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アクセントとイントネーションの違い...(続き4)

語尾の上げ下げでの意味の違い

「みたい」の後半の「たい」が高音になる「上昇型」の場合は、願望や希望が込められている「見たい!」や「観たい!」という意味を表しています。

ほとんどの場合は「たい」のイントネーションが強くなり、最初の「み」はほとんど聞こえなくても意味がわかります。

それに対して「みたい」の最初の「み」が高音になる「下降型」の場合は、様々な意味があります。

例えば「お城みたいな家」のように似ている者同士を表したり、「あなたみたいな人は見たことがない」のように何かの例えや、「雨が降っているみたい」のように不確かなことを意味します。

【番外編】プロミネンスとは?

文章を読むときに大切なのは、「プロミネンス」という手法を使うこと。

プロミネンスというのは、相手に伝えるべき箇所を強調して読み上げること。

プロミネンスを利用することで、読み上げることに表情をつける事により、より伝わりやすさが増すといえるでしょう。

もし、あなたが文章を読み上げるときに、淡々な印象を与えてしまっているのであれば、それはプロミネンスが使いこなせていない可能性が高いといえます。

プロミネンスの具体的な手法は伝えたい単語を強く発音すること。

この時大切なのは、すべての文章を強く発音してしまっては、逆に伝わりづらくなってしまいます。

強調したい箇所は絞り、強調したい単語のみを強く発音することで、聞き手に印象づけることを心がけましょう。

逆に誤った箇所を強く呼んでしまうと、聞き手に趣旨が違う物が伝わってしまうので、注意をしましょう。

また、アクセントに高低差をつけたり、その単語をゆっくり読んだり、強調したい単語の前で少し間をあけるのも、プロミネンスの手法だといえます。

このときも大切にしたいのが、強調したい部分にのみ、読み方に表情をつけること。

それぞれの単語に表情をつけてしまいますと、結局何が伝えたいのか分からなくなってしまうので注意が必要です。

特定の要素にアクセントをおくこと

プロミネンスは、特定の要素にアクセントをおくことが大切。

アクセントを置く箇所を変えることで、相手に印象づけることが変わってくるのです。

文章の構成というのは、基本的には5W1Hで出来ています。

「why:何のためにやるのか?」「how:どうやって実現するのか?」「who:誰がやるのか?」「what:何をするのか?」「when:いつやるのか?」「where:どこでやるのか?」というのが、日本の文章の特徴だといえるでしょう。

人に話を伝えるときには、5W1Hのどれが伝えたい部分なのかというのを考えることが大切です。

そして、伝えたい部分を強調して伝える事で、聞き手も理解しやすくなるといえるでしょう。

プロミネンス例

例えば、「明日田中さんと公園で会う」という文章があります。

文章にすると、何が重要なのかは分かりづらいですが、強調して読むことにより、重要な箇所がわかりやすくなります。

また、「明日」「田中さんと」「公園で」「会う」のどの部分を強調するかによって、同じ文章であっても、読み方が大きく変わるはずです。

そして、強調する箇所を作ることにより、文章にメリハリができ、表情が生まれるはずです。

強弱をつけることでハキハキと伝わる

また強弱をつけることで、文章がわかりやすくなり、表情が生まれるのと同時に、ハキハキした印象も与えられます。

文章の読み方によって、人に与える印象も異なってくるというのを意識しましょう。

例えば、プロミネンスの技法を使って、詩を読んだときに、表現方法として、どこを聞き手に伝えたいかと言うことを考え、強調をする単語を変えるだけで、聞き手に与える印象に変化を与えることができます。

逆に淡々と読むことによって、聞き手に何が大切かを感がさせることができ、読み方によっても、人に与える印象は変わってくるのです。

「無アクセント」も知っておこう

日本には「無アクセント」という言葉があります。

無アクセントとは、方言学上、アクセントの決まりをもたないことを刺します。

アクセントのある地域の人は、アクセントに非常に敏感なのですが、無アクセントの地域の人は、アクセントに対して非常に鈍感であり、区別があまりできないといわれています。

無アクセントとは?

無アクセントとは、文字通り、言葉にアクセントを持たないため、文章の前後関係で物事を判断することが求められます。