周りの人から「そのアクセントおかしくない?」と言われる場合もあれば、「イントネーションが違うよ」と指摘される場合もありますが、その違いがわかりますか?

どこかがおかしいことはわかるものの、アクセントとイントネーションのハッキリとした違いは判らない人が多いのではないでしょうか?

そこで今回は「アクセント」と「イントネーション」の明確な違いについてお伝えしたいと思います。

アクセントとは?

私達が学校で習う「アクセント」と言えば、英語の授業で単語を発音する時にある部分を強く発音することを「アクセントをつける」と習いましたよね。

同じ発音の単語はアクセントによって意味の違いがわかりますが、それは日本語も同じです。

相対的な音の高低

単語の中にある特定な音に対する高低の差によって意味が区別されますが、この相対的な音の高低を「アクセント」と言います。

特に日本語は高低のアクセントの違いによって意味が区別される場合が多いです。

強弱の配置

音の高低ではなく相対的な強弱で意味が区別される場合もあります。

こちらは英語やドイツ語に多く見られますが、強く発音する場所の違いで意味が変わります。

例えば「dessert(デザート)」と「desert(砂漠)」は読み方はほぼ同じですが、アクセントの位置が違います。

「デザート」の方は後半の「ザート」を強く読み、「砂漠」の方は最初の音である「デ」を強く読みます。

このように音の強弱を定めることをアクセントと言い、英単語にはアクセントがどの音にあるのかが決まっています。

話し方の調子


文章を声に出して読む時に、ずっと同じ音で一本調子に読んでも感情を理解することができないのでなかなか話が頭に入ってきません。

しかし文章に高低や強弱などをつけることで、話し方の調子が変わり理解度が増します。

この高低や強弱こそがアクセントであり、私達が普段何気なく話している言葉にはすべてアクセントが含まれています。

アクセントの種類

アクセントには「強さアクセント」と「高さアクセント」がありますが、どちらも言葉を話したり理解するうえでなくてはならない要素と言えます。

強さアクセント

音の強弱を強調する場合に用いるアクセントです。

単語の中でどの音を強く読むのか?またどの音は弱く読むのか?を知ることで、正しい使い方ができます。

英語やドイツ語の場合はこちらのアクセントで区別されることが多く、英語の辞書で単語を調べて見ると必ず単語の上に「’」という印がつけられれていますが、これが強く読むアクセントの箇所になります。

ちなみに「advice(アドバイス)」のように同じ単語でも名詞として使われる場合と動詞として使われる場合でアクセントが違う単語もあります。

高さアクセント

強弱に対して音の高低を強調することで意味の違うを表現する場合が多いのが日本語やセルビア語、スロベニア語、古代ギリシャ語などです。

高低とは声の高さではなく音程の高さで「ピッチ」とも言います。

日本語には全ての言葉に高低がありますが、これは話し手の自由に決めているわけではなく各地方によって決まっています。

これがいわゆる「方言」ですが、各地でかなり異なるので中には「本当にそれ日本語?」と思ってしまうような方言もありますよね。

高低アクセントの他に「長短アクセント」もあります。

こちらはある音を伸ばしたり短く発音することですが、主にドイツ語で使用されています。

方言によっても変わる


日本には地方によって独特の方言が存在します。

ほとんどの方言は高低アクセントの違いで、特に音が低くなる位置によって区別されています。

近畿地方や中国地方では、言葉の最初の音の高低アクセントを区別しているという特徴があります。

また東北地方の南部や関東地方の北東部は比較的アクセントの区別がない傾向が高いです。

【方言については、こちらの記事もチェック!】

イントネーションとは?

