顔立ちは、ひとりとして同じではなく、目鼻立ち・肌の色・輪郭など、それぞれに個性があります。
こうした顔の特徴は、チャームポイントにもなれば、ウィークポイントにもなるもの。
その点、“顎がない”と言うのは、よい印象でしょうか、悪い印象でしょうか。
皆さんはどちらだと思いますか?
今回は、顎がないのはコンプレックスなのか、本人や周りの意見、改善方法をご紹介していきます。
️顎がない…これってコンプレックス?
“顎がない顔”、“顎がある顔”と聞いても、イマイチどんな状態なのかピンとこない人もいるでしょう。
きっとそのような人は、顎に対するコンプレックスが無いという証拠。
『顎がないって嫌だよね!』『顎がある人って羨ましいよね!』と共感できる人は、きっと、顎周りに悩みを持っているのでしょう。
実は、世の中の人が顔のパーツのなかで、コンプレックスに感じている部位の第4位にランクインしているのが“顎”。
この他、上位3位は目・輪郭・鼻の順に並んでいます。
たしかにどのパーツも、顔の印象を大きく左右する重要な部分です。
しかし、中でも顎はメイクで誤魔化すことが難しパーツのひとつ。
メイク技術を駆使して、どんなに目を大きくしても、鼻や輪郭をシェーディングで誤魔化しても、顎はどうにもすることができません。
輪郭のようにヘアスタイルを工夫して隠せるものでもありませんので、ずっとコンプレックスを瀑け出していることになります。
顎のコンプレックスといえばしゃくれ
顎の悩みといえば、まず思いつくのは“しゃくれ”。
下の歯が上の歯よりも前に出てしまっていることから、顎が突出して見えてしまうものです。
本来、鼻から顎にかけてのラインは、横顔で見た時に斜めの直線になっているのが美しい顔の特徴と言われています。
しかし、しゃくれている人は、三日月のように鼻と顎がアーチを描くようになっているのです。
しゃくれていると、どうしても輪郭がゴツめの印象になってしまい、スッキリとした三角のフェイスラインとはいきません。
しゃくれてしまう原因は、主に歯並びなので、小さい頃に矯正をするなどして、整えることも可能です。
顎がなさすぎて悩むこともある
顎の悩みは、何もしゃくれだけではありません。
別に太っているわけでもないのに、どうしてなのか“顎がない!”という人。
『スッキリしたフェイスラインに憧れる!』『口が前に出てる気がする…』なんて悩んではいませんか?
これは“顎がない”ということが原因かも知れません。
顎のない顔というのは、正面から見ると極端に顎が短く、輪郭がハッキリしない印象。
特にその特徴は、横顔を見れば明らかなります。
例えるならば、太っている人の二重あごのような状態です。
口から顎先までの長さが短く、顎と首との境目がほとんどありません。
本人の気持ちと周りの目線を見てみよう
顎がない顔について、本人的に感じている気持ちと、周りから客観的に見た気持ちでは、どんな見解の違いがあるのでしょうか。
本人が気にしている部分と、まわりの人が見ている部分は一致しているのか。
感じ方には違いがあるのか。
顎のない顔立ちにコンプレックスを感じている人にとっては気になる部分だと思います。
️顎がない本人の気持ち
顎が無いことを気にしている人は、自分の顔立ちについて、どんな気持ちを抱いているのでしょうか。
顎だけに限った事ではありませんが、自分のコンプレックスとを目の当たりにして、いい気分になる人はいないはずです。
コンプレックスが、顔にある場合、どうしても毎日目に入ります。
その部分が、日頃の悩みの種になっている人からしたら、どうにかこうにかして、現実から目を逸らしたいと思うようなこともあるでしょう。
それぞれ、コンプレックスとの向かい方や、対処法は異なります。
果たして顎周りにコンプレックスがある人はどうしているのか、リアルな声を集めてきました。
鏡を見たくない
顎がないということは、顔にコンプレックスがあるということ。
顔は、朝起きて顔を洗う時、化粧をする時、電車の窓に映る自分の顔を見た時、毎回目に入ってくる部分なので、嫌でも向き合わなくてはいけません。
目を逸らしたところで、けっして何が変わるという話ではないのですが、できる限り鏡を見たくない、見ないようにしよう、と悪足掻きしてしまうのが人の性。
とは言っても、1日鏡を見ないというのは不可能に近いことです。
人としての身だしなみを整えるためにも、鏡を見るのはマナー。
しかし、鏡を見ると、コンプレックスのある自分の顔が映っているのですからテンションも急降下。
何度も何度も現実を自分の顔に嫌気がさして辛い気持ちになります。
横顔に自信を持てない
顎がない人は、正面の顔よりも横顔にコンプレックスを抱いている人が多い傾向があります。
横顔を見ると、顎の無さが分かりやすいので、見られることを嫌だと感じる人も多いんです。
フェイスラインがスッキリせず、たるんで見えてしまうので、正面から見るよりも顔が大きく見えてしまうというのもデメリットです。
写真写りが悪い
顎がない人は、顎と首との境目が曖昧で二重あご気味になってしまうため写真に写る時も輪郭がハッキリしません。
正面から見ても顎と首が繋がって見えますし、少し横から見ても顔のラインがたるんでいるのがバレてしまいます。
