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レッテルを貼るのが良くない理由と、...(続き3)

レッテルとはあくまでも、自分ではなく他人が貼るものです。

そのため、レッテルを貼った張本人が考え方を改めない限り、レッテルが剥がれることはありません。

視野が狭くなる

レッテルを貼られる人よりも、レッテルを貼ってしまう人の方が、自分の周囲に対しての視野が狭くなってしまいます。

レッテルを貼ることで、「あの人はこう」「この人はこう」という相手に対して決まった評価しか出来なくなってしまうため、相手の本質や意外性に気付くことが出来なくなってしまいます。

特に経営者のように、人を雇う立場にある人がレッテルを貼るタイプだと、優秀な人材の発見や、人それぞれに持つ成長可能な部分を見抜くことが出来ずに、失敗する恐れもあります。

また、物事に対しても、想像力が豊かな人は自分の周り360度すべてに視野を広げることが出来ますが、「これはこう」とレッテルを貼ってしまう人では、自分の目の前のものしか見ることが出来ないため、柔軟性がなく決まったものの見方しか出来なくなってしまいます。

視野が狭くなると、それだけ柔軟な考え方やものの見方が出来ずに、偏見や凝り固まった考えしか持つことが出来なくなくなるのです。

そしてまた、それ以外の可能性を口にする人に対しては否定的になり、あらゆる可能性に気付くことも難しくなります。

経験・知識が増えない

レッテルを貼ってしまうと、それ以上前へ進めなくなります。

例えばあなたの目の前に高い壁があるとします。

その壁を見て、もしあなたが「この壁は越えられない」とレッテルを貼ってしまえば、実際にその壁を越えることは不可能でしょう。

しかし、もしもあなたが「どうにかして壁を越えよう」と考えるのなら、壁を越えるために知識を増やしてあらゆる経験を積む内に、壁を越えられる日が来るかもしれません。

要するにレッテルを貼ることは、自分の可能性を潰し、成長を阻害しているのです。

レッテルは大抵悪い意味で用いることが多いため、レッテルを貼ってしまうとそれ以上ポジティブな考え方が出来なくなってしまいます。

そして、向上心がなければそれ以上成長することも出来ないでしょう。

レッテルを貼ることは、今以上に知識を増やそう、経験を積もうという気持ちを自ら失くしてしまうことでもあります。

成長できない

先にも挙げたように、レッテルを貼るとそれ以上知識を増やしたり、経験を積んだりすることが出来なくなってしまいます。

すなわち、その時点でその人自身の成長が止まってしまうということです。

人間は考える思考を持った生き物ですので、病気で何も考えられなくなってしまう以外は、死ぬまで思考を続けるものですし、また本人の意志さえあれば成長だってし続けることが出来ます。

「成長」という言葉を聞くと、若い人で想像してしまいがちですが、何歳になっても成長は出来ます。

80最でも90歳でも、本人に「学ぼう」という意欲さえあれば可能なのです。

しかしあらゆる人や物事に対してレッテルを貼ってしまうと、どんなに年齢が若くてもその時点で成長は止まってしまうのです。

ワクワクできない

人は未知の出来事に対して、不安や恐怖といった感情以外にも、ワクワクやドキドキといった楽しみや興奮の感情を抱きます。

ワクワクするのは自分がまだ知らない出来事に出会う時に起こりやすく、そこで感じる気持ちはきっととても新鮮なものでしょう。

しかしそのワクワクやドキドキも、慣れてしまうとマンネリ化して、淡々としたものになってしまいます。

どんなに自分が好きなことでも、繰り返し行っている内に刺激が減り、事務的な作業になってしまうことも少なくはありません。

レッテルを貼ってしまうことで、まさにそのワクワクやドキドキの感情が消えてしまいます。

レッテルとはすなわち決めつけることですので、ある出来事に対して「こうだ」と決めつけてしまうと、それを別の視点から見て楽しむことも出来ずに、また楽しみ方も分からずに、ワクワクすることが出来なくなってしまうのです。

レッテル貼り思考をやめるためには

レッテルとはどのようなものなのか、またレッテルを貼ることでどのような危険性があるかについてご紹介してきました。

レッテルを貼ってしまうと、他人に対して偏見のような見方しか出来なくなり、また物事に対しても決めつけが多くなってしまいます。

レッテルをあちこちに貼ってしまう人は他の人と意見の食い違いでトラブルになることも少なくはありません。

しかし、本人は自分のレッテルが原因だとは気づかないため、自分の柔軟性の無さや視野の狭さにも気づくことが出来ないのです。

しかし、自分がレッテルを貼っていると気付いた人であれば、これから改善することは十分に可能です。

ついレッテルを貼ってしまう思考をやめるためにも、試してもらいたいおすすめの方法を以下にご紹介していきます。

カテゴリ分けしないこと

人は何でも自分の分かる範囲でカテゴリ分けをしようとします。