ドメスティックバイオレンスなどの言葉がなかった20世紀は、今よりも暴力問題は少なかったのでしょうか。
表ざたにならなかった事件は統計外ですから、本当のところはもう調べようがありません。
ただし昔にくらべ、みな神経質でキレやすくなっているのは確かだ、という感触はあります。
内閣府男女共同参画局という機関のデータがありました。
それによると配偶者暴力支援センターへの相談件数は、2015年まで右肩上りに増え続け、2016年になって初めて少し減少しています。
警察の受けた暴力事案の相談件数は、2016年になっても増え続けています。
さらに婦人相談所における一時保護件数というデータがあります。
おそらくドラマでみるシェルターのことでしょうが、これは2002年から20133年まで、1万1000人から1万2000人と、高いレベルが続いていましたが、2014年になってやっと1万人を下回りました。
警察庁がまとめた、2014年の内縁を含む配偶者間の犯罪(検挙件数)は6542件に上ります。
もちろん男性の起こした事件が圧倒的に多く、93.0%を占めています。
しかし殺人(147件)になると、男性55.8%、女性44.2%と拮抗しています。
もちろん追い詰められたあげく、ということなのでしょう。
警察への通報件数は、依然として増加していますが、深刻なケースは少し減りつつあるということでしょうか。
お酒のトラブル
昔の亭主たちの遊びといえば、酒、女、博打、と決まっていました。
筆者が子供のころ、近所の奥さんたちが、今日はボクシングの試合があるから、ウチのは早く帰ってくる、と言っていたのを覚えています。
つまりそれ以外の日は、早く帰ってくることはなかったのです。
その中心は、酒やマージャンだったように思います。
当時に比べれば、今の遊びの範囲は比較にならないほど、広がっています。
そういう時代に酒のトラブルで問題を起こすというのは、少しクラシックに過ぎるでしょう。
時代遅れだということことを認識しましょう。
金銭感覚の違い
金銭感覚も、なかなかお互いのギャップを埋められません。
結婚すれば、結局は女性側が、すべてを実効支配してしまうのですから、あまり悪あがきをしない方がよいのでしょう。
しかし独身時代は、そういう現実を受け入れなくても済みます。
交際上手の女性は、結婚してから主導権を握ればよい、とこの交際中の時点では、男を泳がせていることが多いものです。
しかし交際中にこの問題で衝突するということは、よほど支配欲が強いか、関係が破たんしてもいいと思っているか、どちらかでしょう。
これなら別れて正解だったのかも知れません。
価値観の違い
価値観の違いと書けば、人生観や思想など、高尚なイメージを思い浮かべますが、実際は単なる言葉の行き違いがほとんどです。
そこで小さなことにこだわっていると、小さな人間と見られます。
こだわりが少ないというのは、いい加減な性格というのとは違います。
相手の欠点を飲み込みつつみ込むような、大らかで大人の対応が必要になります。
差異があるからこそ面白い、という澄みきった心境を目指しましょう。
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約束を破って信用できなくなった
物事に対して、ストイックに取り組んだ経験がないという男も、あちこちに存在しています。
いわゆる「いい加減なやつら」です。