キラキラネームは現在でも根強い人気がありますが、そのキラキラネームに対抗するように近年ブームになってきているのがシワシワネームです。

「シワシワ」はちょっと聞こえが悪いですが、古風で日本人らしい名前ばかりですので、誰にでも読みやすく、また進学や就職先の面接でも好印象を抱かれやすいです。

そんなシワシワネームとはどんなものなのか、具体的にご紹介していきます!

シワシワネームを解析しよう!

あなたは「シワシワネーム」って聞いたことがありますか?

子育てをしていない人や、独身の人ではちょっと聞き慣れないフレーズかもしれません。

けれども、「キラキラネーム」ならば誰もが知っているでしょう。

近年テレビや雑誌で積極的に取り上げられている、キラキラと目立つ名前のことです。

キラキラネームの火付け役となったのが、マタニティー雑誌の「たまごクラブ」です。

ここでキラキラネームが紹介されて以降、急速に世間にキラキラネームが広まっていきました。

今では「姫の星と書いて『キティ』」「光る宙と書いて『ピカチュウ』」など、実にさまざまなキラキラネームがあります。

その名前の派手さは子どもの個性を育てようと思う親心ゆえかもしれませんが、一見して読めない名前も多いです。

そんな読めない名前が特徴的なキラキラネームに対して、敢えて子どもに古風な名前を付けて育てようとする親も少なくはありません。

両親が意図して付けた、古めかしい昭和チックな名前が「シワシワネーム」なのです。

シワシワネームとは?


シワシワネームとは、大正時代~昭和の頃にかけて流行ったような名前のことです。

ひと昔前に流行った名前ですので、その古さから「シワシワ」と呼ばれています。

キラキラネームに比べると聞こえは悪いですが、昔ながらの上品さや読みやすさなどから、子どものみでなく名前を付けた両親にも教養を感じられます。

また、一目でどんな名前なのかが読みやすいので、学校や会社でも名前でトラブルになることはまずありません。

さらには、キラキラネームに対して嫌悪感を抱く人や反対派の人は、大抵シワシワネームのように古風な名前を好む傾向にあります。

とくに年代が上の人ほどそうした傾向が強いため、進学や就職などの面接では、キラキラネームよりもシワシワネームの方が有利だとも言われています。

とはいえ、古風ならば何でもいいのかというとそうではありません。

あくまでも私たちにとってある程度親しみやすく、また読みやすい名前であることが求められます。

とても古風な名前

生まれてくる赤ちゃんに、「シワシワネーム」なんて聞こえの悪い名前は、あまりつけたくないと思う人もいるかもしれません。

しかし、シワシワネームとはあくまでも古風な名前を総称してそう呼んでいるだけですので、自分たちが名付けたい名前が古風なものであれば、ただ「そういう名前を付けるだけだ」と思っていれば良いのです。

ひと昔前の時代を感じさせる名前と言えば、例えば「花子」や「幸子」のように、名前の最後に「子」がつくものがそうですよね。

最近では「〇〇子」のような名前が少なくなっているため、古風な名前はキラキラネームよりもクラスでは目立つ可能性もあります。

また、男の子であれば「寅之助」や「吉嗣」など、時代劇や歌舞伎を思わせるような名前が多いです。

しかし、いくら古風な名前が良いとは言っても、時代が遡り過ぎてもあまり良くはありません。

例えば戦国時代まで遡ると、「成実(しげざね)」や「一存(かずまさ)」など、一見して読めない漢字も増えてきます。

一目で読みにくい漢字になってしまうと、それこそキラキラネームと大差はなくなってしまうでしょう。

そのため、古風は古風でも、大正や昭和辺りまでの名前が良いとされています。

キラキラネームとの比較でできた言葉

シワシワネームは、名前の通りにキラキラネームとの比較から生まれた言葉です。

とはいっても、わざわざキラキラネームに対抗するために生まれたわけではなく、またキラキラネームと競い合っているというわけでもありません。

キラキラネームという、独特の名前の総称が生まれたために、自然とそうでないものや相反するものの総称にも、シワシワネームの名前が付いただけのことです。

実際にキラキラネームやシワシワネームを名付けた人にとっては、自分たちが一生懸命に愛情をこめて考えた名前をそのような総称でまとめられてしまうのは不快に思えるかもしれません。

