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創意工夫をするための10個の思考のコツ(続き5)

その問題点を発見するために良いところと悪いところを紙に書きだしてじっくり吟味・分析するのがこの段階での作業となるのです。

3.少しの工夫で大きな結果になる

創意工夫するための思考のコツの3つ目は「少しの工夫で大きな結果になる」という事です。

何もこれから行おうと思う改革、根本的に全てをやりかえる必要まではないという事です。

部分、部分の小さな事でも変えていけば結果的には大きな成果となって帰ってくる、という事を信じて取り掛かればいいのです。

創意工夫とは元来、そういうものなのです。

今ある姿をほんのちょっといじるだけで結果が大きく変わるところを狙って行う、という事です。

だから事前の現状把握が重要になる事になるわけです。

どんな些細なことでも変えられる

今ある全ての物事というのは何十年もかけて先輩たちが脈々と受け継いできたものばかりです。

それが世の中というか世間という形で認知され存在しているわけです。

だからそれらを全て壊してしまって作り変える、という事は相当な荒療治となりますし周囲からの協力も得にくくなってしまうでしょう。

だから認めるべきところは認める姿勢を持って改善するべきところにだけ手をつける、というスタイルを取ればいいのです。

世の中が変わればその時流にあったスタイルに変えていく事は、全く悪いことではありません。

逆にそれをやってこなかったから今ここで創意工夫が必要になってきている訳なのです。

だからどんな些細な事でもいいですから問題点を洗い出していきましょう。

それを改善するだけで大きな成果が却ってくるケースは山ほどありますからね。

4.理由を見つける

創意工夫するための思考のコツの4つ目は「理由を見つける」です。

いくら創意工夫が良い事だと言っても、自分一人が悦に入っているだけの「自己満足」では周囲からの理解も協力も得られません。

それどころかあなたはやがて「高慢で自己中」というレッテルを貼られその職場から人望も信頼も失ってしまうでしょう。

組織内で他の人達をも巻き込むような創意工夫を行う場合は必ずその理由を見つけ周囲の人達に説明しておく義務があります。

いくら会社のため、組織のためという大義名分があったとしてもあなた一人の独断専行で行ったとしたら、一緒に働く同僚や仲間はいい迷惑を被るだけでしょう。

ましてやあなたが責任者格だったならば、部下から総スカンを食ってしまう可能性もあり得ます。

理論的にまとめる

よって何かを始める前には事前説明が欠かせない、という事をよく胆に銘じておくべきです。

皆からの協力も理解も得られないまま進めてしまう「創意工夫」は結局、「工夫が足りない」というオチがついてしまうだけの改悪になってしまうかもしれませんからね。

創意工夫をスムーズに進めていくためには、問題点を見つけ出し、それに対して皆が納得できるような理由を論理的に説明してあげる事が大切です。

創意工夫が円滑に進めば、最終的には皆がいい思いをすることができるのだ、という事を実例を挙げて説明すれば反対者はかなり減るはずです。

最終的な責任は自分が取る、というスタンスを示せば。

皆はついてくるでしょう。

こういった事前の準備をしっかり行えるかどうかが創意工夫を成功させるのです。

何の告知もせずにいきなり始めたら、あなたは本当にツマハジキものにされてしまうかも、ですよ。

5.試したことに対して評価をする

創意工夫するための思考のコツの5つ目は「試したことに対して評価をする」です。

あなたが今行っている「創意工夫」は、例え成功することができたとしても、それをそのままにするのではなく、途中経過なり最終的な結果に対する「評価」をつけておくべきです。

そうする事によって、今の段階でその創意工夫がどれくらい進行しているのか、また当初の目標設定に対して何割くらい達成できたのか、が自分なりに判断できますし、周囲の人に対しても途中経過を報告してあげる事によって皆のモチベーションを更に上げることができる、という効果を期待できるからです。

その都度成否を開示する

なので、あるプロジェクトを進行させているのならどこかの段階で区切りをつけて、その都度成否を開示し、皆の気持ちを更に引き締め、最終的な達成に向けて気持ちを高めていく、という作業を行うのです。