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「ありがとうございました」と「あり...(続き2)

このような時こそ、「ありがとうございました」と使用すべきではないでしょうか?相手は道を譲ってくれたので、感謝を示すべきです。

このように本当は感謝やお礼をしなければいけない場面で「すみません」と謝罪になっている方は多くいらっしゃると思います。

ぜひ、「すみません」を「ありがとう」に変えましょう。

このように「ありがとう」にはいろいろな顔があるのです。

️「ありがとう」の基礎知識


「ありがとう」の使い方についてある程度は分かったと思います。

では、まずここからは「ありがとう」についてイチから知っていこうと思います。

おそらくほとんどの人が、お礼や感謝を表すためにしていることだと思いますが、意味や語源を探っていくと必ずしもそれだけとは限らないのです。

また、誰に対して、何に対して、感謝を述べるものなのかと言ったことにも違いがあります。

このように「ありがとう」という言葉1つ取っても奥が深く、また、使い方にも種類があるのです。

改めて「ありがとう」について知ると、きっとあなたもこれからの「ありがとう」の使い方に若干変化が出るかもしれませんよ。

ある意味「ありがとう」は魔法の言葉でもあるかもしれません。

そう思えるような歴史が「ありがとう」という言葉にはあるのです。

「ありがとう」の語源

では、気になる「ありがとう」の語源ですが、古くから使用されていた言葉であって、もちろん、その時からお礼や感謝の気持ちを表す言葉ではありました。

しかし、昔は人よりも神のような対象に向かって「ありがとう」と感謝をしていました。

こう聞くと、神様はお願い事を叶えてくれる存在だから、願いが叶ったことで「ありがとう」と感謝の気持ちを表しているのだと思われている人もいますが、実際は違います。

実は、もともと神様はお願い事をする対象ではありませんでした。

日々、我々を見守ってくれている対象なのです。

故に、今日も1日無事に生きられたことに対して感謝の気持ちを表す意味で神様のような対象物にお礼や感謝の気持ちを表していました。

しかし、時が経つにつれ、いつしかお願い事をするようになってしまったのです。

珍しいと意味の「有難し」から

では、なぜ神様のような対象物に対して「ありがとう」とお礼や感謝を表すのかと言いますと、もともとこの「ありがとう」という言葉は「有難し」から来ているのです。

「有難し」の意味は、ありえないことが起きるという意味です。

つまりは、奇跡的なありえないことが起きたことに対してお礼や感謝の意味を表す言葉として誕生したのが始まりと言われています。

何か良いことがあれば「ありがとう」と言ってお礼や感謝を表していたのです。

なら、昔は奇跡ばかりだったのかと言いますと、そうではありません。

昔は今と違って便利な道具は多くありません。

つまり、現代人にとって当たり前のようなことでも「有難い」ことだったのです。

現在はものが便利になりすぎていて、感謝する機会が減ってきています。

コップがなかなか手に入らなかった時代にコップがあれば、水を汲んでくれてありがとうと言った感じに感謝を表すことができます。

このように当たり前のことに感謝ができなくなっているのが現代なのです。

仏教から生まれた言葉

では、この「有難し」の語源はと言うと、仏教を開いた釈迦からと言われています。

あらゆることに感謝の意味を表すことに価値を置いたのが釈迦であり、弟子たちにも日々、感謝をすることの大切さを説きました。

感謝をすることが人間の心を豊かにする行為だと言っていたのです。

それがわかるエピソードとして托鉢があります。

僧侶が民家を訪れて托鉢と言っていくらかのお金を恵んでもらう行為ですが、とある僧侶が早く集めようとお金持ちの家ばかり回っていたところ、釈迦から「集めるのであれば貧しい人の家から集めなさい」と説きました。

貧しい人からでは寄付をいただけないし、相手を困窮に追い込んでしまうのではないかとその僧侶は思いましたが、釈迦は「今まで人に恵んでこなかったらその人たちは貧しく、相手に感謝の気持ちを表すことができないのです。

感謝の気持ちを持たせるためにもその人たちの所に托鉢をしに行くべき」と説いたと言われています。