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当事者とはどういう意味?どこまで含...(続き6)

「君がいないとこの旅行楽しくならないから」「お前がいないと飲み会なんて成りたたないよ」などと言われると、自分が必要なんだな、と感じて当事者意識を持ちます。

自分がいてもいなくても変わらないだろうと思っているから、という意識が根底にあるので積極的に話し合いに参加したりなにかを決めたりすることがないというパターンが多いので、ほめたりおだてたりして「必要とされてるんだ」と自覚させるとやる気になってくれるでしょう。

成功体験が少なく、何をしても無駄、意味がない、どうせうまくいかないと思っているタイプの人には、簡単なようで意外と有効な手段なのです。

自分の立ち位置を明確にする

担当者に任命してもやる気がない。

紙媒体で共有してもほめてもおだてても、とにかく自分は責任を持ちたくない!という人もいます。

無意識ではなく意識的に、面倒事から逃げようとしている人です。

こういう人は、『これはあなたの担当』ときちんと決めて役割を与えても、こっそり別の人、部下や後輩など自分より下の立場で文句を言い返せなさそうな人に丸投げしてしまうこともしばしばあります。

そんな場合は『自分の立ち位置』をはっきりわからせる必要があります。

社内であれば組織図など、人物相関図のように形があって目で見てわかりやすいものを見せて説明しましょう。

君の立ち位置はここで、つまり部下はこの人たちで、この人たちに仕事をさせるのではなくこの人たちをサポートする必要がある。

君の役割はこれこれこういうものだ、と具体的に説明をしてあげる必要があるでしょう。

それでもやらない人なら、その人よりも上の人に直訴するしかないかもしれません。

組織図や議事録などを資料として添え、「ここまでしたけれどやってくれなかった」と伝えるのです。

このようなときにも、紙媒体などみんなで共有できる状態で組織図や議事録を残しておくことは役に立つでしょう。

上司から「おまえの伝え方が悪いんじゃないのか?」と言われにくくなります。

証拠にもなりますし、みんなで共有をしているのですから証人も見つけやすいでしょう。

はっきりと伝える

なにをやっても駄目な人というのもやはりいます。

上司や親など上の立場の人から言われても、「知らない」「関係ない」「聞いてない」とゴリ押ししてくるタイプの人です。

ゴリ押しすれば周りが諦めるからという確信犯なのか、素で当事者ではないと思っているのかは定かではありませんが、困ったことに時々こういうタイプの人も存在します。

明らかな証拠が残っている場合や、裁判沙汰になるような大問題の場合でも「関係ない」「自分は悪くない」と言い張ってきます。

こういう人とはできればかかわらないのが一番なのですが、どうしてもかかわらなければならない、もうかかわってしまったということもあるでしょう。

ゴリ押しに負けたり苦笑いになってうやむやになったりではなく、ここはこちらも気力を振り絞って、はっきりと「いいえ、これはあなたのせいでこうなったんです」というしかありません。

申し訳ないですが周りの人も巻き込んで、一緒に説得してもらったり証人になってもらったりした方が良いでしょう。

上司や警察など、上の立場でかつ力も持っている第三者を呼んだ上でした方がいいかもしれませんね。

大事になったから、やっと「もしかしたらちゃんとしなきゃいけなかったのかな?」「自分のせいだったのかもしれない」と思う、というパターンもありえます。

決断させる

やる気のない人には、なにかを決断させてみましょう。

次のミーティングの日程、空港での待ち合わせ場所など、些細なことからでも良いので決めさせるのです。

なにかを決めようとすると多かれ少なかれそのことについて考える必要が出てきます。

当事者意識が出てきて、自分で決めたことなら守れるようになるかもしれません。

だんだんと当事者意識が育てば、そのうち率先して動くようになるかも?

なにかを決断するということは、その事柄について把握していないと決めることができません。

「10日は日曜日だからミーティングできないな。11日は全体朝礼があるから難しいし、なら12日の午後にしようか。午前中はミーティングルームが埋まっているけれど、午後なら空いているから」というように、ミーティングの日にちを決めるという行為ひとつをとってもいろいろと考えることがあるわけです。

問題を把握することによって自覚し、意識を持つことで当事者意識が自然と芽生えることを期待しましょう。