アクセントは単語の高低や強弱でしたが、それに対してイントネーションは文章全体の高低や強弱です。

例えば「雨」と「飴」、「箸」と「橋」の違いはイントネーションではなくアクセントの違いになります。

質問をする時には語尾が上がることが多いですが、それによってハッキリと聞こえなくても「この人は何か質問をしている」ということがわかります。

日本語では「抑揚」とも言われますが、イントネーションをつけることで文章の意味が理解しやすくなります。

言葉を話すときの強弱

普段会話をする時には特に重要な点について大きな声で発音して、あまり重要ではない点はさほど力が入らず弱めに発音します。

この言葉の強弱がイントネーションであり、日本語は比較的イントネーションがなく平坦な言語です。

それに対して英語の場合は強弱のイントネーションが激しく、極端に言えば強調されている単語だけ聞けば意味が分かると言われています。

強弱といっても声の大きさというよりは「リズム」に近いです。

普段あまり抑揚がない日本語を話している日本人にとって、会話に独特なリズム感がある英語は聞き慣れないので、なかなか習得できない人が多いのでしょう。

語句の上がり下がりの調子

話をする時には無意識のうちに文章の切れ目ごとに音が上がったり下がったりしているはずです。

これは個人が持っているイントネーションの癖であり、生まれ育ったところによって違いがある場合が多いです。

英語には一定の「抑揚」パターンがあるので、英語を習得したい時は抑揚に注意して聞くと効果的だといわれています。

疑問や肯定などの意味を付け加える

文章がそこで終わるのか、それともまだ続くのかを区別したり、疑問文か肯定文か、命令しているのか断定しているのかなど、イントネーションの違いによって相手の感情がわかります。

日本語よりも英語の方がイントネーションがはっきりしていますが、どうりで英語での会話を見ていると言葉自体の意味はわからなくても感情が伝わりやすいという特徴がありますよね。