自分の子どもの名前を聞かれて答えた時に、「ああ、今流行りのシワシワネームね」と言われると、カチンとくる人も多いでしょう。

しかし、名前に限らずそうした現象には必ず何かしらの呼び名が付いてしまうものです。

そのため、自然とキラキラネームの比較としてシワシワネームという呼び名が生まれたのです。

意外と人気がある


シワシワネームと聞くと、堅苦しくて古めかしい名前という印象があるかもしれません。

しかし、意外とその古風さが近年では人気になっています。

人気に火が付いた理由はさまざまですが、ひとつにはキラキラネームがあまりに増えてきたため、そうした名前を嫌う親が敢えて古風な名前を付けたとする説があります。

また、とある企業が行ったアンケートの結果が、「キラキラネームでは就職に不利」だとするところから、キラキラネームではなく古風な名前を付ける親が増えたとする説もあります。

後者の説については後述します。

このように、さまざまな理由から近年シワシワネームを付ける親が増えてきました。

元々日本に昔からよくある名前ばかりですので、「シワシワ」とは言っても、覚えやすく分かりやすい、そしてすんなりと誰もが受け入れることのできる名前が多いのも人気の一つなのでしょう。

また、キラキラネームの場合には自己紹介をすると「えっ!?」と周りの人に引かれてしまうことがありますが、シワシワネームではそんなことはまずないでしょうから、安心して堂々と大人になってからも名乗ることができます。

シワシワネームに人気がある理由とは?

シワシワネームは、近年根強く残っているキラキラブームに対抗するように、古めかしい名前が付けられている子を指します。

親が子どもに付けた名前は、元々は親が自分の子どもに対して「こんな子どもに育ってほしい」と愛情と願望を込めたものです。

そのため、「名は体を表す」ように育ってくれた子どもの存在は、親にとってはとても誇らしく、また嬉しいものなのです。

本来はこのように、子どもの将来を考えて名前を付けるものでした。

それが近年のキラキラネームになってからは、「名は体を表す」ことを意識して付けられた名前もありますが、中には音の響きが良いからという理由で名前が付けられることも珍しくはありません。

もちろんそれはそれで親から子どもへの愛情があるのでしょうが、あまりにも「どんな意図で名付けたのか分からない」と思えるような名前は、キラキラネームを付けた親同士の間でも疑問視されることがあります。

しかし、シワシワネームの場合には、大抵は名前を見れば親の込められた願いが第三者でも分かるものです。

その分かりやすさも人気の一つですが、他にもいくつか人気がある理由が考えられます。

それを以下にご紹介していきます。

しっかりした人という印象を名前から受ける

ひと昔前までは、シワシワネームが当たり前に世の中には溢れていました。

むしろ、そんな総称を付ける必要がまったくないほどに、当然のことだったのです。

しかし近年になって、キラキラネームという不思議な響きを持つ名前が増え始めました。

そしてそれは一気に全国に広がり、今では学校のクラスに最低一人はキラキラネームの子どもがいるほどです。

また、キラキラネームとまではいかなくとも、「優奈(ゆな)」「凛」「結岐(ゆうき)」など、どことなく現代風な名前が溢れており、昔ながらの古風な名前が珍しく扱われるような時代になりました。

今風の名前は漢字が読みやすければまだ周りには受け入れられやすいです。

しかし読めない当て字の多いキラキラネームの場合は、当人の性格はどうであれ、名前の派手な響きから、しっかりとした落ち着いた印象の人とは思われ難いというのが現実です。

一方のシワシワネームでは、古風な名前の印象から、その人自身もまた落ち着いたしっかりした人に見られやすいです。

身なりを整えて外見に気を遣うことや、中身を磨いて人間性を養うのはとても大切なことです。

しかし周囲の人は外見だけでなく、まず名前でその人を無意識に判断しようとします。

そうなると、キラキラネームよりもシワシワネームの方が、相手に与える第一印象は良いことが多いのです。

キラキラネームと比較すると就職で有利

先にも少し挙げましたが、ある企業が就職活動におけるアンケートで、キラキラネームとシワシワネームを比較対照しました。

そこで「キラキラネームよりも、シワシワネームの方が就職活動では有利」という結果が出ました。

これは学生の就職活動で、合否を判断する面接官の年齢を考えれば、それなりに納得できる結果と言えるでしょう。

キラキラネームは、音の響きや当て字が多く用いられています。

そのため、一見して読みにくい漢字が多いです。

面接官が書類を見た時に、読めずに悩んでしまうような名前では、もしその人を採用しても、今後社内でいちいち名前に関するトラブルが起こるかもしれないことが予想され、採用するのを躊躇うことがあります。

