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長女はストレス溜まりがち?性格にあ...(続き3)

長女がもつ責任感は自らの気づきから身に付いたものとは限りません。

両親からの期待が長女に責任感を植え付けることもあります。

長女は幼い頃から、『可愛い娘』、『良い娘』という両親からの期待感を象徴するコトバを浴びながら育ってきています。

このため、長女にとっては、親からの期待を裏切らないようにするために、自分の言動を自制することが少なくありません。

長女が抱く自制心が責任感を育んでいくのです。

両親からの期待感は長女にとって、期待を裏切らないための責任感にスリ替わってしまうのです。

長女がもつ責任感は自ら身につけたものではなく、親からの期待感がキッカケになっていることがあります。

ですから、長女が抱く責任感には、弟や妹のお手本になるように、また、親からの期待に応える良い子になるように、可愛い娘になるようにという幾つかの義務感が重なり合っていますので、心に余裕を持てない心理状態に追い込まれることがあります。

融通がきかない

長女の心には、両親からの期待感に『応えなければならない』という義務感が圧し掛かっていますので、余裕のもてない心理状態に陥っています。

このため、周りの人から観ると『融通がきかない』人に観えてしまいます。

長女の心は、義務感で一杯になっていますので、融通を利かせるための心の余裕が持てない心境に追い込まれています。

融通のきく長女になるように育てるためには、両親が子供に過度な期待感を抱かないことが大切です。

親からの過度な期待感は子供の心に重く圧し掛かり、長女の心から余裕を奪ってしまいます。

余裕を失った心のために融通のきかない女の子になってしまいます。

両親からの期待感が長女の心を縛ることになるため、融通のきかない子供になっても長女を責めることはできません。

長女にとっては、親からの期待感から解放されることで、心に余裕が生まれて融通が利く心の持ち主に変わっていくことがあります。

5.我慢強い

弟や妹のいる長女にとっては、両親が弟や妹の世話を優先させるため、親からの世話が自分の順番に回って来ないことが多々あります。

このため、親から手を掛けてもらえないことが多くなり、次第に我慢をすることが増えてきます。

日々の生活の中で我慢をすることが増えることで、『我慢強い』長女になっていくのです。

長女がもつ我慢強さは、本人が望んでなったものではなく、やむを得ず我慢をする立場に追い込まれた結果と言えます。

長女にとっては、親に手を掛けてもらえる順番が妹や弟の後になるため、我慢をすることが日常的になり、我慢強さが身に付いていくのです。

長女が我慢を強いられることによるストレスを抱えて思春期を迎える年齢になったとき、我慢強さを払拭したい不満を親にぶつけることがあります。

長女から本音をぶつけられた親は、素直に長女の感情を受け入れてあげることが必要と言えます。

長女が今まで我慢をしてきた生活を払拭したい感情を両親が真摯に受けとめてあげることで、長女が永い間抱えていたストレスを解消することが出来るのです。

長女は、自分の本音を受け入れてくれた親の理解に安心して、心が和らいできます。

長女の心が和らぐことで、我慢をすることを素直に受け止めることが出来る余裕が生まれます。

こうして、長女自身が納得をした上での我慢強さが身についていくのです。

ストレスを溜めやすい

長女に妹や弟がいるなら、親が手を掛けるのは妹や弟が先になるため、長女が後回しになることがあります。

長女にとっては、日々の生活の中で我慢を強いられることが繰り返されることで、ストレスがうっ積してきます。

また、親から向けられる期待を義務として受けとめるため、自分の素直な気持ちの表現を抑える癖が付いてしまいます。

自分の素直な気持ちを表現することよりも親の期待に応えることを優先させるため、長女の心の中には次第に不満が積もってきます。

心の中に積もった不満は、ストレスとなり長女の心を圧迫します。

親が向ける期待感は、長女の心をストレスうっ積状態に追い込んでしまうのです。

長女がストレスを溜めやすい状態に陥るのは、親が抱える初体験の育児による不安な心理状態が大きな影響を及ぼしていることがあります。

長女がストレスを溜めやすい状態に陥っていることを親が感じ取った時は、親自身が長女に向けている心理状態を振り返ることが大切です。

長女の心をストレスから解放してあげるためには、親自身が長女に向けている不安と期待を払拭することが必要です。