「隣の芝は青い」です。
何でも他人のものは良く見えるということわざです。
元カノが誰か他人と歩いているところを見つけると、自分よりも良い男性を見つけたかな?とか、今しみじみと見ると、元カノも魅力的な良い女だなあ、と思ってしまう気持ちを表したことわざです。
元カノと別れて、今は新しい彼女を見つけたが、喋り方や声の調子、化粧の仕方や髪型、香水、さらには自分に甘える時の仕草などは、元カノの方がタイプであったと後悔してしまうのです。
男性というものは勝手な生き物で、追われると逃げたくもなるし、逃げられると追いかけたくなるようです。
そしてそれによって得た満足感よりも、失った喪失感や苦痛の方が印象が強くて記憶に残るものです。
元カノから得られていた満足感のことをしっかりと認識できていれば、それを捨てることもしなかったはずです。
後悔先に立たずなのです。
タイプの顔だった
彼女の顔は、容姿と一緒で好きになるかどうかの判断基準になります。
初めて出会った時には、まずは顔を見るものです。
それで、自分の好みの顔であると、ビビっと胸にくるのです。
女性の方も、髪型に合わせるメイクにこだわったり、季節や時間、目的によってメイクも変えているのです。
男性は、理想の彼女を見つける時の条件として「性格重視」と言うけれども、本当のところはやはりまずは顔なのでしょう。
若い時にはスッピンでも良いのですが、高校生や大学生にもなると急に化粧に興味を持つのは、魅力的な顔を作るためです。
メイクと言っても、夜の商売をしているような濃い化粧ではなくて、清純で可愛い系のメイクです。
清純そうだったので付き合い始めた彼女ですが、いざ夜の食事に誘ってみたら、モデルのようなド派手な服装と濃い化粧で来ました。
もっと普通の化粧で良いのにと思うと、元カノの方が気配りができるステキな女であったと後悔したのです。
また、何かに驚いたり感激した時に見せる表情も印象に残っているものです。
この表情が今の彼女になかったら、何かもの足りなく感じて元カノのことを思い出すのです。
自分を1番わかってくれていた
別れてからふと考えると、何かにつけて元カノは自分のことをよく知ってくれていたと思い起こすことがあります。
いちいち言葉で伝えなくても、わたしの思っていることを理解してくれて、すぐに対応してくれていたと思えるのです。
目と目を合わせたとたんに、以心伝心のようにお互いの気持ちが通じるのです。
それを思うと、今の彼女はそうはいきません。
わたしがしたいことは口でしっかりと伝えないと動いてくれません。
次は何をすれば良いのかを指示するのです。
同じことを繰り返していると、いい加減に覚えてくれとイライラする時もあるかもしれません。
こんな時には、元カノは自分を一番分かってくれていたと後悔するのです。
単純に寂しい
俗に言う「波長が合う人」というのがあります。
もともと、仲が良い男女は波長が合っているはずです。
ドライブが大好きとか、旅行が好きだとか、お酒は日本酒が大好きとか、一緒に過ごしても何かと気が合うのです。
仕事が終わってからどこかで合流し、居酒屋に直行することもあります。
カウンターに並んで腰かけて、仕事で疲れた後の一杯目はまずはビールで乾杯し、その後はお互いが好きな冷たい日本酒を飲むことになります。
馴染みのお店なので、店主と世間話などしながら、いつもの肴でしっぽりと飲むのです。
会社の上司の話題やら、スポーツの話題までいろいろと話しながら飲むのが習慣なのです。
ビールは何杯、日本酒はどれぐらいとお互いの酒量を確認しながら飲んで食べるのです。
そんな彼女と別れてしまうと、しっぽりと飲む相手もいなくなります。
新しい彼女や仕事仲間とでは、食べるものも飲むものも違っていますし、飲む量もペースも分かりません。