頑張って勉強し、キラキラ輝く学生生活を期待して入学したはいいものの、学校と家を往復するだけの日々…なぜなら友達がいないから!
これは厳しい状況ですね。
大学はカリキュラムの組み方やおすすめの教授の情報が得られないとめちゃくちゃ不利です。
大学に友達がいない人は、なんとしてでも友達を作らないと上手に乗り越えられません。
え、出遅れた!大学で友達ができないってやばい?
はっきり言ってやばいです。
今年の4月に入学した場合でもゴールデンウィーク前までに友達が1人もいなかったらヤバいです。
リクルートの調べによれば入学1ヶ月で友達ができた人は88%、できなかった人はたったの12%としています。
「大学は学問を追求するところで友達などいらぬ!」と言う人もいそうですが、そういう人はむしろ大学にいかなくてもよろしいわけです。
なぜかというと、大学とはそもそも教えを乞うために来る“学校”ではなく、意見を交えながら共に分野を追求する“研究機関”という側面を持ち合わせているからです。
日本では大学が就職に有利になるためのステップにすぎず、特に文系の場合は研究室にこもりきって何かをするわけでもないから遊び呆けているイメージですが、文学にしたって教授に教えを乞い、各々の意見を学生同士でぶつけ合いながら新たな着眼点を生み出すというのが本来の大学生です。
1人でもくもくと勉学にはげむのであれば家でできます。
理系も研究や実験などがありますから1人でもくもくとやるわけではありません。
むしろ専門性が高いので友達はできやすいです。
大学で学ぶことの必要性を考えても友達がいないことはやばいです。
あと、単に寂しいです。
大学で友達がいた方がいい理由
大学で友達がいた方がいい理由は、安心、成長、充実の3つがあります。
今のところで遅れたままでも、もうこの際友達がいなくてもいいかなと思っているかもしれませんが、この理由を見ると急に友達が欲しくなってくるかもしれません。
それでは見てみましょう。
友達がいた方が何かと安心
冒頭で述べたように大学はカリキュラムを自分で組むのでその情報を得るには友達や先輩と知り合わないと上手くいきません。
「地雷」というのも存在していて、全然単位をくれない恐ろしい教授の授業にさほど興味もないのに登録してしまうと単位を落とします。
情報提供者となる友達がいた方が安心です。
また、体調不良などでやむおえず講義を欠席した場合、そこでレポート課題などを出されていると知らないまま翌週の講義になってしまったりします。
単位認定のための重要なレポートだったりするとわりと血の気が引きます。
友達が同じ講義に出ていれば教えてくれるので助かることがあるでしょう。
また、講義のスピードが速い場合、ノートを取り損ねる部分が出てくるので友達と見せ合って補填し合うなどもできます。
コミュニケーションの幅が広がる
学問を追求する上でも独りよがりにやるよりさまざまな意見を交換して自分の中に取り入れていった方が視野は広がります。
自分ではたどり着けなかった新たな資料と出会えたり、物事を多角的に見ることで研究の成果も向上するはずです。
また、大学は各地方から人が集まっているし、浪人生や社会人学生の人もいるので年齢もさまざまです。
こうした環境でみなが平等に会話を楽しめるというのは大学ならではのメリットなので活かしたほうがいいでしょう。
先輩も高校までのそれとは違ってガチの部活に入りさえしなければ上下関係も曖昧で楽しく会話ができます。
たまに先輩が同級生になることもあって面白いです。
ただその先輩はちゃんと単位をとった方がいいです。
年齢も性別も関係なくコミュニケーションがとれるようになることは社会に出ていく上でも必要な経験です。
せっかくなので色んな人と話しをしましょう。
充実した大学生活が送れる
