今の会社で嫌な思いをして辞めようとしているとしても、それを面接で口にしてはいけないのは当然のこと、匂わせるようなことも言ってはいけません。
「なぜ今の会社をやめようと思ったのですか」とは、面接では定番と言えるほど必ず聞かれることですが、たとえば「今の会社で自分にできることはもうやりきったので、ステップアップしてまた違う環境で自分の力を試したい」と言ってしまうと、面接官としては「うちの会社に入っても、もうやれることがないといってすぎに次を探すのではないだろうか」と思ってしまうかもしれません。
実際に今の会社に不満があるかどうかは別として、不満を転職の理由にしてはいけないのです。
仕事が忙しくて辛い環境におかれていたという事実があっても、「やりがいのある仕事を与えてもらった。
そのおかげで様々なスキルが身についた」というような、ポジティブな内容に置き換えましょう。
少しでもネガティブに聞こえる発言は控えて、良いイメージを他面接担当官に与えるようにします。
同じ業界同士、面接先の社員の知人が前の会社にいるというケースもありえます。
知人を通じて自分の情報を探られるという可能性も考えられるのです。
面接で話したことがそのままつたえられて、裏を取られるというパターンもあります。
全然事実と違うじゃないか、と思われてしまい、自分の評判を無意味に落としてしまうことのないよう、悪口は控えて前向きな言動を心がけましょう。
焦らないこと
若い時に比べてなかなか採用通知がもらえず、どうしても焦ってしまうこともあるかもしれません。
年齢的にも、早く次の就職先を決めないともう後がない、これが最後の転職かもしれない、と思うと、どうしても気が流行ってしまうことでしょう。
でも、だからこそ焦ってはいけません。
「急がば回れ」です。
落ち着いて転職先を探し、転職活動をしましょう。
金銭的余裕を持って転職活動をする
金銭的余裕がないと、どうしても生活が立ち行かなくなってしまうので焦ってしまいがちです。
基本的には辞めてしまってから次の仕事を探すのではなく、在職しながら土日や仕事の後、有給休暇などで時間をとって転職活動をするのがベストです。
雇用保険がもらえるのは数ヶ月後からなので、辞めてから探そうと思うなら雇用保険に頼らず、ある程度使っても大丈夫な貯金額を蓄えてからが良いでしょう。
焦ると必ず失敗する
なかなか仕事が決まらずに焦ってしまって、採用通知をくれたところにすぐに「ここでいいや」と妥協して就職してしまうと、失敗する可能性もあります。
焦ってあまり職務内容や会社の評判を調べずに就職先を決めてしまうと、実はブラック企業だった、なんてこともありえます。
ブラック企業に騙されて入社しないこと
そもそも若手ではなく中年以上の人間を採用しようとする企業は、人手不足であったり、雇ってもすぐ人がやめてしまったり、若い人がいついてくれなかったり、という可能性があります。
いわゆるブラック企業で、「やりがいのある仕事」と言ってただただ大量の仕事をひとりの社員に押し付けてくるところだったり、面談のときと話が違ったり、ということも考えられます。
せっかく時間を使って転職した先がブラック企業で、もう一度転職活動というのは辛いもの。
よく見極めましょう。
企業の下調べを念入りに行うこと
知り合いの社員がいて話が聞けたり、今の会社で仲の良い取引先の人が、転職先とも取引をしていて内情を知っていたりと、いろんなツテを探すこともできるでしょう。
最近ではインターネットも普及しており、企業の評判も簡単に調べることができます。
いろいろな方法で企業の下調べをしておきましょう。
ブラック企業に入社してしまうことも防げますし、面接での受け答えでも役に立ちます。
給与や待遇の希望をあまり高く言わない
ヘッドハンティングによる転職なら、今の会社で貰っている給与額より高い金額を定時してもらえるので収入アップが期待できます。
でも、そうではない普通の転職なら、最初から高待遇を期待してはいけません。
給料アップどころか、今の会社よりも低い給料からのスタートということも十分考えられます。
今の会社である程度良い給与や待遇を受けているからと言って、それと同じかそれ以上のものを求めてしまうと、それに見合ったスキルがあるかどうかとシビアな目に晒されますし、扱いにくい人物だと思われてしまう可能性もあります。
ひとりで活動しないこと
自分ひとりで活動すると、転職活動に行き詰まってしまうこともあるでしょう。