さらには「~やな」とか「~やね」「~やがな」「~やて」「~やんか」というのもあります。
岐阜県特有のもあれば、関西方面で広く使われている言い回しもあります。
“や”を使うと、普通に話すよりも、少し柔らかい雰囲気で人に伝わる感じがしますよね。
B紙
B紙って、いったいなんのことやら…て感じですよね(笑)
読み方は、そのまま「びーし」と読みます。
これは「模造紙」のことを指していて、岐阜県民は子供から大人まで、本当に当たり前のように使っているみたいなんです。
模造紙って、子供たちが学校の宿題などで、自由研究で調べたことを書いたりする大きな紙のことです。
なんで「B紙」と言う呼ばれ方なのかというと、模造紙がB1サイズに近いからという説もあるのだそう…。
そしたら他のファックス用紙とかコピー用紙だって、B紙と言えるんでは…??という疑問はさておいて(笑)
岐阜県民はB紙(びーし)と使うのが全国共通の標準語だと本気で思っている人が多いらしいです。
本当は模造紙という呼び名なんだとは思っていないという事なんですね。
ガバリ
「ガバリ危ないから気いつけえ」と言われたら、なんだと思います?
さっぱり分かんないでしょうね、きっと(笑)
「ガバリ」というのは「画びょう」の事です。
「画」を「貼る」役割を果たすことから「ガバリ」という言い方の由来であるとか、「画」に使う「針」だから「ガバリ」というようになった…とか、色々な説があるそうですが、これこそ本当に地元の人にしか分からない方言ですよね。
「B紙はガバリ使えよ」ってもし言われたら…岐阜県以外の人は目が点になりそうです(笑)
ケッタ
「ケッタ」とは「自転車」のことを言います。
岐阜県だけでなく、東海地方で使われる方言の一つなんだそうです。
「今日はここまでケッタで来たんや」って言われたら、なんのこっちゃという感じになりそうですよね(笑)
自転車が「ケッタ」と呼ばれるようになったのは、ペダルを漕ぐことを「蹴ったくる」とも言うことから、いつしか「ケッタ」になったと言う説があります。
世代や地域によって「ケッタマシーン」とか「ケッタリングマシーン」なんて呼ぶ人もいるそうです。
なかなか面白い、地元特有の方言の一つですね。
えか
これも若い人たちというよりは、年配の人たちがよく使っている方言のようですが、「えか」というのは「いいですか?」とか「よろしいですか?」といったように、念を押して聞くときに使う言葉だそうです。
だから「~だったけれど、いいですか?」と聞きたい時には、「~やったけど、えか?」という感じでしょうか。
あまりかしこまっていなくて、距離感が縮まりそうな表現でいいですよね。
言葉の言い回しもとっても短くて、しゃべるのが楽な感じがします(笑)
てなぶり
「手で遊ぶこと」や「手遊び」をすることを、「手なぶり」という言い方で表現します。
東海や北陸、近畿でも「なぶる」という言葉が使われています。
「なぶる」とは「手でいじる」ことや「もてあそぶように触る」といった意味合いで用いられる言葉です。
「その機械なぶるなよ」と言われたら、それは触ってはいけないという意味です。
標準語では、「いじる」という言い方をするのと同じでしょう。
子供が「手なぶりすんな」と言われているとしたら、手悪さをして遊んでいるのを叱られているということでしょうね。
つる
「テーブルつるからそっち持ってくれないか」と言われたら、「え?上に吊り上げるの?!」なんてビックリしちゃいそうです。
もちろん「吊る」という意味で使われているわけではありません。