その場で頭を下げて「ありがとう」と感謝の意思を示すことすら一仕事です。
この後は2つのタイプに分かれます。
その後、何かあなたが困ったことがあった時を一日千秋で待って、手ぐすね引いて恩返しをしてくれるタイプがいます。
借りを返すことができてプライドの高い人も嬉しそうです。
もうひとつは、あなたが困った様子をみても知らんぷりをしてしまうタイプです。
この場合、その人のプライドに照らしてあなたに手助けされた事実を認めることができなかったのです。
どちらになるかは、プライドの高い人の資質と、その人があなたをどの程度の存在と見なしているかで決まります。
いずれにせよ「恩を仇で返す」というよりも、「恩知らず」ぐらいが適当な意味です。
12.自分でやるべきことを相手に押し付けるクセがついている
自分でやるべきことを相手に押し付けるクセがついている人も、「恩を仇で返す」常習犯です。
きっかけが何であったかは分かりませんが、他人に命令・お願い・懐柔することで自分の仕事を肩代わりしてもらう成功経験で味をしめてしまった人です。
一度この経験で楽をしてしまったら、なかなか止められなくなってしまいます。
あなたが手助けしたことも、この人にとっては山ほどの依頼のうちの1つに過ぎません。
もちろん「ありがとう」と笑顔ぐらいは返ってくるでしょうが、その場だけのことです。
お返しをしようなどとは考えていません。
搾取するだけです。
このタイプも「恩を仇で返す」というよりも、「恩知らず」ぐらいが適当です。
恩を仇で返す人がうける仕打ち
恩を仇で返す人は、大きなリスクを抱えています。
人間は他人にされたことをよく覚えています。
好意には好意を、悪意には悪意を返します。
大抵の人は、施しをしたのに感謝しないばかりか、真逆のものを返すような人には、次からは何もしてあげようはしなくなります。
もっと進んで、仇をなされたら仇を返されることも当然起きます。
相手が悪ければ「倍返し」だってありえます。
もしひどい目にあっても、周囲も「恩を仇で返す人」と分かっていますから、同情も擁護もしてくれません。
そして遠からずコミュニティの中で孤立することになるのです。
恩を仇で返す人にならないように、日々感謝しよう
恩を仇で返すことは、人間社会の基本的ルールに反しています。
短期的には何とかなっても、長期的には必ず大きなしっぺ返しがやってきます。
恩を当たり前だと思ってはいけません。
自分が手助けする側だったらどう思うか相手の立場にたって考えましょう。
自然と感謝の気持ちが湧いてくるはずです。
不幸にしていくら一生懸命考えても感謝の気持ちが理解できない人も一定数います。
コミュニティの一員としてのギブ&テイクの関係を理性的に考察してみましょう。
恩を仇で返す関係が長続きしないことは理解できることでしょう。
ひとりになってから気づいても遅いのです。
「恩を仇で返す」「恩知らず」と誰かに言われたことがあるならば、直ぐにでも考え方の見直しが必要です。