しかし、人によっては普通に異性のことを好きになったり、恋愛感情を持ったりするのに結婚願望だけはどうしても芽生えさせることができないという人もいます。
それは無性愛者ではありませんので、基本的な概念が該当するかどうかということをよく考えた上で判断してください。
4、性行為に嫌悪感は感じていない
無性愛者のことを勘違いしてしまう点として、無性愛者の方はそもそも性行為が嫌いなのではないかと考える人間もいます。
しかしそれは間違っています。
無性愛者の方でも性行為に対して嫌悪感を抱いたりすることはありません。
むしろ、性行為に対して嫌悪感を抱くような性嫌悪の場合は無性愛者とは異なります。
性嫌悪に関しては精神障害の一種として扱われており、無性愛者とは別になります。
なので、無性愛者の人間であったとしても特に性行為に対して嫌悪するような考え方を持っておらず、ただ単に自分が興味がなかったり、そう思わせてくれるような対象がいなかったりするというだけの話なのです。
男性からしてみれば、セクシーな女性が目の前にいるのに興奮しないというのが理解できない感情だと思うかもしれませんが、あなたが子供の頃を思い出してみてください。
セクシーな女性が目の前にいたところでそこまで性的に興奮するようなことはなかったですよね。
このような感覚のまま今存在していると考えると少し理解ができやすいかもしれません。
5、性欲がないわけではない
無性愛者の人間は性欲がないわけではありません。
性欲自体は持っていますし、性行為に対しても嫌悪をしているような考え方をしているわけではないのです。
では、何が決定的に違うのかと考えると、他人に対して性的な欲求を感じられるかどうかという点が違うのです。
無性愛者は「他者に対して性的な欲求を抱かない性質」という定義があります。
つまり、性欲はあるけれど、他人に対して性欲を持ったりはしないのです。
男性であれば、不特定多数の人間に性的に魅力を感じたりすることがありますよね。
このような欲求を持てないということです。
つまり、性欲がそもそも存在しない無性欲とは異なると言われています。
少し複雑な意味合いになるので理解するのが難しいかもしれません。
無性愛者の方が性欲がないわけではなく、性欲はあるのに、他人に対して特に性的な魅力を感じないという場合は無性愛者である一つのポイントになりえます。
6、異性や同性を「美人」「カッコいい」と思う事はある
無性愛者の判断基準が難しいポイントとして、異性や同性を「美人」「カッコいい」と思う事はあるのです。
一般的な人間からすれば、この部分がかなり理解しがたく、難しいかもしれません。
なぜならば、美人の人は見たりすれば当然興味がわきますし、興味がわくということは相手に対して意識をするということであり、継続的な意識を持てば相手のことを好きになる可能性も高くなります。
これはかっこいいと思うことも全く同じです。
なぜその延長線上に恋愛感情であったり、性的な欲求を相手に持てないのかと言うことが理解できないからです。
そして、このような感情を持っているまでは他の人と全く同じなので、余計に区別がつきにくくなってしまうのです。
無性愛者の区別はかなり難しいですが、ひとつのポイントとして、異性や同性を「美人」「カッコいい」と思う事はあるという事は覚えてください。
その上で、その延長線上に常に恋愛意識や性的興奮が伴わない場合は無性愛者である可能性が高いです。
7、恋愛の妄想をする事もない
一般的な考えを持っている性的多数者であれば、思春期などを過ぎると好きな相手が自然とできるようになり、その相手と恋愛に関する妄想をしたりすることも多くなります。
例えば男性であれば、気になる女性の体を想像したり、その女性とデートをしているところを想像したり、その女性とエッチなことしてることを想像したりすることが多いと思います。
女性であれば、気になる男性と手をつないだり、気になる男性とたくさんの楽しいことをしたり、その男性とキスをしたりする場面を想像するはずです。
このような恋愛の妄想することは人間であれば当たり前の行為であり、特におかしい行為ではないのです。
しかし、無性愛者の方はそもそも相手に対して恋愛感情を持ったり、性的な欲求を伴うことがないので、恋愛の妄想するようなこと自体がありません。
なので、周りの人が妄想したりして楽しんでいるのに、自分はまったく妄想したりすることがなく、そもそも妄想しようとも思わない場合は無性愛者である可能性が高いです。
もちろんその前提として、性的な欲求が湧かなかったり、恋愛感情がないという事を踏まえた上での話です。
それがすべて共通した場合は、無性愛者のポイントを踏まえていると考えてください。
8、全く『愛』が理解出来ないわけでない
全く『愛』が理解出来ないわけでないという事も無性愛者のポイントの一つです。
これは先ほど触れた通りですが、自分の身内の人間に対して、自分と親しい存在に対して、愛情を持っています。
これは恋愛的な愛情とは全く関係のない愛情なはずです。
誰でも自分を育ててくれた家族が存在しているように、家族に対しては恋愛感情とは違った愛情を抱えていますよね。
このような感情は無性愛者の方でもきちんと持っている感情なのです。
つまり、恋愛に関する愛情がないだけで、一般的な愛情は無性愛者の方でも十分に持っている感情です。
ペットに対してもそうですし、普段から自分の事を気にかけてくれるような存在の人間に対して感謝の気持ち、愛情を感じたりするのは当たり前なのです。
なので、愛情が理解できない冷たい人間だとは思わないでください。