アクセントとイントネーションの違い

ではアクセントとイントネーションの違いは何なのか?具体的な例を挙げて説明させていただきます。

アクセントとは単語の中での音の強弱や高低のこと

アクセントはひとつの単語内にある音の強弱や高低の違いです。

同じ音の言葉でもアクセントが違うことで区別することができます。

雨と飴

「雨」と「飴」という漢字は読み方が「あめ」で一緒になりますが、アクセントに違いがあります。

「雨」は最初の「あ」が高音になり「め」が低音になります。

それに対して「飴」の場合は最初の「あ」が低音になり「め」が高音になります。

雲と蜘蛛

「雲」と「蜘蛛」はどちらも「くも」と読みます。

この二つの場合は両方とも最初の「く」が高音になり「も」が低音になるという一緒のアクセントになります。

イントネーションとは文レベルの中での音の高低

アクセントが単語内の音の高低や強弱の違いでしたが、イントネーションは文章内での音の高低や強弱の違いになります。

日本語の場合会話をしている時にアクセントの違いからわかるのは方言ですが、イントネーションの違いからわかるのは感情です。

語尾が上がれば疑問を投げかけていると認識されますし、語尾が下がっていれば確かめているような言い方になり、緩やかに上がれば確認している印象を受けます。

また語尾が強めに発音された場合は命令や非難をされているように聞こえますね。

このようにイントネーションの違いによって話し手の感情がわかるのは、英語にも日本語にも共通しています。

アクセントとイントネーションの違い具体例

アクセントとイントネーションの違いがわかったところで、具体的な違いの例を見てみましょう。

アクセント

アクセントは単語内での音の違いでしたが、いわゆる同音異義語でアクセントの違いがある単語の例を挙げてみました。

箸と橋

「橋」と「箸」という漢字は両方とも読み方が「はし」になります。

「橋」の場合は最初の「は」が低音で「し」が高音になります。

それに対して「箸」の場合は最初の「は」が高音で「し」が高音になります。

ちなみに「端」は「橋」と同じアクセントですが、助詞の「が」が付くと最後のアクセントが変わります。

「橋が」の「が」は下がり、「端が」の「が」は上がります。

視角と資格

「視覚」と「資格」は両方とも「しかく」と読みます。

こちらの2つの場合は両方とも最初の「し」が低音で後半の「かく」が高音になる一緒のアクセントになります。

ちなみに「四角」「死角」も一緒のアクセントになります。

文字で書いてある場合は一瞬で理解できますが、文章を聞くだけの場合は文脈からどの「しかく」なのか判断をする必要があります。

協定と競艇

「協定」と「競艇」は両方とも「きょうてい」と読みます。

「協定」の場合は最初の「きょう」が高音で後半の「てい」が低音になります。

「競艇」の場合は高低や強弱が無いパターンです。

「競艇」のように特にアクセントがない単語を「無核型」と言いますが、他にも「水泳」などが挙げられます。

イントネーション
単語だけではなく文章全体の強弱や高低による違いがわかるのがイントネーションです。

イントネーションのパターンとしては語尾が上がる「上昇型」語尾が下がる「下降型」ゆるやかに下がりほとんど抑揚がない「自然下降型」があります。

「そうなの」

イントネーションの違いによって意味がかなり変わってくるひとことに「そうなの」という言葉があります。

ただ相槌をうっているだけの「そうなの」もあれば疑問がある時やビックリした時につかう「そうなの?!」もありますよね。

語尾の上げ下げでの意味の違い

「そうなの」の後半「なの」が高音になる「上昇型」の場合は、文章に書く時の最後に「?」「!」「?!」がつく場合がほとんどです。

つまり疑問を感じて聞き直しているか、ビックリしているか、その両方かということです。

それに対して「そうなの」の「なの」が低音になる「下降型」の場合は、あまりポジティブな返事ではない時に使われます。

低音になるだけではなく発音が弱くなる場合はさらに悲観的な意味が含まれているように感じますが、文章で書く時は「そうなの…」といった感じがピッタリですね。

「ですが」

「だが」「だけれど」の丁寧な言い方である「ですが」は、逆接の意味を持つ接続詞です。

イントネーションがない場合は特に意味合いを感じない接続詞ですが(←こちらが良い例ですね)、語尾を上げたり下げたりすること、聞き手にしてみれば少々意味が変わってきます。

語尾の上げ下げでの意味の違い

「ですが」の最後の「が」が高音になる「上昇型」の場合は、少々感じが悪い言い方になります。

最近よく「~ですが何か?」というフレーズが使われますが、友達同士で冗談交じりに使う場合は問題ありません。

しかし目上の人やあまり親しくない人に使う場合は「なんか文句ある?」という意味に捉えられてしまう場合もあるのであまりお勧めできない使い方です。

「ですが」の「が」が低音になる「下降型」の場合は、言いたいことがあるのに言えない状況を表しています。

こちらも最後の「が」が弱くなり、文章に書き表すと「ですが…」というニュアンスになります。

「見たい」

「見たい」と「みたい」は文字で書くと区別がつきますが、聞くだけの場合は発音する時のイントネーションの違いで全く違う意味になります。

語尾の上げ下げでの意味の違い

「みたい」の後半の「たい」が高音になる「上昇型」の場合は、願望や希望が込められている「見たい!」や「観たい!」という意味を表しています。

ほとんどの場合は「たい」のイントネーションが強くなり、最初の「み」はほとんど聞こえなくても意味がわかります。

それに対して「みたい」の最初の「み」が高音になる「下降型」の場合は様々な意味があります。

例えば「お城みたいな家」のように似ている者同士を表したり、「あなたみたいな人は見たことがない」のように何かの例えや「雨が降っているみたい」のように不確かなことを意味します。

【番外編】プロミネンスとは?

