花金(はなきん)という言葉をきいたことがありますか?
「最近では使わないけれど、昔はよく使っていた!」という方。
「まったく聞いたこともないけれどどういう意味?」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はこの『はなきん』についてご紹介していきます!
みんな大好き「花金」!花金を解析しよう
みんなが大好きだった『花金』。
この言葉を知らない人には、なんでみんなが大好きなのか、疑問に思ってしまうのではないでしょうか。
さて、この花金という言葉。
どういう意味なのでしょうか。
花金とは?
花金というのは、「花の金曜日」の略なんです。
金曜日で明日はお休み。
社会人の人は、お休みの前日ということで開放感がありますよね。
飲み歩いて夜遊びをしても明日の仕事に響かないので、羽目をはずして遊べるというわけです。
バブルの時代に流行った言葉で、景気が良かった頃なので「金曜日は遊べる華の日」ということで、みんなが時間やお金にゆとりを持っていて華やかな週末を過ごしていたんですね。
元々はお休みの前日に、明日の仕事を気にせずにお酒を飲むことだったのです。
ですが、だんだんと休日前に好きなことをして楽しむという意味合いで使われるようになりました。
お酒を飲むことだけに限定はされなくなったんですね。
景気が良かった時代に生まれた言葉
昔は土曜日も学校や仕事がありました。
それが週休二日制になり、土曜日と日曜日がお休みになる会社がぐっと増えたんです。
それで、おやすみ前の金曜日に夜遅くまで遊び回るようになったんですね。
バブル崩壊と共に、毎週金曜日の番に派手にお金を使って遊ぶという風習がだんだんと廃れていきました。
そして、この『花金』という言葉も廃れて今では死語になってしまいました。
聞いたこともないという方も多いのではないでしょうか。
バブルの頃は、個人消費が大きかったことで社会も潤いました。
今までは出勤するのが当たり前だった土曜日が、丸一日お休みになったことで、心のゆとりも出てきて余暇を楽しむという感覚も出てきたという時代背景があるのです。
もちろん当時も現代も、カレンダー通りに働いている人だけではありません。
シフト制で働いている人など、不定休の人もいたので、必ずしも全員が、「金曜日が休みの前日」というわけではありませんでした。
そして、学校が週休二日制になったのはもう少し後のことです。
この当時のビジネスマンやOLだけが経験したのが『花金』だったのです。
都心部では実感がある言葉
接客業など、土日がお休みではない人でも、会社帰りの人が買い物に来たり、飲みに来たりするので、他の平日よりも仕事が忙しくなります。
街も賑やかな雰囲気なので、金曜日という実感はみんなが持っていました。
この言葉が使われ始めた頃は、今よりも都会と地方の差が大きい時代でした。
都心部では地方に比べると住んでいる人口も多く、必然的に会社もお店も多くなります。
金曜日になると、会社勤めの人たちがいつもの平日よりもゆとりを持った雰囲気でいるので、その空気感が伝わりました。
にこやかに解放された様子で飲み屋さんなどに繰り出します。
町中はいかにも明るくふんわりとして、ちょっと騒がしい雰囲気になります。