では、どんな髪型があるのでしょうか。
マッシュ
マッシュルームのようにサイド、バック、前髪までが同じ長さにカットされ統一されたマッシュヘアは、結構昔からある髪型の1つですが、今なお若い男子に人気を誇るヘアスタイルです。
その人気のワケは、人(の顔)を選ばない髪形であることが挙げられます。
丸顔でも面長でもマッシュにカットして失敗はありません。
逆に、同じ髪型でも、顔の形が違えば、雰囲気はグッと変わりますので、誰でも初めてでも、友達がマッシュにしていても、遠慮なくマッシュに挑戦できます。
また、ヘアセットが楽なところも人気の理由の一つかもしれません。
カットしてもある程度の長さが残るので、寝癖がついても、そのままワックスと手ぐしでふんわり無造作ヘアスタイルにできます。
セットした仕上がりのナチュラルな感じも人気があります。
それだけで清潔感があり、女子ウケもバツグン。
ゆるくて、丸くて、ふんわりした感じが「モフモフ系」みたいなのが大好きな女子にとっては親しみやすく感じてしまうようです。
ツーブロック
昔「かぶせ」とか言っていた髪形です。
今「ツーセクション」と言う似たような仕上がりのスタイルもあるようですが、いずれも量産型大学生には「ツーブロック」と言った方が通じるでしょう。
頭のサイドを短く仕上げ、トップはそこそこボリュームを残したカット方法で、男子も女子もショートからボブ程度の長さで仕上げることができます。
頭に髪の長さの異なる塊(ブロック)が2つできるので、2ブロックと呼びます。
先ほど少し紹介したツーセクションは頭を髪の長さで2つに区分(セクション)することから付けられました。
1990年代前後ぐらいに男性の中でとても流行したヘアスタイルで、よく(地方では)「かぶせ」と呼んでいました。
もちろん、上下ブロックをどれぐらいの頭のラインで分けるか、アンダーをどれぐらいの短さにするか、トップはどの長さで揃えるか、パーマをかけるかかけないかで、仕上がりの印象は大きく変わってきます。
そして、どんな髪質であっても対応可能なカット方法なので、言わば誰にでもその人に合った髪形が作れますし、小顔に見せることも、個性的なヘアスタイルにすることも可能です。
量産型大学生がする髪形として大雑把にくくってしまうと「ツーブロック」や「ツーセクション」だけのように聞こえますが、実はそのバリエーションは大学生一人一人の頭の形や髪質によって多種多様なんですね。
パーマ
正式名称「パーマネントウェーブ」。
パーマにも種類は沢山あってストレートパーマもあればパンチパーマもあります。
ここでは、ウェーブをつけるパーマを量産型大学生の好む髪型にする手法として考えます。
女性は戦前から、現在は男性にもどんどん普及してきた、髪に動き(ウェーブ)をつける手法のひとつ。
ひとことでパーマといっても、仕上がりは人それぞれです。
黒髪ストレートも確かに魅力的ですが、女性は明るい髪色に、男性は黒髪にウェーブがかかると、一段と大人っぽく見えます。
巻髪
パーマ同様に日本人のストレートな髪質にわざと髪をカールさせ癖をつけることによってボリュームや動きを出した髪型です。
一般的に、市販されている専用のコテを使って髪をカールさせるのですが、カールの大きさによってもヘアスタイルのボリュームは変わりますし、逆に髪の長さによってカールの大きさを変えた方が良いようです。
また、カールヘアーにする方法はカールアイロン(コテ)を使う他、ストレートアイロンで、ナチュラルカールを作ったり、なんと寝る前にソックスに髪を巻き付けて朝起きたらほどくだけで無造作カールが出来上がっているという手法もあります。
このように、元々の自然なストレートでいるのがその人の「個性」なのか、そこへ一手間加えて自分の顔やおしゃれを最大限活かした髪型にするのが「個性」なのかよくわかりませんが、後者の方が若者にとっては楽しそうです。
3.口癖
ファッションや髪型が同じようなスタイルであっても、人間それぞれ骨格が違えば顔も違います。
しかし、しゃべり方のスタイルが似てくると、かなりお互いに寄せてきているなと感じます。
では、量産型大学生のおしゃべりスタイルにはどんな口癖が使われるのでしょうか。
それな
若者の中で流行っている相づちのひとつで、「それ私もそう思う」という意味があります。
簡単に共感・同感の意思を返せる言葉として多用されるようになりました。