声を使ったお仕事というのは、相手に対してわかりやすく伝えることも大切ですが、その物事の印象を与えることも大切です。

しかし、感情を込めて伝えるだけでは、物事は伝わりづらく、受け取る側の印象によって、伝わり方が異なる可能性もでてきます。

文章を読むときに大切なのは、「プロミネンス」という手法を使うこと。

プロミネンスというのは、相手に伝えるべき箇所を強調して読み上げること。

プロミネンスを利用することで、読み上げることに表情をつける事により、より伝わりやすさが増すといえるでしょう。

もし、あなたが文章を読み上げるときに、淡々な印象を与えてしまっているのであれば、それはプロミネンスが使いこなせていない可能性が高いといえます。

プロミネンスの具体的な手法は伝えたい単語を強く発音すること。

この時大切なのは、すべての文章を強く発音してしまっては、逆に伝わりづらくなってしまいます。

強調したい箇所は絞り、強調したい単語のみを強く発音することで、聞き手に印象づけることを心がけましょう。

逆に誤った箇所を強く呼んでしまうと、聞き手に趣旨が違う物が伝わってしまうので、注意をしましょう。

また、アクセントに高低差をつけたり、その単語をゆっくり読んだり、強調したい単語の前で少し間をあけるのも、プロミネンスの手法だといえます。

このときも大切にしたいのが、強調したい部分にのみ、読み方に表情をつけること。

それぞれの単語に表情をつけてしまいますと、結局何が伝えたいのか分からなくなってしまうので注意が必要です。

特定の要素に強勢をおくこと

プロミネンスは、特定の要素に強制をおくことが大切。

強制を置く箇所を変えることで、相手に印象づけることが変わってくるのです。

文章の構成というのは、基本的には5W1Hで出来ています。

「why:何のためにやるのか?」「how:どうやって実現するのか?」「who:誰がやるのか?」「what:何をするのか?」「when:いつやるのか?」「where:どこでやるのか?」というのが、日本の文章の特徴だといえるでしょう。

人に話を伝えるときには、5W1Hのどれが伝えたい部分なのかというのを考えることが大切です。

そして、伝えたい部分を強調して伝える事で、聞き手も理解しやすくなるといえるでしょう。

プロミネンス例

例えば、「明日田中さんと公園で会う」という文章があります。

文章にすると、何が重要なのかは分かりづらいですが、強調して読むことにより、重要な箇所がわかりやすくなります。

また、「明日」「田中さんと」「公園で」「会う」のどの部分を強調するかによって、同じ文章であっても、読み方が大きく変わるはずです。

そして、強調する箇所を作ることにより、文章にメリハリができ、表情が生まれるはずです。

強弱をつけることでハキハキと伝わる

また強弱をつけることで、文章がわかりやすくなり、表情が生まれるのと同時に、ハキハキした印象も与えられます。

文章の読み方によって、人に与える印象も異なってくるというのを意識しましょう。

例えば、プロミネンスの技法を使って、詩を読んだときに、表現方法として、どこを聞き手に伝えたいかと言うことを考え、強調をする単語を変えるだけで、聞き手に与える印象に変化を与えることができます。

逆に淡々と読むことによって、聞き手に何が大切かを感がさせることができ、読み方によっても、人に与える印象は変わってくるのです。

「無アクセント」も知っておこう

日本には「無アクセント」という言葉があります。

無アクセントとは、方言学上、アクセントの決まりをもたないことを刺します。

アクセントのある地域の人は、アクセントに非常に敏感なのですが、無アクセントの地域の人は、アクセントに対して非常に鈍感であり、区別があまりできないといわれています。

無アクセントとは?

無アクセントとは、文字通り、言葉にアクセントを持たないため、文章の前後関係で物事を判断することが求められます。

例えば、「はし」は「箸」「橋」「端」、「かき」は「牡蠣」「柿」「下記」であり、アクセントによって使い分けをしていると思います。

しかし、無アクセント地域の場合は、アクセントがないため、文章の前後関係で物事を判断しているのです。

例えば、「このかきはよく熟している。」であれば、文章の関係から「柿」のことを指しているのが分かりますし、「はしを使ってごはんを食べる。」であれば、「箸」のことを指しているとのが分かります。