勉学を極める者同士の「学友」はもちろんのこと、学問に関わらず大学で出会う人たちと友達になることでもっと楽しく充実した生活を送りやすくなります。
何をもって充実とするかは人それぞれですが、友達がいた方ができることの選択肢が増えます。
スポーツなどはわかりやすい例で、1人でフットサルをするわけにはいきませんが、友達が数人いれば部活動にしなくても場所を借りて楽しむことができます。
よく言われることですが、社会人になると本当に遊ぶ時間がありません。
理系の大学で大学院まで進む間研究室に缶詰とか、法学部で院まで進んで司法試験を目指すというくらい忙しいのでなければ、今のうちにストレスが発散できる遊び方を覚えておくのも社会に出てから役に立ちます。
勉強だけでなく遊んでおくというのも実はおすすめです。
大学で友達ができない人の特徴
大学で友達ができないというのはなかなか珍しいことですが、それだけにいくつか共通する特徴があります。
おそらくスタートダッシュでつまづいた人はいずれかに該当しているはずなのでチェックしてみましょう。
1、出身地が田舎の方で友達が最初からいない
大学は自分が学びたいことのために各地方からさまざまな人が入学するところなので、同じ高校出身、地元の友達が一人も一緒じゃないということはよくあります。
でも、よくあることなので丸1か月これだけの理由で友達がいないというのはちょっと考えにくいです。
これを根本原因とした場合に考えられることは、1人だと友達を開拓する勇気が出ないというタイプです。
小・中・高というのはクラスメイトが固定されているので毎日同じ人たちと顔を合わせる上に体育などで連携しなければいけないイベントが発生しますから自然とコミュニケーションをとるようになります。
またどれも地元の学校だった場合は小学校でできた友達は中学校にもいるし、中学校の友達の一部は高校でも一緒なので安心感が違うというのがあります。
しかし大学は、とりあえず全員で入学式を終えたあとは履修説明会がちょろっとあるだけで、あとは自分で授業を選択して部活やサークルの見学をするしないも全部個人の自由です。
クラスメイトといっても毎時間顔ぶれが変わるし、講義中心の学部だと共同作業もないので仲良くなるイベントがないわけです。
そのため、受け身姿勢の人は誰かが話しかけてくれるまで認識すらされないということがありえます。
2、勉強にのめり込みすぎた
高校時代に受験勉強にのめりこみすぎて外との交流を遮断してしまった結果、人とどう接していいかわからなくなってしまったタイプです。
世の中で流行っていることも全然わからず、しかも周囲の人たちはそこまで頑張らなくても入れてしまった人が多かったりして流行にも敏感な上に遊びまで知っているとなると、劣等感にさいなまれるということがあります。
また、大学での専門性の高い勉強が楽しすぎてもくもくと勉強しているうちに新歓期間がおわって部活やサークルを探しづらくなったりすることもあります。
勉強するために大学に行っているのでこのまま勉強だけに邁進してもいいのですが、人生経験という意味では勉強以外のこともやってみることが大切です。
3、性格が災いしている
単に性格が悪くて友達ができない人はそんなの今に始まったことじゃないでしょうから「大学に友達がいない」ではなくて「友達ができたことがない人」を取り上げた記事を読んだ方がいいです。
そういうわけで除外します。
では、大学で友達が急にできなくなってしまった時に災いする性格とは何なのかというと、その大学に合わない性格だったということなんですね。
めちゃくちゃ真面目な学生が揃う大学でチャラチャラ系だと浮くし、言い方は悪いですが、レベルの低い大学だと熱心に研究したいことがある人は、学生の多くが研究したくて来ている人より取りあえず大学出とこうというタイプで話が合わなかったりします。
