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そつなくこなすのが得意な人の12個...(続き6)

執着心がない・飽きっぽい

そつなくこなす人の中には、執着心がない人が少なくありません。

もちろん権力志向、上昇志向ばりばりで、そつなくこなすスキルも持ち合わせている人も沢山いますが、そうでない好奇心の塊のような人だった場合は要注意です。

執着心が少ないことは、倫理や道徳や宗教の世界では素晴らしい美徳とみなされます。

実際に素晴らしい美徳ではあるのですが、ビジネスの場で執着心が少ない人というのは、ちょっと困りものです。

ビジネスにおいては、利害関係者がチームを組んで、お互いが利益を得るWin-Winの関係を作って協力しながら成果を上げることを目指します。

そんな中に、仕事はやたら出来るけれど執着心が非常に薄いビジネスパーソンが混じってしまうと、これはちょっとした不協和音・事故発生です。

プロジェクトに真新しさが合って彼の興味を満足させている間はうまく回るでしょうが、仕事が安定期・停滞期に入ったり、ちょっと暗礁に乗り上げてしまったりした時が問題になります。

そつなくこなすのが上手な人はとにかく好奇心が旺盛なので、変化がない状態が長く続くとどんどん仕事への意欲が減退していきます。

障害が発生した時も、解決可能と判断できれば大喜びで対応しますが、要点やポイントを見分ける能力に長けていますから、解決困難、今後衰退する一方だと判断した場合は、さっさと諦めてしまいます。

そこを粘ってなんとか盛り返そう!というような守りには余り強くありません。

執着心がなく、好奇心のかたまりのような人ですから、
「ダメならさっさと中止して、次面白そうな事見つけてやりたい!」
となるのです。

なんでもそつなくこなすのが得意な人で特に好奇心のかたまりのような人は、粘り腰や守りや逆境に弱い傾向が強い人です。

能力の高い人達ではありますが、プロジェクトメンバーに選ぶ時には、適材適所を心掛けましょう。

創立メンバーには最適ですが、撤退戦のようなプロジェクトには全く向いていません。

伸び悩む

そつなくこなす人は、伸び悩む場合があります。

人間は何か新しいことにトライする時、トライ&エラーを繰り返すことで一歩一歩習熟していきます。

失敗して悔しい思いをしながら、失敗した原因を考えて反省することで徐々にスキルを身に付けて行きます。

ところが、なんでもそつなくこなせてしまう人は、それ程苦労することなく最初からある程度のレベルまで到達できてしまいます。

ゲームでも恋愛でもそうですが、最初から苦労もせずに成功してしまうと、せっかくゲームをクリアしても、恋愛で異性と付き合えたとしても嬉しさを感じることができませんよね。

なんてもそつなくこなせてしまう人は、ブライベートもビジネスも、すべてこの状態が続くのです。

プライベートの趣味のジャンルであれば、より上のレベルのすばらしいプレイや作品を見ることで、更に上を目指そうとのめり込む事も可能です。

ですが、ビジネスの世界では、ある程度のレベルで十分対価と評価を得ることが出来てしまいます。

そして多くの場合、それ以上のレベルを極める時間を与えてもらえないケースが多いのです。

となると、ある程度のレベルまでで満足してしまい、より上のレベルを目指す気持ちが萎えてしまうのです。

結果ビジネススキルが伸び悩む事になります。

「すぐに出来てしまう事にそれほど価値はない」

これは人間心理に深く刻み込まれている法則です。

習得する能力がありすぎることも考えものですね。

手抜きをする人と思われる可能性がある

そつなくこなす人は、手抜きをする人と思われる可能性があります。

上のほうでもちょっとだけ説明しましたが、そつなくこなす人は仕事の要点を抑えることが得意です。

「選択と集中」を上手に使うことで、重要なことにだけ労力を集中して短時間に大きな成果をあげます。

ということは、それほど重要ではないと判断した事については労力を使わないということです。

見方によっては「手抜き」です。

たとえば某国際的スポーツの祭典でパクリエンブレム疑惑で一時大きく騒がれたデザイナーがいました。

事の成否への言及は控えますが、彼などはまさに「なんでもそつなくこなす人」ですよね。