創意工夫の気持ちで何かに取り組むということは気持ちが受け身ではできません。
反対に常に気持ちが前向きでポジティブ思考に染まっている人間にとったら創意工夫が必要な取り組みはまさに水を得た魚のように生きいきノビノビとした行動力を発揮するでしょう。
ポジティブ思考の人は、行動規範の基本は「自分から動く」です。
つまり「能動的」なのです。
自分で疑問点を見つけ出し、どうやったらその疑問点の解消になるのか、考えつつすぐに行動します。
そして一度や二度くらい失敗してもすぐに気持ちを切り替えて次の行動に移せます。
まさに自ら仕事を生産している、創作しているという表現がぴったりはまる行動なのです。
指示を待っているだけの人間に、果たしてこのような行動力が身につくでしょうか?
「勝者」になれる人間は気持ちの構造自体が違うという事がいえそうですね。
逆境にも立ち向かう姿勢でいること
創意工夫するために大切な事の3つ目は「逆境にも立ち向かう姿勢でいること」です。
創意工夫は組織内の全ての人に受け入れられるとは限りません。
それまでの旧態依然とした業務マニュアルを一新させようとして張り切って着手しても必ずやその行いに真っ向から反対してきたり協力を拒否する人間は出てきます。
いわゆる既得権益にどっぷりと染まった層です。
こういった人たちは改革や核心を喜びません。
組織全体の事よりも自己の保身と権利を守る事に必死なのです。
よって創意工夫によって職場をより良き働き場に変えようとしても必ずや頓挫させられる状況がやってくるのです。
反対されることもある
組織というところは非常です。
いくら上司から自分にやりたいようにやってもいい、と言われてその組織に振るから在籍している人間は全員が必ずしも味方になってくれるとは限りません。
逆にあなたに反目してくる存在になる可能性も十分あります。
例えあなたの行いが会社にとって今後の大きな変革項目の改善になると分かっていても個々の人間を納得させるのは相当、骨の折れる作業となります。
人から反対されることがこれほど精神的に苦しい事なのかをこの時初めて知るかもしれませんね。
よってこのような逆境が訪れたとしても、それに屈することなく立ち向かっていけるかどうか。
この辺りが真の創意工夫になるかどうかの分岐点となるでしょう。
創意工夫するための10個の思考のコツ
それではここからは、創意工夫するための思考のコツを10個、ご紹介して参りましょう。
何事にも備えあれば患いなし、です。
あなたの創意工夫の意欲も準備が万端であれば結構、すんなり捗るものなのですよ。
1.今の状況を把握する
創意工夫するための思考のコツの最初の1つ目は「今の状況を把握する」です。
何事においても自分が取り組もうとする今の状況を的確に正確に把握しておかないと、その意欲は3日ともたず潰えてしまうでしょう。
それくらい状況把握というものは重要です。
孫子の兵法にもあります。
「敵を知り己を知れば百戦して負けることなし」と。
つまり相手の力を正確に把握し、且つこちらの戦力も緻密に分析する。
そうやって臨む戦いは負けるはずがない、という事なのです。
現状を細かく知る
とにかくむやみやたらに鉄砲を撃っても当たらないのが「創意工夫」の難しさ。
その難しさを少しでもイメージ通りに進めていくためにも自分を含む、周囲の状況把握を徹底して行う事は欠くべき事柄なのです。
そして把握していくためには細かく状況を調べ分析する事です。
例えば自分のみが関わる受験勉強のようなものであれば自分自身の徹底的な性格解剖や考え方、好き嫌い、こだわり方などとにかく細かく知るようにします。
それらを知っておけばこれからの勉強法の改善に大きく役に立つはずだからです。
問題は自分がある職場の責任者を任されて、その職場を一新させる場合です。
このケースでは必ずや対人関係が大きな障壁となって立ちはだかってきます。
しかし、いくら立ちはだかろうがこれらの人間をどうにか対処しない事には、あなたの創意工夫は結局何の効力も発揮できずに旧態依然の組織の波に飲まれて行く事でしょう。
どうやったら自分の思い描く「創意工夫」が行えるのか。
まずは周囲の突っ込んだ状況把握バッチリやっておく事からスタートするのです。
2.良いところと悪いところを書き出す
創意工夫するための思考のコツの2つ目は「良いところと悪いところを書きだす」です。