4、高校の友達が仲よすぎてしまう
高校は友達づくりの環境がお膳立てされた状態ですから仲の良い友達ができやすいです。
そこでできた友達とは、部活、文化祭、体育祭、修学旅行など数々のイベントを経てキラキラの思い出を共にしてきたわけですから、関係も濃密です。
一方、大学はそのようなお膳立てをしてくれません。
基本的に全ての物事が学生の自主性に任されています。
部活動にでも入らない限り文化祭への参加も自由だし、修学旅行というのはなくて、クラスメイトも講義ごとに変わります。
そのため、特定の人と長時間一緒にいることがないので自主的に一緒にいない限り濃密な関係にはなりづらく、高校の時の友人関係が恋しくてたまらなくなってしまうのです。
ギャップに耐えられない
ホームシックというか、高校の頃の友達と大学での人間関係を比べてしまって、その関係の薄さに耐えられないと感じてしまうと友達ができづらいです。
今までは規律通り、クラスの予定通りに行動していればよかったものが、いきなり自由しかない環境に放り込まれたって適応できないよ、というタイプが一定層います。
多くの学生は「やったぁあああああ!自由だぁあああ!」となるわけですが、そうなるどころか戸惑ってしまうので温度差があります。
5、周りの友達を見下している
これも性格が悪くて友達ができないのと一緒にしたいところですが、あえて大学に関連させるのであれば、成績の優秀さだけで周囲の人間を判断しているというところでしょう。
大学は学部によって偏差値も違いますし、GPAという成績の数値が高いと選択できる単位数が増加するなど高校までと比べて学問における成果というのがとてもわかりやすくなっています。
そこだけに価値観を置いている人、とくに「大学は勉強するところなのに遊んでいる奴はバカ」と思っているような人は友達ができません。
あと意外と遊んでいる人の方がGPAは高かったりします。
なんせ大学入試を乗り越えてきているわけですから、頭が悪いってことはないですし、単位を落とさず遊べる人の方がよっぽど要領が良いからです。
社会人になっても重宝されるのはこちらのタイプなので、周りを見下しがちな人は今すぐ考え方を改めましょう。
6、そもそも大学に友達を作りに来ていない
大学で友達がいないのはヤバイと記載しましたが、本人が困っていなければ全然OKです。
気になるのは一日の会話の数で、あまりにも人と会話しないとコミュニケーションの仕方を忘れてしまいますから、大学に友達以外のところでその場がもてているなら何の問題もありません。
また社会人学生のように、学びたいこと、教わりたい教授がはっきりしていてそのためだけに通い、それ以外の時間は仕事をしている場合には友達を作りに来ていないというのは頷けます。
ただ、この記事にたどり着いたということは大学で友達がいないことを少しは気にしているんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか…。
「大学の友達はいらない!」と宣言するより、いてもいいし、いなくてもいいくらいに構えるのが丁度良さそうです。
7、極度な人見知り
これもまた、大学に限ったことではないですけども、たしかに大学は先ほどから記載の通りお膳立てがない環境なので、極度の人見知りだと友達どころか知り合いすらできないまま4年間が終わるということが考えられます。
【人見知りの特徴と克服するための方法は、こちらの記事もチェック!】
大学で友達がいない人がやるべき9個の対策
ではここから大学での友達の作り方を見ていきましょう。
基本的に自主性がなければどうにもならないので、受け身ではダメです。
自ら行動していくことが前提となります。
1、大学のサークルに参加してみよう!