どの角度をとっても、顔周りがぼやけて、大きく見えてしまうので写真を撮るのが嫌いになってしまいます。
他の人と並ぶと、より自分の顔の大きさが強調せれるので、友達と記念写真を撮るのも全く楽しくありません。
そうなると、写真に写る機会も減って、共通する思い出作りもなかなかできなくなります。
最近ではInstagramやTwitterに写メを投稿したりする人が多いので、写真撮影を断るのも気が引けますね。
髪型が決まらない
顎を気にしていると、どうにかして欲しい顎を隠したり、誤魔化したりする術は無いものかと試行錯誤します。
その中で、一番考えるのが“髪型”です。
髪型の長さやスタイルで、どうにか顎のラインを隠せないかと考える人は少なくありません。
いかに顎が気にならないように工夫するかを考えるあまり、思うように髪型が決まらないことも多々あります。
顎を隠すことに躍起になって、好きな髪型ができなくなる人もいるでしょう。
洋服選びに困る
洋服は顔の形や大きさによって、似合うものが異なります。
例えば面長の人はタートルネックが似合わない、顔が大きい人は丸襟が似合わない…etc.洋服の選び方次第で、顔の印象が変わるので、些細なことも気を抜けません。
顎がないことに悩んでいる人も、自分に似合う洋服選びについて研究していると思います。
顎がない人も、輪郭を隠したり、顎への注目が行かないように工夫しながら、他の部分にポイントを置いたコーディネートを心掛けています。
しかし、洋服を選ぶ時は、常に顎の見え方を気にしてしまい、自由に好きな服を選ぶということは難しくなります。
整形したい
中にはコンプレックスに感じている顎を見る度に、「この顎さえ違えば、人生も変わっていたかも…」なんて考えてしまう人も。
生まれてから最期の日まで、一生付き合い続けなければいけない顔なのに、どうしても受け入れられないままだと、毎日鬱々と過ごすことになってしまいます。
こうなってしまうと、もはや整形という手段で顔そのものを変えてしまうほかありません。
顎の整形ともなると、プチ整形の範囲では済まされない大掛かりな手術になることが多いため、莫大な費用がかかります。
しかし、顔が変われば人生も変わると思えるほど期待と希望が持てる状況なのであれば、そこまでする意味もあるでしょう。
気になり始めると止まらない
どんなに自分を励まして「気にしないようにしよう」と思ったり、周りから「気にしないで大丈夫だよ」と励まされても、1度気になりだしてしまったものは、なかなか頭から離れません。
忘れようとしたり、気にしないようにすればするほど、逆に意識してしまうというのも、よくある話。
それに、どんなに忘れたくても、気になる点が顎ともなるとどうしたって視界に入るので忘れられないでしょう。
️顎がない人を見た周りの気持ち
顎がないことをコンプレックスに感じている人は、自分の顎に対してとても悲観的でマイナスの考えばかりを抱いています。
その点、周りの人から見た“顎のない人”の印象はどんなものなのでしょうか。
“顎がない”と感じたことがない人にとって、顎で悩んでいる人の気持ちははかりしれないものです。
顎がないことで、どんな悩みを抱いているのかという点も、イマイチよく分からないでしょう。
ここからは、顎がない人を客観的な視点で見た時の感想や気持ちを紹介していきます。
もったいない
顎がない人を見て、率直に思うのは「もったいない」という感想。
顎の印象は、顔全体のイメージと直結するため、顎がない人は、どんなに目鼻立ちが整っていても美人・美形と表現しづらい顔になります。
目がぱっちり大きく、バランスの整った顔でも、フェイスラインがスッキリしていないと、なんだか全体の印象がボンヤリとしてしまうのです。
「もったいない」と思う心理の裏には、単に同情的な意味だけではなく、顎さえ整っていたら、もっと可愛いのに(カッコイイのに)な…という気持ちが込められています。
やはり顎というのは、顔のバランスを左右する大切な部分なんですね。
あまり気にならない
顎がないことを気にしている本人ほど、周りの人達はあまり気にしていないケースも多いでしょう。
顎がある、顎がないという表現は、“顎がない”ということに悩んでいる人特有のもので、その事に全く関連を持たない人からすると関心の薄い問題です。
顎がない人の顔立ちについて、「どこかもったいないな」と思うようなことはあるかもしれませんが、その違和感の正体が顎であることに気付くかどうかは別。
なので、顎ばかりに着目して、注視していることも少ないです。
意外と人は、他人に対して関心が薄く、自分が思っているほど相手のことを気にしていないものです。
写真と実物とで差がある
写真では、あまり“顎がない”ということに気付きません。
人よりも顔が短いのかな、少し太っているのかな、とは思うかもしれませんが、顎がないことは分かりにくいのです。
実際に会ってみると、顎がないのだということに気づくので、写真で見た印象と実物とでイメージのギャップが生まれることもしばしば。
これが良い意味で働くのか、悪い意味で働くのかは、写真の写り次第というところがあります。
️顎がない原因はアデノイド顔貌?
