自己を犠牲にしてまでその会社で働くことが本当にあなたを大切に思う人たち、あなたが大切にしている人たちの為になっているかどうかを考えてみてください。
社畜の家族もまた社畜
あなたが会社の為に費やした「本来家庭のために使うべき」時間や労力、時にお金を誰が補っているのでしょう?
やはり、それは家族の方たちではないでしょうか?
会社で社畜として働く姿を家庭の方はご存じないはずです。
毎日お仕事頑張るあなたのため、一緒にいられる時間を我慢し、家事を全部引き受け、節約、共働きで経済的にも助けようとしているあなたの家族もまたあなたの会社の社畜と言えるのかもしれません。
9.会社のみんなから気に入られたい
誰しもそう思うでしょうし、世の中に人から嫌われたいと思う人などいないとは思いますが、社畜の場合、この気持ちが強い傾向にあります。
毎日仕事を頑張っているのは「皆勤賞すごいね!」「毎日遅くまでご苦労さん!」と褒めてもらいたいからじゃないですか?
しかし、それってただ誉められているだけで、気に入られてはいないかもしれません。
逆に「お前みたいなのが模範社員になっちまうと、有給とかとりづらくなるんだよ。」と周りから思われているかもしれません。
まあ、他人からどうこう言われるのは別にいいとして、気づかなくてはいけない点は「誰かに嫌われずに働ける職場なんてない」と言うことです。
人間社会、どこにでも偏りや不公平なことはあります。
それを自分を犠牲にして全体のバランスをうまくとろうなんて、自分をかいかぶりすぎです。
あなたには誰かに嫌われようとも守らなくてはならないものがあるはず。
また、一部の人間に嫌われても、あなたを人としてしっかり評価してくれる人は上にも下にもいるはずです。
その評価は、相手の立場や社風によっては直接あなたに聞こえてくるものではないかもしれません。
しかし、それを是非とも見たい、知りたい、聞きたいと思うあなたは社畜です。
もっと社畜として働いてもらうために、会社はどうということのない、挨拶程度の褒め言葉であなたを満足させます。
社畜に社畜を育てさせる
ブラック企業は社畜の「周りから気に入られたい」というモチベーションをうまく利用してきます。
ある程度の年月務めてきた社員に社畜の素質があると判断すると、「主任」だとか「係長」といった「平社員」に毛が生えたような職位を与えて、いくらか部下を与えます。
すると社畜は「上司(会社)に気に入られた」と大喜びで、「部下にも慕われる上司になるぞ」と社員教育に取り組みます。
その教育とはお分かりの通り、「社畜として」の社員教育です。
このように会社は会社にとって都合のよい社畜を増やしていくのです。
一方で、社畜の部下にされた社員の中には、社畜の素質を全く持たない者もいるはずです。
そんな部下が社畜上司の頭を悩ませるのは同然です。
ですから、世の中の中間管理職の悩みランキングでも上位に入る「部下の扱いに苦しむ」ということの原因は、恐らく、彼らが社畜であるためでしょう。
会社(飼い主)と部下との間に板挟みになっているのです。
10.プライベートも会社関係の人と過ごす
ある程度は仕方なくそうしている人も多いかとは思います。
それによってメリットもあるでしょう。
でも「仕事仲間」が「親友」のような存在になるのって、お互いに難しいことです。
あなたも薄々それは感じているはずです。
なんにせよ「プライベートの時間も仕事の為に使う」という意識がある人は、社畜である証拠です。
いくらプライベートな時間を仕事以外のことで過ごすと言っても、相手が仕事仲間や上司となると、自然と話すことが会社のことや仕事のことになります。
しかもありがちな話題が「そこにいない他の社員の悪口」。
あなたにとってあまり、プラスになることがないような気がします。
もしかしたら、仕事や業績向上へのヒントが見つかったりするかもしれませんが、案外そういうことは会社の外で異なる業種の人と接することでも得られそうです。
会社の為にもあなたのためにも、プライベートな時間は会社を離れた方がいいのかもしれません。