また、名前で差別をするのは決して良くはありませんが、どうしても派手過ぎる名前をしていると、その人の人柄も同じく派手に見られてしまうことが多いです。

また、面接官によっては「こんな名前をつけた親の教養が知れるし、その親に育てられた子どもの教養もやはり知れてしまう」と考える人もいるかもしれません。

どんな名前であっても付けるのは親の自由ですが、キラキラネームを子どもに付けた結果、もしかしたら将来子どもが名前のせいで就職活動が困難になる可能性も少なからずあるのです。

そしてそんなキラキラネームと比べると、やや古風なシワシワネームは年齢を経ている面接官にはとくに受けが良く、真面目で硬派な印象で受け取られることが多いです。

シワシワネームしか存在しなければ、こんなことは決して起こらなかったでしょう。

キラキラネームが世の中に増えている現代だからこそ、古風な名前が好印象として目立つのです。

シワシワネームのほうが逆に目立つ時代になったから

現代では、キラキラネームと現代風の名前が多く、古風な名前はあまり見られなくなりました。

キラキラネームが登場する以前から、すでに現代風の名前を付ける親がとても増えてきていたため、「花子」や「雅子」、「辰馬」などといった昔ながらの名前の子どもが少なくなっていました。

もちろん完全になくなったわけではありませんが、「〇〇子」のように「子」のつく名前が少なくなって、2文字の名前が増えたり、「〇〇助」のように時代がかった名前があまりつけられなくなったりしていました。

そこへさらにキラキラネームが新しく登場したため、現代風の名前をつけたいと考えている親にとっては嬉しい名前の候補が誕生することになったのです。

キラキラネームも登場した当初はかなり物珍しいもの扱いされており、中には名前が原因でいじめられた子どももいたでしょう。

しかし、そこから何年か経つと今度はキラキラネームが珍しいものでなくなり、全国的に広まり始めました。

その結果現代では現代風の名前とキラキラネームが子どもの名前の大半を占めるようになったのです。

とはいえ、それでも昔ながらの名前をつける親はいますし、近年になってシワシワネームも登場しました。

しかしいったん激減してしまった古風な名前は、現代ではキラキラネーム以上に目立つ存在になっています。

しかし目立つからこそ、昔は当たり前だった名前が、今ではしっかりと第三者にも覚えてもらえるようになったのです。

そのため、一目で読みやすく、また覚えられやすいシワシワネームは、人間関係を構築する上で有利だと言えるでしょう。

最近の若手芸能人にシワシワネームが多いから

シワシワネームの人気に火がついたのは、やはり著名人でシワシワネームの人が多いことも大きな要因の一つです。

それも高齢の芸能人ではなく、最近の若手芸能人にシワシワネームが多いのです。

例えば「大野いと」「小島藤子」「芳根京子」「門脇麦」など、本名ではなくとも、敢えてシワシワネームを選んで芸名にしている人は多いです。

最近の若手芸能人でありながら、昭和の香りのするシワシワネームを採用しているところから、私たちは大きな影響を受けて、シワシワネームに対する印象が良くなったのかもしれませんね。

そして実際に、シワシワネームの若手芸能人たちは、いまどきの若者でありながらも、品があり落ち着いた人間性を感じさせます。

明るく振舞っていても上品さを感じさせるその仕草や一挙一動は、単に「芸能人だから気を付けている」だけでなく、名前の通りの人間性を保とうとする無意識の心の表れなのかもしれませんね。

シワシワネームの例をご紹介!

