これは、花金という言葉が使われなくなってきた現代でも実感できるのではないでしょうか。
不定休で働いている人も、シフトで出勤している人数が多かったり、町中が賑わっているのを見たりして「あ、今日金曜日か」と気がつくことも多いのでは?
大企業の社員に実感がある言葉
大企業の社員なら特に、金曜日に定時であがってぞろぞろと駅やお店などに向かう人たちで、ビルのホール部分は混雑しています。
みんな他の平日の日とは違う和やかな雰囲気なので、「今日は金曜日だな」と実感しやすいのではないでしょうか。
自分はどこかに繰り出さずにまっすぐ家に帰るとしても、なんとなく町中が華やいだ空気になるのは見ていてどこか嬉しい気持ちになるものです。
華金とも書く
はなやか、という言葉は、漢字では『花やか』とも『華やか』とも書きます。
「花がある」といった言葉もありますね。
『はなの金曜日』の『はな』も、花とも華と書きます。
どちらでも同じ意味というわけです。
本来は、『花』は植物の花のことを指します。
植物の花にたとえて、美しい見かけや盛んな様子などを『花やか』と表現します。
『華』という漢字は、花が美しく咲き乱れている様子という意味です。
これが転じてはなやか、きらびやかなどの場合に使用するようになりました。
厳密には、「花がある」という場合には、そこに花またはそれに準じた物がある場合です。
「華がある」は、はなやかな様子の表現なので、植物の花があるかどうかは関係がありません。
一般的には様子を表現する場合には「華やか」の方がよく使われているので、華金の方が正しそうなのです。
しかし、『はなきん』の場合には『花金』と書かれる方が多いです。
ゴージャスなイメージになりやすい『華』よりも、一般の人たちが楽しむという身近なイメージで『花』が使われることが多かったのではないか、とも言われていますよ。
みんな花金が大好きな理由
会社勤めの人は、金曜日が好きだという人が多いのではないでしょうか。
平日はやはり毎日忙しく、それも5日目ともなると疲れもたまってきます。
今週中に終わらせないといけない仕事があって金曜日にも残業という人もいらっしゃるでしょう。
それでも金曜日だと思うとほっとする人が多く、好きな曜日として金曜日を挙げる人が60%ほどいる、というアンケート結果もあるくらいです。
翌日は休日だという開放感
「今日が終われば明日は休みだ」と思うと、やはり開放的な気持ちになります。
「明日の休みはなにをしようかな」といろいろ計画をして楽しみにもなりますよね。
金曜日だ、と思うとほっとします。
リフレッシュすることもできそうなので気持ちだけでもひと足早くリラックスできるものです。
夜更かししても問題ないから
明日がお休みであるときの嬉しくなる理由のひとつは、早起きしなくて良いことでしょう。
仕事に間に合うように何時には家をでなければならないから、何時には起きなくちゃ。
睡眠時間は何時間とりたいから、そこから逆算すると何時には寝なくちゃいけないな。
という、普段考えていることから開放されます。
時間にしばられず自分の予定で動けるというのは嬉しいものです。
とは言え、あまり度が過ぎる夜更かしは禁物。
明日やることを前倒しで夜にやっている、夜の方が本当は集中できるから捗る、というのなら良いです。
しかし、明日は休みだという開放感からついなんとなくだらだらとテレビを見てしまったり、そのせいで翌日は夕方まで寝てしまって一日潰してしまったりすると本末転倒です。
日中の睡眠は、夜中に寝る睡眠に比べると体が休まりにくいので、日中に寝ると普段より長く寝てしまいがちになります。