大学には部活とサークルがあり、定義は大学によっても少しずつ違います。
概ね部活は大学の認可のもと設備の使用が許可され成果を出すことが求められるもの、サークルは申請すれば施設の使用も許可されるが基本的には楽しむことをメインとするものです。
同じテニスでも部活動なら大会に出場して成果を上げることを目指しますが、いわゆるテニサーはテニスは楽しむ程度で飲み会がメインでも問題ないということです。
友達を作るという点では部活よりサークルの方が適しています。
何かしら共通で楽しむ柱はありつつ、和気藹々とやりましょうという空気感で先輩後輩もあまり関係なく遊んでいるので馴染みやすいです。
同好会まで含めると、大学内にある団体は高校の部活とは比べものにならないくらい種類が豊富です。
テニスだけでもサークルが3つくらい分かれていたり、マイナーなスポーツ、サバゲ―、ゲーム、ラーメン研究、映画制作、アニメ制作、小説執筆、文学研究、ボランティア、複数の軽音サークル、出身県が同じ人だけを集めた◯◯県人会んなどあげたらキリがないほどあるので、何かしら興味がもてるものがあるはずです。
また、オールラウンドサークルといって、楽しいと思うことはなんでもやるというラフすぎるものもあります。
2、少人数制のクラスや授業をとる
講義型ではなく少人数型の授業はディスカッションやコミュニケーション中心の語学系の授業に多いです。
また、近いものではゼミもあって、特定の教授を選択して授業や講義よりもより専門的に学問を追求していくためのもので、これも少人数であることがほとんどです。
少人数になると自然とお互いの存在を認識しやすくなるので会話がしやすくなります。
そこで知り合った人からサークルを紹介してもらうなどして交友の幅を広げていくのも手です。
3、アルバイトを始めてみる
親の収入におんぶにだっこで学費のみならず、地方出身の場合は家賃に生活費、果てはお小遣いまで出してもらうというのは成人する年の人間としてもちょっとどうなんだという気がしますからアルバイトはした方がいいでしょう。
友達づくりという点でも役に立ちます。
大学近くのアルバイト先なら同じ学生がいるかもしれませんし、パート主婦やフリーターのアルバイトの人、店長などとコミュニケーションがとれるので孤独感が薄れますし、年齢を超えて友達になれることもあります。
また、収入ができることで遊びにいくお金も自由になりますから大学のちょっとしたお誘いにも気軽に行きやすくなります。
【大学生のバイトにおすすめな職種は、こちらの記事もチェック!】
4、大学以外の場所で友達を作る
アルバイトもその一つですが、大学を超えた交流のあるインカレサークルや単位交換で他の大学で単位が取れる授業に参加すれば他の大学の人と出会うきっかけになります。
また、社会人サークルのように所属団体に限らず複数の人が集まる活動に参加してみるのも手です。
5、彼氏・彼女を作ってみる
友達よりハードル上がってるじゃん、と思うでしょうけれども、友達はいなくても恋人がいるという人はいます。
大学では友達にすらなっていない状況なのでちょっと難しいですが、大学以外のところで知り合った人と恋仲になれば友達がいない寂しさなんてぶっ飛ぶくらい充実感を得られるので特効薬になります。
6、学内の行事に積極的に参加してみる
文化祭などを執り行う場合、サークルや部活とはまた別に実行委員会が設置されます。
そこに入ってみるのはおすすめです。
一定期間ですが特定の人との密度の濃い交流があるので友達になりやすいです。
また、大学が定期的に開催する、海外の提携大学への団体留学に参加すれば現地のホストファミリーも含めて海外の友達ができることもあります。
その他にもボランティア活動や学校説明会・新入生準備・卒業式の委員会、また学校内にカフェがある場合は学生のバイトを募集していることもあります。
7、学生限定のSNSを活用する
SNS全般だと怪しい人も紛れ混んでいますが学生限定SNSで運営元がしっかりしていれば学生証などの本人確認書類が必要になるのでわりと安心して出会うことができます。
もちろん学生の中にも一定数ヤバイやつがいて、しばしば逮捕・送検されている事案もありますが、全体でみれば割合は低めなのでSNS上でちゃんとやりとりして、できるだけ広く公衆の面前で会うことを重ねておけばオフ会でも思わぬ事態に巻き込まれずに済みます。
