親自身が長女に向けている不安と期待感を払拭することで、長女が抱えているストレスを溜めやすい心理状態を払拭することができます。
6.現実的である
長女は、幼少時からの生活習慣により、親の考えを感じ取る癖が身についていますので、大人の気持や感情を読み取ることが得意です。
このため、大人の持つ現実的な考えの影響を受けて育つことから、物事を現実的に捉える傾向になっています。
また、妹や弟をもつ長女は、家庭生活の中で頼られる経験を多く持っていることから、現実は甘くない事を実感として感じ取っています。
妹や弟から頼りにされる長女には、物事を現実的に捉える傾向が『染みついて』いるのです。
コツコツと努力を積み上げる
妹や弟をもつ長女は、親から面倒をみてもらう順番が後回しになることが多々あるため、親を頼らない自立心が幼少の頃から育ってきます。
長女は、親に頼らずに自分のチカラでコツコツと努力を積み上げることが必要であることを実感しながら成長していくことが少なくありません。
コツコツと努力を積み上げていくことで自立心が芽生えてきます。
長女に芽生えた自立心は、自分自身のチカラで物事を達成できる自信を育んでくれます。
自分のチカラでコツコツと努力を積み上げる姿を妹や弟に見せることは、良い『お手本』を見せることになるのです。
コツコツと努力を積み上げる姿を見た妹や弟にとっては貴重な人生勉強の場面になります。
また、親を頼れない気持ちが長女の自立心を育み、コツコツと努力を積み上げていくことで逞しい精神力が備わっていくのです。
7.実は強がっている
長女の中には、物事に積極的に向き合う気の強い性格のタイプと気の弱い消極的な性格のタイプがいます。
消極的な長女は、親から向けられる期待に応えるために、弱音は見せずに強がる姿を通し続けることがあります。
弱音を見せることは期待に沿わないと思い込んでいる長女は、強がる姿を通し続けます。
強がる姿を親に見せることで、親の関心を惹こうとするのです。
親から関心を向けられる順番が妹や弟の後になることが多い長女は、『親の関心を自分に向けさせたい』という欲求に駆られています。
親から関心を向けてほしいと渇望する心理状態が、強がる姿として表われてくるのです。
一見、頼りに見える長女の言動も、実は本心とは裏腹な弱音を隠すために強がっている姿の時もあります。
「大丈夫」というのは嘘
親からの期待を浴びながら育ってきた長女にとっては期待に応えることで、自分の存在を誇示しようとします。
期待に応えるためには弱音を吐くことは『許されない』という義務感が長女の心に強く根付いています。
このため、弱気になりそうな時には「大丈夫」というコトバが弱音を隠す『隠れミノ』になるのです。
長女が周りの人に「大丈夫」というコトバを向けるとき、同時に自分の心に向かって「大丈夫」と言い聞かせているのです。
自分の心に向かって「大丈夫」とイメージすることで、自信が湧いてきて自分の考えで積極的に物事を進めることが出来るようになるのです。
自分に自信が持てるようになると、親から向けられる期待感の呪縛から解放されて、心の開放感を実感できるようになります。
心の開放感を実感できるようになると、「大丈夫」という見栄を張る必要もなくなります。
8.めんどくさがり
親にとって1人目の子供のときは大事に育てるあまり、子供に何でもしてあげて手を貸すことが多くなる傾向があります。
親が何でもしてあげることで、子供自身が親の手助け無しに自分ですることを面倒に思うようになり、めんどくさがりになってしまいます。
親にとって初めての女の子の誕生により、女の子の子育て初体験が始まります。
親にとっては、長女が『可愛くなるように』という大きな期待感と初めての子育てへの不安が入り混じった心境を抱えながら育児に挑むことになります。
大切に育てようとするため、長女に何でもしてあげることが目立つようになります。
長女にとっては親が身の回りのことをしてくれるため、自分で身の回りの事をしない生活習慣になってしまいます。
長女にとっては、『親がしてくれる』ことが当たり前になっているため、自分ですることが面倒になってしまうのです。
長女が『めんどくさがり』になるのは、親の過保護に原因があると言えます。
親にとって、子供を大切に育てているつもりが、実は過保護になっていることがあります。