そして、そのステレオタイプが女性蔑視の中から生まれたものだとすれば、女性差別の一貫として見られてしまっても仕方ありません。
「これだから女は…」
「これだから女は…」というような表現は、完全に女性差別の意味を含んでしまっていますよね。
「これだから女はダメなんだ」という意味を含んでいる段階で、全ての女性を一くくりに「女性だからダメ」というように扱ってしまっていますので、たとえ、それを言われた相手がどんなに能力が低かったとしても、この言葉を言った段階で「女性差別の心を持った人」という風に思われてしまいます。
個人を責めるときには、個人の能力に責任を求めるべきであって、その人の性別に求めるべきではありません。
どんなに正しい説教をしていたとしても、女性というくくりで分けられてしまっている場合、女性が不愉快に思うのは仕方ないでしょう。
相手が悪いというパターンであったとしても、この言葉を言った段階ですべての女性を敵に回してしまうことになるのですから、気を付けて発言しなければいけなくなりますね。
「女って得だよな」
「女って得だよな」という発言も女性蔑視の物の一つですね。
女だからと言って楽な人生を歩んでいるわけではないというのは、男女平等の心を持っている人にとっては分かりやすいところなのではないでしょうか。
むしろ、女性差別が残っており、こんなことを言うような相手が周りにいる分だけ女性は損をしていると言えるでしょう。
女性だからと言って得になるのではなく、明らかに得をしているような人がいるのだとすれば、「その人だから得なのだ」と考えられます。
女性全員が楽をしていると思われるようなことは絶対にありませんし、女性に本音を言わせてみれば「あからさまな差別もなく、生理もなく、妊娠・出産もない男性って得!」と言いたいところがあるかもしれません。
お互いにお互いの性別の本当のところは分からないですが、分からないからこそ、「女って得だよな」というような発言をしてはいけないのです。
「女に任せても無駄」
「女に任せても無駄」という言葉も女性差別の一つに入るのではないでしょうか。
個人の能力が足りていないからと言われるのなら良いですが、女性だからと言って無駄だと言われるいわれはないはずです。
確かに女性は男性に対して筋肉量などで負けている部分はあるかもしれませんが、それでも本気で女性が鍛えれば、何もしていない男性よりは筋肉量がつくでしょう。
究極的な面での反ではあったとしても、他の仕事において女性だから任せても無駄だと言われる理由はありません。
こういった発言が出てくるのだとすれば、それは、女性が何もできないという立場に立っているからこそです。
女性が何もできないと考えるのは、まさに女性差別だと言えるのではないでしょうか。
女性差別な対応や扱い
女性差別的な対応や扱いにはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
女性差別はへ告げんだけに出てくるものではありませんから、こうした対応についても見てみることにしましょう。
暴力を振るう
暴力をふるうというのはありますね。
女性はDV被害に遭う確率が男性よりも高いと言われています。
女性は弱いものであり、支配されるべきものだという考えのもとに暴力をふるう男性が多いのでしょうか。
もしくは、女性は弱いという考えのもとに、弱い者いじめをしたいのかもしれません。
自らより強いものに対して暴力をふるう人はなかなかいませんから、軽々しく暴力をふるうことができるような人は、結局は心の中では女性という存在を軽んじているということになりますね。
職場での待遇
職場での待遇に女性差別を感じることは、現代でも少なくないようです。
女性管理職の数はそれほど多くはないと言いますし、どこかで待遇に差をつけられているように感じる人もいるかもしれません。
もちろん、一定数は育児休暇などもありますから、そういった影響で出世が遅れてしまっているということもあるかもしれません。
ですが何の差もないはずなのに、男性の出世が優先されるというようなこともあるのです。
職場での待遇は制度的には平等となるべきだとなっているはずなのですが、人事も人間が動かしている以上はそう簡単にはいかないものですよね。
女を一括りにする
何かうまくいかないことがあった場合、誰かがミスをした場合などに、その人が責任を取らなければいけないのは当たり前のことですよね。
ですが、そんなときに「これだから女は」というように女を一くくりにされるというのは間違っているのではないでしょうか。
女性差別をしている人は、女だという理由だけで女性を全て一くくりにして考えてしまう傾向があります。