例えば、会社などの組織では、てきめんにこれが表れます。
努力家の下に、人も案件も集中するようになります。
これによって、さらに信頼感を増し、重要人物となっていきます。
ただしこれは自分でアピールするようなことではありません。
周囲の評価に任せましょう。
続けることに価値があることを示す例
長い間継続している、ということには重みがあります。
そのことだけで偉業と呼べるでしょう。
古い寺社や老舗と言われる商店などは、みなこれに価します。
京都などは街そのものが、1200年以上継続してきています。
続けることの価値を街中で体現しています。
京都市内だけで2000以上もあるといわれる寺社を維持してきた継続する力は、大変なものだったでしょう。
何しろ他府県と違い、大きな寺社ばかりです。
たくさんのお坊さんや神職、宮大工などの人たちが、力を合わせて伝統を守って来ました。
たぶんその副作用と思われますが、京都人はちょっとプライドの高すぎるのは玉に瑕というべきでしょう。
歴史のある人気商品が多い
高い人気を保つ、長寿食品の発売年を調べてみました。
するとカルピスは1919年、永谷園のお茶漬け海苔は1952年、サッポロ一番醤油ラーメンは1966年でした。
これらの商品は、消費者の嗜好の変化、目まぐるしい社会の変化にも拘わらず、相変わらずスーパーの看板商品として頑張っています。
食品ではありませんが、キンチョーの渦巻き型蚊取り線香は、なんと1895年の発売でした。
もちろん、それぞれの商品によって、人気の長続きしている秘密は異なっているに違いありません。
ここでそれを分析するには、少し無理があります。
しかし広告宣伝を未だに怠らないことは、共通しているようです。
これでいいとは思わず、地道な販売販売努力は、継続しているのでしょう。
幼い頃から続けたことが大成する
大器晩成という言葉は、通用するところとしないところがあります。
例えば今、羽生竜王の国民栄誉賞受賞や、藤井四段の活躍で注目を浴びているプロの将棋界に、大器晩成という言葉は存在しません。
将棋の世界は四段になってはじめてプロとして認められます。
26歳までに四段に昇段できなければ、この世界から去らなければならない厳しい規定があります。
そのためにさまざまな人生のドラマが展開されます。
しかし25歳や26歳でプロになったところで、その人は絶対に大成しません。
そこまでが天井のレベルなのです。
中学生でプロになった羽生竜王や、藤井四段のような人たちとは初めからランクが違います。
彼らには絶対に敵わないのです。
将棋界には大器晩成したプロは一人もいません。
大器は全員早成でした。
したがって修行のスタートは、早ければ早いほどよいのです。
そして才能に対する見切りも必要になってきます。
練習を続けてプロになる
その一方、大人にになってから始めても、世界の一流になれる分野もあります。