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当事者とはどういう意味?どこまで含...(続き5)

自分自身がその事の関係者であるという自覚がある状態のことになります。

仕事上ではあるプロジェクトの当事者と言えば、そのプロジェクトの関係者、リーダー、担当者といった意味合いになるでしょう。

その事柄に直接関係しているという意識です。

使い方

たとえばこのプロジェクトはプロジェクトリーダーのものであって、自分の仕事ではない。

リーダーが責任を追って進めている案件なので、自分はリーダーから言われたことだけやっていれば良い。

リーダーがいなければその案件については誰もわかる人がいない。

進捗状況を把握しているべきだとも思わない。

プロジェクトチームのメンバーなのにこんな意識で仕事をしている人。

手伝っているだけ、という認識の人は、「当事者意識がない」ということになるでしょうね。

自分がやらなくても誰かがなんとかしてくれるから、別に良いという考えです。

それだけならまだしも、口出しをして批判だけはするけれど、自分はなにもしないというのが一番ひどいパターンです。

こんな人ばかりの職場だと、なにかに気がついて言い出した人だけが「じゃあ君がやって」と言われ、「できていないじゃないか」「こんなやり方じゃよくないんじゃないの」と文句ばかり言われる結果になり、負担ばかり増えて損をしてしまいます。

こうなると、黙っていた方が得という雰囲気になり、言い出さない、面倒なことは先送りにする、中途半端な状態で放り出すというのが普通になってしまいます。

下手をすると、プロジェクトリーダーというポジションにある人ですら当事者意識が無いこともあります。

「このプロジェクトのプレゼン締め切りはいつですかね?」と別のチームの人からきかれて、「さあいつだろうね」なんて平気で答えてしまうのです。

まるで他人事のようですが、そんな答えではまずいと思ったチームメイトが横から「9月です」と答えたり、締め切りがわからないとこっちの仕事が進められないから困る、と思った質問者が、自分で調べたりします。

当事者意識がないプロジェクトリーダーとしては、それで仕事が結果的にうまくまわっていくので、問題だとは捉えられないようです。

当事者意識をもたせる方法

当事者であるという意識があるとないとでは、仕事に対する姿勢もやる気も変わってきます。

当事者意識があれば士気も上がりますし、自分のことだと思えば自分あら進んで仕事をします。

自分で決めたことであれば、やる気も出ますし結果もついてくるでしょう。

責任を持たせる

当事者意識がない人は、自分で責任を持ちたくないという人が多いです。

わざと「面倒そうだから」と逃げている場合もあれば、無意識の人もいます。

失敗が怖いからやらないようにしよう、と面倒事から無意識に遠ざかっているケースです。

意識的にしろ無意識的にしろ、当事者意識がない人には、責任を持たせるという手法があります。

やや荒療治気味ではありますが、たとえばプロジェクトリーダーにしてしまうとか、担当者は君一人だよ、という状況にするとか、そういった形で小さくても無理矢理にでも責任を負わせてみるというやり方です。

やらざるを得ない状況であれば、たとえいやいやでもやろうとし、やり始めるときちんとやれるようになる、という人も中にはいるものです。

紙媒体に残して当事者全員で共有

口頭で決定事項を告げただけだと、意味が伝わらなくて「そういう意味だと思わなかった」と言われたり、「そんな話は聞いてない。

知らなかった」と言われたり、「自分には関係ないと思っていた」と言われたりして逃げられてしまうことがあります。

議事録など紙媒体に残して、当事者全員で共有することで言い逃れしにくい状況が作れます。

ほめる、おだてる

仕事上の付き合いなら担当者に指名するなど多少強引な方法もとれますが、プライベートでの付き合いの場合はどうでしょうか。

日常生活を送る中でも、当事者意識を持たない人というのはたくさんいます。

みんなで卒業旅行に行こう、という話しになっても、言い出した人と責任感のある人や普段から旅行好きで旅行関係の情報にも詳しい人が「いつ行こう」「ここへ行こう」「飛行機にしようか」「ホテルよりも旅館にする?」と話し合ってくれているから、自分には関係ないから別にいいかな、と思ってしまうというタイプの人です。

決まった内容を教えられても、なら行く場所について調べようとか服装を決めるために気候を調べようとかそういった発想もあまりなく、「何時にここに待ち合わせね」と言われたからそこへ行く、という程度のことも往々にしてあります。

「飲み会をしよう」という話を出したくせに、「僕はどこでもいいよ」「いつでもいいよ」しか言わず、声をかけられた人の中で責任感のある人があれこれみんなの予算を聞き出してセッティングする羽目になることもありますよね。

こうした日常生活の中で当事者意識がない人に対しては、ほめたりおだてたりすると動いてくれるかもしれません。