自分に対する誇りがない人は、ネガティブで、常に自嘲気味の人になってしまうからです。
ですが、自尊心を間違って育ててしまい、過剰に大きくなってしまうと、プライドの高い人間が出来上がります。
このプライドの高い人間を作るいくつかの要因を見てみることにしましょう。
親が褒め過ぎて育てた
プライドの高さは、主に、育ってくる過程で生まれるものです。
誰しもが自尊心を持っていますが、それを正しく育てるのは難しいものです。
例えば、失敗続きで何の成功も収めることができずに、人格を否定するような言葉を言われると、人は自尊心が極端に低くなってしまいます。
その逆に、常に褒められ、失敗を自分の責任としてとらえることがなく生きてくると、プライドが順調すぎるほどに育ってしまいます。
平均よりもずっと大きく育ってしまうのです。
これには親の責任があるでしょう。
親は、子どもの自尊心を適度な大きさになるように育てなければいけません。
子どもが悲しんでいる様子なんて見たくないと、甘やかしてほめ過ぎていると、子どもの自尊心は一度も折れることなく育ってしまうのです。
そのために、自尊心が適度な大きさになることなく、自分を過大評価する人間になってしまいます。
褒められて当たり前だと思っているので、そうした人は、褒められないと不機嫌になり、自分一人が偉いのだと思うようになります。
人間的には問題があるのですが、そこには親の責任が大きいということを覚えておきましょう。
あまり挫折することなく昇進してきた
親から褒められて生きてきただけでは、失敗から逃れることはできません。
適度に失敗をする人は、たとえ親がたくさん褒めてくれようとも「親の言うようなすごい人間ではない」と自分のことを評価するようになるのです。
ところが、小器用な人間の場合には、大きな失敗も挫折もすることなく生きてきたということがあるでしょう。
こうした人は、人生において失敗しない選択をするのが上手いので、受験や就活においてもひどく大きな失敗をすることがありません。
失敗をすることなく生きると、自尊心が折られる経験がないままになってしまうのです。
ずっと挫折することなく昇進を続けてくると、自分のプライドが高いということにも気づいていないかもしれません。
「穏やか褒められて育った」+「挫折経験がない」という二つの原因が重なると、人から嫌がられるほどのプライドの高さになってしまうということですね。
プライドが高い人にも良い面がある
ここまでプライドが高い人の「悪い面」を見てきました。
これらの特徴は、あまり人好きするようなものではなく、人から好かれない原因にもなっています。
ですが、プライドの高い人が悪い面ばかりを持っているわけではありません。
プライドの高い人には、高い人なりの良い面があるのです。
プライドの高さが、他の人にはないその面を助けているとも言えます。
それでは、プライドの高い人が持っている良い面にはどのようなものがあるのでしょうか。
一度決めたら貫き通す強い意志がある
プライドの高い人は、一度決めたことは貫き通す強い意志があるという特徴もあります。
自分で決めたことをやめる、というのは、最初の自分の判断が間違っていたということになります。
また、途中でやめるということは自分が挑戦していたものに対しての諦めの心を持つということになるでしょう。
プライド高い人は「諦める=負け」と言う感覚がありますので、それを味わうのが嫌なのです。
そのため、誰にも何も言わせないために、一度決めたことに対してはそれを貫き通すことができるのです。
強い意志をもって物事に取り組み、成功するまで続けることができるのは、並大抵の精神力ではありません。
普通の人は精神力のなさからやめてしまうようなことでも、自分のプライドを守るために貫き通すことができるのが、プライドの高い人の特徴なのです。
仕事で成功しやすい
プライドの高い人は仕事でも成功しやすいものです。