スマホのアプリでメッセージ投稿だけでなく、SNS上でサークルの設定ができたり、個人メッセージに移行できたりするものがあるので気になる人はダウンロードしてみましょう。
8、学生イベントに参加してみよう
インカレサークルより規模の大きいもので、たとえば関東一円の大学から参加者を集う巨大な学生団体があります。
新入生だけでも1,000人くらいが集まり、ホールをかりきってパーティをしたり、大学ごとにおすすめのサークルやアルバイト先を紹介してくれたりします。
わりとパーティピーポーが集まりやすい印象ですがノリはいいので友達は作りやすい環境です。
9、他の大学に友達を作るようにしてみよう
入学した大学で勉強できることには満足でも風土が合わない場合は他大学の学生とは友達になれるかもしれません。
出会いの方法はいままでに記載してきたインカレサークル、単位交換制度の活用、学生イベント、アルバイトなどです。
大学に友達がいなくてもいい考え方
大学に限らず、もともと友達と知り合いの線引きはとても曖昧なので、とりあえずは日常生活で困らない程度に知り合いがいればOKです。
あとはもう自分の孤独感との戦いで、孤独であることがストレスになるくらいなら作った方がいいし、そもそも「友達作らなきゃマズイかなと思ってはいたけど、別に寂しいわけじゃないんだよな」という人は無理に友達を作らなくてもいいと考え直しましょう。
学部やクラスがすべてではない
大学生はもう大人です。
そのため、どこかに所属しているからといってその中で友達をつくらないと生き残れないという世界ではなくなっています。
高校生あたりまではクラスに友達がいないと体育のペアで詰んだり、修学旅行のチーム作りで絶望したりするものですが、ありがたいことに学生の自主性による大学はそういったイベントが無いので友達がいなくても困ることがありません。
クラスメイトも講義ごとに変わるので、常に1人でいてもそれに気づかれることもなく、周囲の目を気にしなくて済みます。
それに大学は、どんなに仲の良い友達がいる人でも群れて同じ講義をとるということはあまりせず、自分が取りたい授業をとって放課後や空き時間に集まっているだけなので、講義ごとでは1人というのが多いという特徴があります。
大学は専門分野を学ぶところ
専門分野を学ぶにあたって独りよがりで研究をするよりは、自分にはない視点で物事をとらえる人の意見があった方がより成果が上げやすくなるので、学問を追求する上で意見を交換できる「学友」は欲しいところです。
ただし、遊びに行く友達はいなくても構いません。
学友さえいれば授業の情報や取得しやすい単位、解説が上手な教授の講義といった情報は入ってくるので、それ以外の友達はあくまでプラスアルファとして、いてもいなくてもいいので気にする必要はないです。
友達がいないと困るポイントも自分で動けば大丈夫
講義を休んでしまった時やノートを取りきれなかった時の対応策の話です。
これらは全て後日教授の元を訪れれば解決します。
むしろ、休んだりノートを取り逃したことで教授の元を訪れて教えてもらおうとする熱心さを評価されて可愛がってもらえる可能性が高くなります。
こうして教授とのコミュニケーションがとれるようになれば、学問への知見も広がっていくはずです。
ただし、教授は忙しいので教授の研究室に行ってもなかなかつかまらないことが多いです。
そうなると起源が来週の提出課題に取り掛かるには厳しい日数になってから知るということもあるので、課題が出たかどうかは何人か同じ講義に出ている人の顔を覚えておいて、聞いてみた方がいいかもしれません。
大学の外部に目を向けてみる
友達の作り方でも記載してきた通り、友達が欲しいなら大学内にこだわらなくても良いですよね。
アルバイト、他大学、学生イベント、SNS、趣味のオフ会、はたまた海外など、出会いさえあれば友達を作れる機会はたくさんあるので、大学で友達を作らなきゃと思うよりも気の合う友人を少数でも持っておく方が充実感は得られます。
また、高校の頃までの友達との交流を続けて、大学は勉強一本で通しても良いです。
とはいえ、年齢的に友達はともかく恋人が欲しい時期ではあるため出会いは大切にしましょう。
大学に友達がいても悩みはたくさん…