顎がないことを、単に生まれつきの骨格のせいだと思っている人が多いですが、実はもっと根本的な原因があります。
まずは、下記の項目に当てはまるかチェックしてみてください。
・鼻呼吸より口呼吸していることが多い
・上下の歯の噛み合わせが悪い
・二重あごになっている
・鼻が低い
・鼻の下が長い
・出っ歯が目立つ
・顔が下膨れ気味
・鼻の穴が小さい
・下顎が引っ込んでいる
・唇が常にめくれている&分厚い
これらに当てはまる項目があり多い人は、もしかすると『アデノイド顔貌』かもしれません。
アデノイド顔貌とは
アデノイド顔貌とは、まさに“顎がない”という人の特徴そのものの症状が見られる顔立ちのことです。
輪郭がハッキリせず、口が前に突出している。
二重あごになり、顎が短い。
これらの症状は、アデノイド顔貌と呼ばれています。
アデノイド顔貌は、鼻の奥と喉の境目にあるアデノイドというリンパ組織が大きくなっていることから、鼻呼吸がしづらくなり口呼吸をし続けることで変化する特有の顔立ちです。
特に、アデノイドに問題がない人でも、鼻炎や癖などで口呼吸が主になっている人は、徐々にアデノイド顔貌のような顔立ちになっていくと言われています。
アデノイド顔貌の原因
アデノイド顔貌になる主な原因は、子供の頃の呼吸法です。
アデノイドは人体の成長にあわせて、3歳から6歳頃に発達しますが、徐々に小さくなるのが通常です。
しかし、何かの理由でアデノイドの発達が続き、大きくなり続けてしまうと、鼻呼吸がしづらくなり、鼻ではなく口で息をする癖がついてしまいます。
成長期の間に、口呼吸を過剰にすることで、アデノイド顔貌は起こります。
アデノイドの肥大化は、特に痛みがないため、変化に気づきにくく、あまり違和感がないまま過ごしてしまうのが怖い部分です。
小さなお子様が、よく口を開けたままでいる場合は、アデノイド顔貌の兆候です。
鼻炎などが原因で、鼻呼吸がしづらい状況に陥っている可能性がありますので、耳鼻科などで検査してもらうことをオススメします。
️顎がないコンプレックスの改善方法
自分の顔は、生きていく中で一生付き合っていかなければいけない存在。
さらに、毎朝毎晩何度も目にするものです。
放っておくことが出来ないのならば、現実を受け入れて、できる限り改善していく努力をする方が賢明です。
アデノイド顔貌の人は、口周りの筋肉が衰えて、骨格や歯並びまで変化してしまうことがあります。
骨格のせいで、滑舌が悪くなったりすることもあるため、早め早めの対処が重要です。
顎のマッサージ
顎のマッサージをすることで、、顔周りのリンパを流して輪郭をスッキリとさせることができると言われています。
人の骨格は、日々生活をしている中でどんどん歪んでいってしまうものなので、常にケアをして理想の顔の形にする努力が必要です。
顎周りだけでなく、おでこや鼻、目元も同様。
骨を正常な位置に戻すイメージで、割と強い力で圧を加えます。
顎は三角に、鼻は高く、鼻筋はスラリと、おでこは皺を伸ばして、目元は下がらないようにリフトアップ。
全体的に上へ上へと引き上げるイメージで力強くマッサージしましょう。
骨の歪みが正されることで、顔の歪みも解消されていくでしょう。
小顔運動
顔の輪郭やフェイスラインは、小顔運動をして、筋肉を鍛えたり、毒素を押し出したりすることでスッキリとした印象になります。
毎日定期的に小顔運動を取り入れて、努力を続けることで、変化が現れるでしょう。
顎から首筋にかけてのラインを綺麗に見せるためには、口周りの筋肉を動かす『あいうえお運動』や『変顔体操』などがおすすめです。
顔全体を動かして、柔らかな表情筋を保つことで顔の印象も異なりますよ。
髪型で隠す
顎がないことで輪郭がシャープに見えない、横顔にコンプレックスがある、という人は髪型を工夫することで見た目の印象を変えることができます。
横顔を見られたくないというのであれば、サイドの髪を厚めに作って顎や首筋を見せないようにしましょう。
ロングヘアにするより、顔周りと首周りを隠してくれるような内巻きのボブなどがおすすめ。
ロングの場合も、顔周りには段を入れてフェイスラインに沿わせた髪型にすると顎が目立ちにくくなるでしょう。
前髪は分けるよりも作っておく方が、顔の面積の印象が少なくなるので顎も意識されにくくなります。