シワシワネームとは言っても、実際の名前はお年寄りを思わせるようなものではありません。

ひと昔前に当たり前によく選ばれていたような、古風で日本人らしい名前のことを指しています。

キラキラネームの多くは西洋風の名前であったり、音による当て字であったりしますが、それに対してシワシワネームは純和風な名前と言っても良いでしょう。

古風な名前の中には、上品さを感じさせるものや、誠実さを思わせるような名前がたくさんあります。

男性の名前は男らしく芯の通った強さをイメージした名前が多いですし、女性の名前は女性らしいしなやかさや愛らしさ、そして純朴さをイメージした名前が多いです。

ここからは、どんなシワシワネームがあるのかを、男性編と女性編に分かれてご紹介します。

男性編

ひと昔前の男性は、「強く」「逞しく」「威風堂々とした」イメージの名前を親が好んで付けることが多かったです。

とくに大正~昭和の時代にかけては、亭主関白のように、男性は常にどっしりと構えていて、無駄口を叩かずに背中で語るタイプの人が多かったため、自然と男らしさを感じさせる名前が主流でした。

「優斗」や「優彦(まさひこ)」のように、優しさを感じさせる名前よりも、男らしさや強さを漢字からも連想させるような名前の方が多かったのも、当時の男性のタイプの多さからきているのでしょう。

また、現代では親が自分たちでオリジナルの名前を考えることが多いですが、当時は子どもの名前を歴史上の偉人や祖父母の名前から取ることも多かったです。

では、男性のシワシワネームではどのような名前があるのでしょうか?

龍馬

龍馬という名前で最初に思い浮かべるのが「坂本龍馬」だという人は多いでしょう。

坂本龍馬は江戸時代末期の志士で、土佐藩郷士でした。

彼は大政奉還の成立に尽力して、明治維新に影響を与えた人物の一人です。

歴史の授業で誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

また、テレビの特番やドラマなどでも頻繁に登場することが多く、日本の歴史に深く関わった人物の一人でもあります。

そんな彼の人物像や功績にあやかって、我が子の名前を「龍馬」と名付ける親もいることでしょう。

また、「龍馬」という名前には、「たつま」「りょうま」「りゅうま」の3つの読み方があります。

よく見かけるお馴染みの名前ではあるものの、その読み方で個性をつけられるのは良いですよね。

名前の漢字も、天をかける龍と地を駆ける馬の組み合わせで、男らしさと将来への可能性を大いに感じさせます。

健一郎

名前の漢字を見たときに、両親の意図をよく感じさせる名前が「健一郎」です。

「健一郎」の「健」の字は健康の「健」ですので、病気もなく元気に、健やかに育つようにとの親の願いを感じさせます。

また、「一郎」の名前は長男に付けられることが多いです。

昔から、兄弟の中でも長男に対して付けられることの多い名前が「一郎」や「太郎」です。

とくに「一姫二太郎」と言われるように、古くは長男に対して「太郎」という名前を用いることが多かったです。

伝統的には長男には「太郎」の名が付けられていましたが、いつの頃からか長男には「一郎」とも名付けられるようになりました。

その後続いて男が生まれれば「次郎」「三郎」といったように、名前を見ればその男児が何番目の子どもなのかが直ぐに分かるようになっていたのです。

右京

「右京」という名前は、それほど多くはありません。

実際に、あなたの周りに「右京」の名を持つ人はいますか?恐らくいたとしても1人程度でしょう。

「右京」はその名前の涼やかな響きや上品さ、知性を感じさせるところから、小説やテレビドラマの中のキャラクターの名前に用いられていることは多いです。

しかし実際にその名前を持つ人は少なく、ともすればキラキラネームと同様に珍しい名前かもしれません。

しかし、キラキラネームと違い一目で読める以外にも、名前から上品さや頭の良さを連想させます。

名前の由来は定かではありませんが、かつて京の都の京職名で、そのような役職があったとされています。

また、漢字の雰囲気からも、京都を連想させることが多いです。

男らしいたくましさはあまり感じさせない代わりに、上品や知性を感じさせる名前です。

虎太郎

「虎太郎」という名前は、読んで字の如く「虎のように強くたくましい男に育ってほしい」との両親の願いが聞こえてきそうな名前です。

「太郎」は先にも挙げたように、長男に名付けられることの多い名前です。

その子を産んだ後も兄弟を産むかどうかが決まっていなくても、最初に誕生した男の子には「太郎」と名づける昔の習慣から、名付けられた子どもがやはり長男であることは多いです。

一方の「虎」は、動物の「虎」から名前を取っています。

たくましい体つきに鋭い牙と爪、獰猛さの中に賢さも兼ね備えた生き物ですので、虎の強さや賢さを持ってほしいとの願いが込められていることが多いです。

慎之介

「~之介」という名前に、江戸時代や大正時代を連想させる人もいるでしょう。

実際にその頃には「~之介」といった名前は多く付けられていました。

「之介」という部分は親や親しい人からもらって付けることが多かったため、例えば父親の名前が「寅之助」の場合、子どもはその一部をもらって「慎之介」と名付けられるような習慣が多く存在していました。