友達が多いことが理由で単位を落として留年や中退をする人というのがいます。
「え?」と思うでしょうね。
普通はそこに関連性がないと思うのが当たり前です。
ところが、これらの人は友達が多くなければ単位を落とさなかったはずなのです。
どういうことか説明します。
たとえば朝が弱く夜は遊びたいので昼過ぎから夕方までの3、4限の講義を中心に選択していたとしましょう。
友達が多い彼らの多くは人気者で付き合いの良さを売りにしています。
お昼頃、授業の前にサークルの部室でのんびりしようかなと思ってドアをあけると、そこには1限を終えて2限が空き時間の人たちがゲームをしていました。
聞けば昼休みをはさんで3、4限も空きで5限が入っているといいます。
そしてゲームをしていた彼らは言います。
「これからカラオケに行くんすけど一緒にどうですか」と。
ちょっと躊躇しますが、付き合いの良さを売りにしているので、「まだ出席日数足りてるしセーフだな」と考えて行くことにしました。
3、4限の授業をブッチ切ったわけです。
そして次の日、また3、4限に別の授業を入れていたので大学につき、サークルのドアを開けると別の人たちがいて「これからランチで焼肉食べ放題に行くんだけど来るよな?」と言われてしまいました。
またちょっと躊躇しましたが行ってしまいました。
さて、留年かどうかが確定する時期を迎えた頃、この人の取得単位数はほとんどありませんでした。
誰かには付き合って誰かには付き合わないということが心苦しかったので、皆の予定に全部付き合ってしまったからです。
そして全ての講義に対して「来年がんばる」ことにして出席日数すら考慮しなくなってしまいました。
自己管理できない人は遊びの多い友達は向いていない
先ほどの例では、もうここまでくると留年しないことには必要単位数を満たすことができません。
留年分の学費が払えなければ中退です。
八方美人で自己管理能力が欠如している彼らは友達を多くつくるべきではありませんでした。
大学は自主性で成り立っているので、講義に出ないという選択をしても誰も注意してくれません。
高校生までなら本人にも注意するし親にも電話することがありますが、そういう外堀は固めてくれないので自分で管理することができない人は付き合いに時間を多くとられる友達は作らない方が身のためです。
グループ縛りは面倒臭い
女子特有な気がしますが、何をするにも一緒じゃなきゃダメなグループにうっかり入ってしまうと大変です。
興味ない講義も一緒に出なければならなくなり、本当に勉強したかったことを見失いやすくなってしまいます。
また、せっかく家で課題に取り組んでいるのにLINEが鳴りっぱなしで反応しないと付き合い悪いなどと言われたり、別の日には全然興味のないイベントに参加させられるなどもあります。
この関係は1人になるのが不安な者同士がお互いをなんとか繋ぎ止めている状態なので本質的には友達ではありません。
お互いのためにならないので、いない方がまだマシです。
社会人になっても仲が良いのはごく一部
意識高い系大学生はSNS上での友達の数を自慢したりしますが、卒業直後の2年間くらいは均等に連絡を取り合うとしても、その後はどんどん減っていきます。
社会人になってから数年たっても連絡を取り合うのは、結局その中でも気が合うと思っていた人だけで、それも片手に収まる人数くらいのものです。
人脈という意味では数が多いことは利点になりますが、人脈はただ顔が広ければいいのではなくて、使える人脈を持っているかが大きいので、やっぱり数よりも質を重視して友達を作るべきです。
それなら合う人が見当たらないな、ということであれば無理して友達をつくらなくても、そのうち合う人がみつかったら嬉しいなという程度でいいのではないでしょうか。
学生の頃にできる友達は一生の宝!
大学生の頃に本当の意味で友達になれる人がいれば一生の宝になる可能性が高いです。
自主性のもとに築いた関係だからこそ、各々の本質的な部分で理解しあっているので、社会人になって多少の価値観の変化があったとしても、人としての魅力の部分で変わらない付き合いが続けられるはずです。
そういう人との出会いは、社会人のような利害関係にもなく、高校生のクラスという囲いもない中でこそ生まれるものなので、大学生のうちにできた本当の友達は卒業以降も大切にするつもりで真摯に向き合いましょう。