おでこは完全に隠すのではなく、少し出しておいた方が顎の長さとのバランスが良いでしょう。
姿勢を正しくする
顔にコンプレックスがあるからと言って、背筋を丸めて縮こまっていたのでは余計に印象が悪くなります。
それに、アデノイド顔貌の人は、口が前に出ていたり、顎が引っ込んでいることが多いため、姿勢が悪く背筋が曲がっている状態では、横から見た時に頭が前に出てしまうので余計に顔の歪みが目立ってしまいます。
シャキッと背筋が伸びていれば横から見ても顔が目立って見えません。
そもそも姿勢が綺麗な人はとても好印象ですよね。
自信なさげにしていると、辛気臭く見えてしまって、顔も沈んだ印象に映るでしょう。
それに、顎がない人は、下を向いていると更に顎と首の境目が曖昧になって顔周りがたるんで見えます。
姿勢が悪いと、ダメなことばかりなので要注意です。
口呼吸をやめる
アデノイド顔貌は、口呼吸が大きな原因です。
口呼吸をすることで、つねに口が開いている状態になることが口周りに変化を与えてしまうのです。
口周りをしている人は、鼻呼吸に切り替えましょう。
まず、鼻呼吸を主にをしている人は、口が常に閉じています。
口呼吸をしている人は、口が常に半開きの状態になるので、些かマヌケな印象になってしまいます。
鼻呼吸は口呼吸に比べて呼吸音も静かなので、いびきや寝息もおさまります。
また、口呼吸をしていると、口内が乾燥しやすくなって、口臭がキツくなることもあります。
ウイルスを取り込みやすいので、風邪を引きやすくなったり、アレルギーを引き起こす可能性も高くなりますので注意しましょう。
アイメイクを濃くする
顎がないことに悩んでいる人は、人の視線を顎から別のところにそらすことがポイントです。
メイクの時、派手なグロスや口紅を付けてしまうと、どうしても口元に意識がある向いてしまうのでよくありません。
口元よりも目元の印象を強めることで、顎から視線を逸らすことができます。
アイメイクをしっかりめにすることで、目元をハッキリさせてみましょう。
アイラインはブラウンではなくブラックに。
マスカラもしっかり上下きちんと施しましょう。
また、眉毛も細く薄くではなく、濃いめの色でしっかりと描くようにするのがおすすめです。
歯列矯正をする
小さい子が成長期前にアデノイド顔貌の兆候に気づくことが出来れば、顎がない顔になることを予防できます。
ですが大人になってしまうと整形をするか歯の矯正をするかしないと、顔立ちを変えることは難しくなります。
歯列矯正で顎がないのを改善できることもあるので、整形をするのはちょっと気が引けるという人は、歯列矯正がおすすめです。
アデノイド顔貌の人は顎が小さく、歯並びが悪くなっていることがほとんどなので、歯列矯正をすれば口元をスッキリとした印象にすることができるでしょう。
もし歯列矯正をする際には、きちんと顎がないことで悩んでいること相談しましょう。
そして、仕上がりをシミュレーションしてもらい、改善できる歯科を選びましょう。
歯列矯正は時間はかかりますが、自信を持って笑える日が来るはずです。
整形をする
整形するのも一つの方法です。
大人になってからの整形は保険が適応されないため、高額な処置になりますが一生顔に悩みを抱えて悶々とし続けるよりは良いと思い切って整形を選ぶ人も少なくありません。
整形をする場合は、骨格や顔立ちによって適切な処置が異なるため、担当のお医者様と相談して自分自身が納得するようにしましょう。
️顎がないのはカバーできる!
顎がない顔立ちだからと言って、人生を悲観する必要はありません。
顎がなくてもお洒落もメイクも十分に楽しむことは可能ですし、自分らしく楽しい日々を過ごすことはできます。
顎をカバーするために、ちょっとした工夫をすれば気にならなくなりますし、ほかの人も自分が思っているほど気にしていません。
顎以外にも、人はそれぞれ何かしらコンプレックスを感じているものです。
隣の芝生は青く見えると言いますから、周りの人は悩みも少なく、幸せそうに見えるかもしれません。
しかし、多くの人がコンプレックスと戦いながら自分をより良く魅せる努力をしているものです。
「どうして自分ばかり」と落ち込まずに、まずは出来ることからはじめていきましょう!