現在ではそんなことはなく、親や周りで「之介」を名前に持っていなくても、新しく「慎之介」と名づける家庭も珍しくはありませんが、当時は親や親しい人から名前の一部を貰うことが当たり前と考えられていました。

また、「慎」の漢字には慎み深く過ちがないように周囲に気を配るといった意味があります。

そのため、何事にも慎重で賢い子どもに育ってほしいという親の願いから付けられることが多いです。

丈一郎

最近ではあまり聞き慣れない名前の「丈一郎」も、ひと昔前は珍しい名前ではありませんでした。

「一郎」は、「一郎次郎三郎」と長男に付ける名前から来ていることも多いですが、「一郎」の「郎」は「もと清らかなる男子」を意味する言葉でもあります。

そのため、単に長男だから「一郎」を付けたのではなく、「一番心が清らかに育ってほしい」という両親の願いから付けられることもあります。

一方の「丈」は、基本的には長さの単位を表わす言葉です。

また、老人や長老を尊敬して指す言葉でもありますが、同時に背が高いことを意味する言葉でもあります。

ですから、背の高い子に育ってほしいという意図で名付けられることもあります。

和男

現代でも「和男」の名前を持つ男性は少なからずいるでしょう。

昭和の雰囲気が色濃く感じられる名前であり、また私たちにとってもごく聞き慣れた名前です。

テレビドラマや小説でも多く登場する名前で、かつ実際に名付けられている人も多いです。

「和男」の「和」は、「大和の国である日本を示す」言葉でもありますが、同時に「和を保つ」といった人柄の良さも表しています。

「男」はそのまま男性を意味しますが、わざわざ「男」の漢字を用いることで、より「男らしい人に育ってほしい」という両親の気持ちが感じられる部分でもあります。

倫太郎

「倫太郎」の名前も、シワシワネームの中ではよく知られています。

「太郎」は長男に名付けることが多いため、最初に生まれた男児につける場合が多いです。

また、「太」という漢字には丈夫に育つといった意味合いも含まれていますので、健康的に育つようにとの願いが込められていることもあります。

さらには、「倫」という字には「人間同士のきちんと整列された関係や、同列に並んだ仲間」という意味の他に、「筋道がきちんと通っている」という意味もあります。

真っ直ぐに筋の通った子に育ってほしい親が名付けることが多いです。

一見読みにくい名前ではありますが、立派なシワシワネームの一つです。

「肇」は「はじめ」と読みます。

言葉の通りに物事の始めや、最初を意味します。

自ら新しい道を切り開いていってほしい、何でも自分から進んで始めの一歩を踏み出して欲しいという親の願いが込められた名前でもあります。

名前の読み辛さから「キラキラネームと大差ない」と思われるかもしれませんが、この漢字は当て字ではなく、またかつての常用漢字でしたので、単に現代では使われる機会が少なくなり、読めない人が増えたというだけのことです。

