小さい頃からの夢は、お金で叶えられる時代になりました。
お客様からの要望を聞いていると、世界観が変わるかも知れません。
まとめ
毎日を平凡に生きている人は、世界観を持っているかと聞かれても答えに困ってしまいます。
現在の生き方に、世界観などが入る余地がないからです。
しかし、TVなどで世界各国のニュースを見る時には、自分のことと対比して考えるので、世界観を感じているはずです。
このように、何かの刺激を受けないと、人生観や世界観などを考えることはありません。
ましてや、何かの問題にぶつかって、自分の人生観や世界観を変える必要ができた時には、そのようにすればよいかをまとめてみました。
そのためには、離れた土地で別の文化や外国の人と出会うか、その人達と積極的に交流を深めるかで刺激を受けることです。
いままで知り得なかった世界を覗くことで、世界観を変えることもできるのです。