こうして物事を判断しているのです。

また、無アクセントが生まれた理由としては、京阪式をもたらした集団が広めた説と、もともと有アクセントだったものが、無アクセントになったという説が伝えられています。

有アクセントとの違い

無アクセントと有アクセントとの違いは、アクセントがあるかないかになります。

有アクセントというのは、音の高低で判断をします。

例えば、「あめ」であれば、語尾が下がることで「雨」、語尾が上がることで「飴」となり、声の高さを変えることで、単語を判別しているといえるでしょう。

また地域によって、語尾の上がり下がりが逆転することもありますが、それは地域差だけであり、有アクセントだといえます。

無アクセントの特徴

無アクセントの特徴は、音の高低があまりないため、有アクセント地域の人達にとってみると、「んーあーんーあー」と平坦な会話をしているように感じられます。

また有アクセント地域の人は、無アクセント地域の人達の会話が聞きづらいケースもあるといえるでしょう。

無アクセントは、「無形アクセント」「崩壊アクセント」なども呼ばれています。

芸能人でいうと、栃木出身のつぶやきシローさんや、山梨出身の秋竹城さん、また地域は異なりますが、長崎県出身の蛭子能活さんなども無アクセントタイプの方言だと言われています。

また、無アクセント地域で育った人は、なかなか有アクセントに戻すことができないといわれています。

理由としては、育った地域によって、言語の判断の仕方や音声の処理方法が異なるため、脳で理解できないためです。

そのため外国語を話すのと同じくらいの難易度であるといえるdしょう

語の前後関係から語彙判断しなければいけない

無アクセントは、先ほどもお伝えしたとおり、語の前後関係から語彙判断しなければいけません。

そのため、文章をすべて聞かないと、物事が理解できないケースも多くあるといえるでしょう。

テレビなどをみていて、地方の人の会話を聞いていると、たまに何を言っているか分からないということもあるのではないでしょうか?

それは、無アクセント地帯の会話の可能性が高いと言えるでしょう。

無アクセントの分布地域

無アクセントの分布地域は、東部・西部の大方言区画に準じていない箇所や、茨城県南部を除いた地域だと言われています。

茨城県南部は、昔は無アクセントによる方言であったようですが、現在では首都圏方言が中心となっており、ほぼアクセント自体になってきたといえるでしょう。

人間はどこの地域で育ったかにより、同音異義語をアクセントで識別する人と、イントネーションで判断する人、また文体で判断する人で分かれるといわれており、単語を判断する脳の作りも異なってくると言われています。

宮城県中部〜千葉県野田市にかけて

宮城県の方言は、「ズーズー弁」とよばれおり、語尾が濁音化しているケースが多いと言えます。

さらに、単語の間に「ン」が入る傾向も強いと得ます。

県南部の方になると、「雨」と「飴」、「箸」と「橋」などのアクセントに違いを持たないといわれています。

また、千葉県の野田市付近は無アクセント違いとよばれており、北部と南部は、東京式アクセント、中部は中輪東京式アクセントと言われており、同じ県の中でも、アクセントがばらばらというケースもあります。