女性編

男性のシワシワネームは、男らしさや強さ、たくましさや賢さといった部分に焦点をおいて考えられていることが多いです。

少なくとも現代のように、一見して男か女か分からないような名前をつけることはほとんどなかったでしょう。

一方で女性のシワシワネームはどうでしょうか?以下に女性に多いシワシワネームをご紹介していきます。

すず

「すず」という名前は、ひと昔前では「すゞ」と表記されることも少なくはありませんでした。

女性のみに付けられる名前で、女性らしい愛らしさを感じさせます。

「鈴の音のように美しい声で笑う女性であってほしい」「涼やかで落ち着いた女性に育ってほしい」などのさまざまな理由から名づけられることが多かったです。

現代では「すず」と名付ける場合には、ほとんどがどちらもひらがなで「すず」と名付けられています。

高齢の女性では「すゞ」の表記が多いため、名前の文字まで昔と同じにしてしまうことには抵抗のある親も少なくはないようです。

「麦」という名前を聞くと、女優の「門脇麦」を思い浮かべる人も多いでしょう。

「麦」という言葉自体には、食物の麦としての意味しか存在してはいません。

しかし、その言葉の響きの素朴さや愛らしさから、女性の名前として名付けられることは多かったようです。

麦のという名前の響きには、愛らしさだけでなく純朴さや素朴さなど、飾らない魅力を思わせるのかもしれませんね。

花子

かつてはあまりにもありふれた名前の一つでした。

誰もが知る名前であり、現在でも女の子の名前を適当に当てはめる際には、「花子」と用いることが多いです。

よく書類の見本の名前欄に、「〇〇花子」を書いてあるのを目にする人も多いでしょう。

それほど名前としてはありふれたものですが、だからこそ年代を感じさせ、現代では積極的に女の子の名前に取り入れられてはいません。

そのため、今自分の子ども「花子」と名付ければ、クラスではきっと目立つことでしょう。

名前ばかりが目立ってしまいますが、本来は「花のような子」という、実に女の子らしい意味から名づけられることが多いです。

正子

大正~昭和の匂いが濃く感じられる名前です。

「正子」と書いて「まさこ」「しょうこ」の読み方があります。

漢字の通りに「真っ直ぐで正しい子に育つように」「正直な子に育つように」との親の願いが聞こえてきそうな名前ですね。

現代では「花子」よりは多く見られる名前ですが、やはりひと昔前ほど流行っている名前ではないようです。

節子

有名なジブリの映画にも登場した名前ですので、そのイメージが強いという人もいるかもしれません。

「節子」という名前もまた、大正や昭和の響きがとても強く、現代では浮いてしまう名前と言えるでしょう。

敢えてシワシワネームとして名付けない限りは、積極的に名付ける両親もそうはいないでしょう。

「節」という字には、「物事の範囲を超えないように、ある程度の範疇で抑えておくこと」や「節目を越えないようにすること」といった意味がありますので、物事をきちんと把握して冷静な判断が出来るようにとの願いを込めて付けられる名前です。

千歳

名前そのものは昭和の時代を思わせますが、言葉の響きや漢字が女の子らしい愛らしさや無垢さを感じさせるため、シワシワネームの中でも人気が高い名前でしょう。

どちらかと言えば幼い女児や若い女性に似合いの名前ですが、大人になっても女性らしさを感じさせます。

「千歳」には「千年の長い年月」という意味合いがあり、またとてもおめでたい言葉でもあるとされています。

そのため、女性らしく、また元気に長生きで過ごしてほしいという願いが込められることが多いです。

照代

「節子」同様に、大正~昭和の頃を強く連想させる名前です。

「照」には、「明るく照らす」という意味があり、また「代」には「人間の一生の間」という意味があります。

他にもさまざまな意味がありますが、名前を付ける根拠として用いられる意味は主にこの二つで、「生涯を明るく照らして生きていくような子に育つように」との親の願いが込められていることが多いです。

「照」には自分だけでなく、周りの人も明るく照らすようにとの意味も含まれています。

皆を愛して、愛されるような人生を望まれる際によく名付けられています。

桜子

ひと昔前にはよく見かけた名前ですが、現代では小説やマンガの中で見る方が多くなった名前です。

作品の中の「桜子」と名のつくキャラクターは、その大半がお嬢様だったり、美しく上品さと知性を兼ね備えていたりします。

そのキャラクターの性格は、まさに「桜子」という名前をイメージして作られたのでしょう。

桜は日本を代表する花です。

美しくも可憐で、また短い期間で散ってしまうその儚さから、女性を連想させることが多いです。

「桜の花のように可憐で上品に育ってほしい」という願いが込められて名付けられることの多い名前なのです。

まとめ

キラキラネームであれ、シワシワネームであれ、名前に両親がたくさんの願いや思いを込めていることには変わりありません。

しかし、シワシワネームの場合には、元々漢字に含まれている意味を上手に利用して名付けられていることがほとんどです。

たった一言の漢字にも言葉の意味が存在しています。

それをよく理解して、その字のような子どもに育ってほしいという親の願いを込めて付けられた名前は、言葉に意味を添わせているからこそ第三者が見ても読みやすく、また理解しやすいのです。

名前というものはその子に託された両親からの願いや個性を表わしますが、それも周囲の人から理解されなくては社会でやっていくことが難しい時もあります。

自分の子どもが社会の中で生活していく上で困らないように、子どもの名前はしっかりと思いやりを持って考えたいものですね。