事業拡大などに当たって、組織を仕組化しようと試みる企業は多いです。
会社が大きくなり、組織的に統制して仕組化を図ろうとするとき、40歳の組織マネジメント経験者は貴重な戦力になります。
とはいえ、単に同業種での経験があれば採用されるというわけではありません。
どんなに経験があっても、違う会社に行けば会社のカルチャーも変わりますし、前の会社と全く同じパフォーマンスができるとは限りません。
新しい環境に馴染みやすいのは年齢が若い人である、というイメージもどうしても根強いので、いかに経験者であり採用されたらこの会社にどのような貢献ができるかまで具体的に思い描き、それを説明できるようにして面接に臨む必要があるでしょう。
会社を大きくするにあたっては、中途の転職者の意見や経験は会社をよりよくするための素晴らしいアドバイスにもなりえます。
自分の経験値や蓄積された経験内容を、客観的かつ数値化などの見える化をおこない、あなたのことを全く知らない人でも一目瞭然で素晴らしい経験の持ち主だとわかってもらえるよう、提出書類などを工夫するべきです。
具体的にどれくらい出来るかを伝える
自分の能力をアピールしましょう。
能力というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、自分の経験を省みて、何をやってきたかと思い返してみると言葉にしやすいかもしれません。
やってきたことはできることに他なりません。
「営業ができる!」だけではなく、大量の商品知識を身につけてお客さまのニーズに合わせた営業ができるだとか具体的な内容が伴っていると説得力が増します。
常に謙虚な態度でいること
厚顔無恥という言葉があります。
一般的に年齢を重ねると面の皮が厚くなると言われ、態度が横柄になりがちです。
自分ではそう思っていなくても他人からの評価はどうかわかりません。
前職でプレゼンや上司の説教、顧客への謝罪などいくらか修羅場も経験し、転職の面接程度では緊張感を感じられない心になっていませんか?
高校入試の面接を思い出してみましょう。
緊張感で充満した気持ちを抑えて背筋を伸ばして膝に握り拳を置いていたあの時です。
そこにほんの少しの社会人の気持ちのゆとりを添えて面接に臨みましょう。
我の強さはすぐに見抜かれる
自分の考えをきちんと持っていること自体は良いことなのですが、それを押し通そうとするのはマイナスポイント。
他人の意見を聞かず、自分の都合だけを相手にも飲ませてしまうような、自己中心的な人は単なるわがままです。
気が強い部分もあるでしょう。
面接のときだけしおらしそうに装っても、我の強さは無自覚ににじみ出る部分も多いので、面接官にはあっさりと見破られてしまうでしょう。
我の強い人は自分が中心になりたがりますし、場を仕切りたがります。
たとえ管理職としての採用だとしても、中途で入ってきて偉そうな態度で先輩社員たちを取り仕切ろうとしては、会社の和が乱れてしまいます。
ただでさえ年配の人は扱いにくく、既に勤務している社員たちとコミュニケーションが取りづらいのではないか、と考えている面接官としては、我の強すぎる人は敬遠してしまいます。
今の会社ではある程度の地位にいて、偉そうな態度をとってもそれが見逃されているとしても、会社を一歩出たらあなたはただの40歳であることは、忘れてはいけません。
社内にいるときのように外でも偉そうに振る舞う勘違いした人は残念ながら多いもの。
転職活動でもそんな傲慢さを見せてしまっては、採用されるものも採用されませんよ。
アドバイスや批判は絶対にしてはいけない
経験があることをアピールする必要はあります。
しかし、アピールと批判は違うということを、よく念頭においておかなければいけません。
経験のアピールができる同業種の会社なら、「もっとこうした方が良い」というアドバイスや「こんなことではいけない」という批判も出てきがちなのもわかりますが、そこは大人の対応をしましょう。
入社してから求められてアドバイスをする分には良いですが、下手なアドバイスは上から目線に思われてしまいます。
たとえ真っ当なアドバイスだとしても、途中から入ってきた人に口出しをされると、ついつい今いる社員たちは自分たちがけなされたと思ってしまって反発しがちなもの。
ましてや、批判に聞こえるような言い方は慎むべきです。
前の会社の悪口は絶対言わない
同じ業界なら、自分が今いる会社のことを面接官がよく知っている、ということもありえることです。