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アクセントとイントネーションの違い...(続き2)

イントネーションとは?

アクセントは単語の高低や強弱でしたが、それに対してイントネーションは文章全体の高低や強弱です。

例えば「雨」と「飴」、「箸」と「橋」の違いはイントネーションではなくアクセントの違いになります。

質問をする時には語尾が上がることが多いですが、それによってはっきりと聞こえなくても「この人は何か質問をしている」ということがわかります。

日本語では「抑揚」とも言われますが、イントネーションをつけることで文章の意味が理解しやすくなります。

言葉を話すときの強弱

普段会話をする時には特に重要な点について大きな声で発音して、あまり重要ではない点はさほど力が入らず弱めに発音します。

この言葉の強弱がイントネーションであり、日本語は比較的イントネーションがなく平坦な言語です。

それに対して英語の場合は強弱のイントネーションが激しく、極端に言えば強調されている単語だけ聞けば意味が分かると言われています。

強弱といっても声の大きさというよりは「リズム」に近いです。

普段あまり抑揚がない日本語を話している日本人にとって、会話に独特なリズム感がある英語は聞き慣れないので、なかなか習得できない人が多いのでしょう。

語句の上がり下がりの調子

話をする時には、無意識のうちに文章の切れ目ごとに音が上がったり下がったりしているはずです。

これは個人が持っているイントネーションの癖であり、生まれ育ったところによって違いがある場合が多いです。

英語には一定の「抑揚」パターンがあるので、英語を習得したい時は抑揚に注意して聞くと効果的だといわれています。

疑問や肯定などの意味を付け加える

文章がそこで終わるのか、それともまだ続くのかを区別したり、疑問文か肯定文か、命令しているのか断定しているのかなど、イントネーションの違いによって相手の感情がわかります。

日本語よりも英語の方がイントネーションがはっきりしています。

どうりで英語での会話を見ていると、言葉自体の意味はわからなくても感情が伝わりやすいという特徴がありますよね。

アクセントとイントネーションの違い

では、アクセントとイントネーションの違いは何なのか?

具体的な例を挙げて説明させていただきます。

アクセントとは単語の中での音の強弱や高低のこと

アクセントはひとつの単語内にある音の強弱や高低の違いです。

同じ音の言葉でもアクセントが違うことで区別することができます。

雨と飴

「雨」と「飴」という漢字は読み方が「あめ」で一緒になりますが、アクセントに違いがあります。

「雨」は最初の「あ」が高音になり、「め」が低音になります。

それに対して「飴」の場合は、最初の「あ」が低音になり「め」が高音になります。

雲と蜘蛛

「雲」と「蜘蛛」はどちらも「くも」と読みます。

この二つの場合は両方とも最初の「く」が高音になり、「も」が低音になるという一緒のアクセントになります。

イントネーションとは文レベルの中での音の高低

アクセントが単語内の音の高低や強弱の違いでしたが、イントネーションは文章内での音の高低や強弱の違いになります。

日本語の場合会話をしている時にアクセントの違いからわかるのは方言ですが、イントネーションの違いからわかるのは感情です。

語尾が上がれば疑問を投げかけていると認識されますし、語尾が下がっていれば確かめているような言い方になり、緩やかに上がれば確認している印象を受けます。

また語尾が強めに発音された場合は、命令や非難をされているように聞こえますね。

このようにイントネーションの違いによって話し手の感情がわかるのは、英語にも日本語にも共通しています。

アクセントとイントネーションの違い具体例

アクセントとイントネーションの違いがわかったところで、具体的な違いの例を見てみましょう。