八丈島、八丈小島、青ヶ島の離島

八丈方言の特徴は、アクセントの特徴がなく、この地域も「橋」も「箸」も「端」も区別しないと言われています。

また、この地域は、奈良・平安時代の古い言葉が数多く残っており、ラ行音がダ行音になります。

例えば、「らくだ」は「だくだ」になると言われています。

静岡県の大井川上流域

静岡県に関しては、ほとんどの地域で東京式アクセントが用いられるが、中川根に隣接する本川根町と静岡市葵区の山間部は、無アクセントの地域だと言われています。

一方、静岡の他の地域は、東京方言、西関東方言に次いで共通語に近い部類に属し、アクセントに関しては共通語によく似ていると言われています。

また、語尾に「ら」「だら」などをつけ、静岡弁の代表的な表現とされており、現代の若者もよく使っているといえるでしょう。

また、静岡弁は語尾を伸ばすので、優しい印象を与える方言であるといえます。

福井県の嶺北地方

また、福井県は、福井市、越前市、鯖江詩などの嶺北地方の中心部は無アクセントの地域であり、北陸地方の中では異質なアクセントであるといえます。

この無アクセント地域を囲むようにして、音の下がり目の有無だけで、単語を区別する「三国式アクセント」と呼ばれるアクセントとなっています。

嶺北方言のアクセントは、嶺北と嶺南に分けられ、嶺南方言は近畿方言に含まれていると言われています。

福井弁は、間投イントネーションがあり、文節の終わりがうねるようなイントネーションなり、また単語は語尾を伸ばして発音をします。

また「そ」が「ほ」になることが多く、指示語は「それで」が「ほれで」、「そして」が「ほして」になります。

さらに年代が上になると、「しぇ」「じぇ」の発音となり、「ぜんぜん」が「じぇんじぇん」となります。

愛媛県大洲市から高知県四万十町山にかけての地域

愛媛県大洲市から高知県四万十町山にかけての地域にかけては、無アクセントの地域と、型の区別がない一型式アクセントの地域があります。

一型式アクセントというのは、アクセントの知覚はあるが、アクセントによって区別ができないという方言だと言われています。

愛媛県の場合は、松山までが関西式、そのほかが被監査意識となります。

長崎県北部

長崎県北部も無アクセントの地帯であり、アクセントによる言語の区別は行われない地域だといわれています。

丁寧な言語はすべて、アクセントがない言葉で発音されています。

長崎県の他の地域は、平板イントネーションといわれており、語尾の1文字が少し強くなったり、「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になるといわれています。

また「え」が「いぇ」になるといわれています。

そのため、「せんせい」が「しぇんしぇい」と表現されたり、「えのぐ」が「いぇのぐ」という表現になります。

独特なアクセントをもつ地域に共通すること

独特なアクセントを持つ地域に共通していえることといえば、古い時代からの言葉を話しているケースが多く、現代の日本語とは少し異なる単語を使っているケースが多いと言えます。

そのため、何を話しているか分からないことが多いといえるでしょう。

独特なアクセントが強いと、東京に上京をしても、なかなかアクセントが抜けないといわれています。

特に無アクセントの地帯に住む人たちは標準語が馴染みづらく、なかなか方言が抜けないと言うこと。

一方で、関西弁といわれる方言は、実は方言は抜けやすく、標準語をすぐに話せるようになると言われています。

とはいえ、関西弁を話す人は、関西弁にこだわりを持っている人も多く、上京をしても関西弁を話し続ける人もいます。

民族歴史が深く、様々な言語が飛び交う

もともと縄文時代に話されていた言葉は無アクセントであったといわれています。

それが、中国語のアクセントが入って来たことにより、アクセントが強調されるようになり、今の有アクセントに繋がってきたと言われています。

日本は島国ということもあり、他の国の言語が入りづらく、民族歴史も長く続いていた地域です。

そのため、その地域で文化が発達し、様々な言語が飛び交うようになりました。

地域によって、話し方が異なるのは、やはり島国であり、他の国から侵略されることがなかったからといえるでしょう。

外国の人が、日本に遊びに来ると、方言という存在にびっくりするといわれています。

確かに外国でも、地域によってイントネーションの違いはありますが、日本ほど異なるものは少ないと言えます。

また、単語自体も地域によって違うということも少ないと言えます。

英語であれば、犬は「dog」だし、猫は「cat」であるのが当たり前ですが、日本であれば、地域によって単語も異なり、様々な言語が飛び交うというのに、びっくりされる外国の人はおおいといえるでしょう。

都心部から離れている傾向がある

また都心部から慣れると、独特をもつ地域が増えてきます。

日本語の多くの方言は高低アクセントをもっており、一般的な「東京式」の他、「京阪式およびその亜種」「二型」「無形」「共阪-東京中間型」「東京-無中間型」と分かれています。

さらに、日本のアクセントは地方によって異なる傾向にありますが、規則的な対応関係があります。

近い地域であれば、似たような方言になりますし、同音異義語も同じようなアクセントになる傾向にあります。

世界的にみても、ここまで方言が違うと言語というのは珍しく、日本語独特の言語であるといえるでしょう。

まとめ

アクセントとイントネーションの違いは、単語の中のある一部分を際立たせるか、文章の中の一部分を強調するかになります。

アクセントの違いによって同音異義語でも全く別物を表す言葉になり、イントネーションの違いによって感情や文章全体の意味が変わります。

英語だけではなく日本語もアクセントやイントネーションの違いが自分の思っていることを正確に表すことに役立つ機会があるので、是非覚えておいてくださいね。