どんなささいなことに対しても、「これをしたらこうなるかもしれない」というあらゆる可能性を半ば無意識に考えます。
そのため、どんなことに対しても、良い結果と悪い結果を必ず考慮した上で行動します。
そのため、良い結果になれば問題なく、例え悪い結果になったとしても想定内のこととして落ち着いて対処することが出来ます。
何事も先んじて考えてから行動しますので、いざ行動に移す際にも迷いがありません。
思慮が浅い人はその場その場で行動が変わったり矛盾が生じたりしますが、思慮深い人は行動に一貫性があるので人からも評価されやすいです。
2.仕事ができる
思慮深い人は、まず頭の中であれこれと考えてから行動しますので、自然と仕事も出来る人が多いです。
頭で考え過ぎるにもよくありませんが、ある程度構想をまとめたら、後は実際に行動に移しながら、考えた内容とずれがあればその都度修復して理想的な形にまとめようとします。
書類の作成のような事務仕事から営業に至るまで、相手の反応を見ながら自分が最も効率よく成功出来る方法を探り、実際そのように行動していきます。
その結果仕事も成功に繋がることが多いため、何も考えずにただ行動している人よりも確実に成果を上げることが出来ます。
3.ボキャブラリーが豊富
思慮深い人は、頭の中で常にあれこれと物事を考えています。
そして口には出さなくても、頭の中で物事を考えることは多くのことを知っていなければ出来ることではありません。
つまりはそれだけ勉強して、たくさんのものを知っている人だからこそ出来ることなのです。
思慮深い人は常に自分があらゆる可能性を考えることが出来るように努力を怠りません。
たくさんの本を読んで、どんな場面でどんな行動が効率的なのかを自分で学びます。
そして実際に行動に移して経験することで、それをより確実なものへと熟練させていくのです。
日頃からそうして勉強を怠らないため、思慮深い人はとてもボキャブラリーが豊富です。
場面に合わせた言い回しも上手く、巧みに自分の気持ちを伝えたり、人とコミュニケーションを取ったり出来ます。
4.人間関係も上手くいく
思慮深い人は、自分の考えだけでなく、相手の気持ちを汲み取ることも上手です。
話をしながら相手の様子を細かくうかがっているため、相手の感情に合わせて自分の言動や態度を切り替えることが出来ます。
また、日頃からそうして人の顔色を読み取ることをしていると、その内に相手が自分に対して求めていることも予想出来るようになってきます。
それが出来るようになると、職場の上司が暗に求めていることを理解して行動出来るようにもなり、評価や出世に繋がる可能性もあります。
思慮深い人は常に人の気持ちを考えながら行動するため、人間関係も上手くいくことが多いです。
5.常に先のことを考えている
思慮深いということは、常に先のことを考えているということです。
自分が今何をすべきなのか、自分が行動することによってこの後展開がどう変わっていくのかを、まず頭の中でシミュレーションします。
それはポジティブな考えだけでなく、失敗してしまった自分の姿も想定した上で、どんな行動が最もふさわしいのかを考えて、その上で行動します。
予想の範囲内の結果であれば、良い結果でも悪い結果でも、冷静にそれを受け止めることが出来ます。
思慮深い人はそうやって常に先のことを頭で考えていますので、ただ何もせずにぼーっと過ごすことなどあり得ません。
思慮深い人の中には何も考えない時間をもったいない、無駄と考える人もいます。
そしてまた、考えなしに行動するような恐ろしい真似は怖くて到底出来ません。
思慮深い人にとっての「冒険」は、あくまでも自分で予想しうる範囲内での冒険であり、それ以外の冒険は「無謀」なものなのです。
6.TPOをわきまえて行動できる
TPOとは、「時・所・場合」のことです。
ある時ある場所で、ある場合に合わせて正しく行動することが私たちの社会では求められています。
このTPOからはみ出た行動は非常識と捉えられ、人間性を疑われることもあります。
時々、「常識に囚われてはいけない」という話を聞きますが、常識に囚われないことと非常識な行動を取ることはまた別物です。
奇抜なメイクは常識に囚われていませんが、人前で化粧をすることは非常識なことです。