自立とは、何を意味する言葉でしょうか。
デジタル大辞泉によると、
1.他の従属から離れて独り立ちすること、他からの支配や助力を受けずに存在すること。「精神的に自立する」
2.支えるものがなく、そのものだけで立っていること。
とあります。
2は自立式の「ー装置」といったような物理的やモノの状態を指すことが多いのでしょう。
一般的に自立した人とは、1の状態を指すとみてよさそうです。
また障害者の自立や自立支援医療といった使い方もよく出てきます。
昨今の日本では、自立を達成していない大人が多いと社会問題になっています。
ニートや引きこもり、またそれに起因した犯罪などのニュースは、途切れるようには見えません。
一見普通に生活している人の中に隠れていることも多く、とてもやっかいです。
個々の問題であるとともに社会全体の問題でもあるのでしょう。
つまり自立していない人の自立を促すことは、社会の改革または安定への動きにながっています。
️自立している人の22個の特徴
あなたは、他からの支配や助力を受けていませんか?それらとは無関係に生きていると胸をはっていえますか?社会から自立した人として認められていますか?
これから項目を立てて見ていくことで、自分が本当に自立した人間かどうか確認していくことにしましょう。
人を頼らない
人を頼らないとは一体どういうことなのでしょうか?かつて筆者の同僚に、深く考えさせられる人がいました。
以下紹介します。
彼は常日ごろ自分は自立して暮らしている、親からの援助は受けていないと広言していました。
あるとき中国・上海で、筆者と彼との2人でお客さんを接待する機会がありました。
夜も更け食事は後半に入り、雑談がメインとなったころです。
彼の携帯が鳴り、失礼しますと席を外しました。
よくある場面ではありますが、その後30分以上経っても帰ってきません。
心配になって探しにいくと、レストランの外へ出て電話を続けています。
とても真剣な表情だったので声はかけませんでした。
結局もどってきたのはほぼ1時間も経った後でした。
その間筆者が一人で場を取り持たなければなりませんでした。
あとで聞いたところ、何と日本の父親からの電話ということでした。
普通なら、「今お客さんと一緒だからあとで。」とすぐに電話を切るところです。
それをせずに、お客さんをほっぽらかして、1時間近く父親と電話しているとは一体どういう神経でしょうか。
にわかには信じられませんでした。
父子ともに親離れ、子離れができていない相互依存関係にあるのは明らかでしょう。
彼らの常識は世間のそれとは大きく違っていました。
彼のいう親から独立しているという言葉の意味は、金銭面ではということに限られていたのです。
精神的にはまったく独立できていなかったため、ことさら自立しているという幻想を強調していたのかもしれません。
自分の力でなんとかする
これに対して、金銭面でこそ父親に依存したものの、しっかり自立できていた人もいます。