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猿腕の人はどうしてここまでグニャっ...(続き2)

腕が過剰に曲がる

猿腕の人の腕が過剰に曲がるのは、先天的なもの(骨格の遺伝など)と生活習慣による姿勢の偏りで起こる後天的なものがあるようです。

その腕の歪み具合は非常に個人差があって、手術をしてまでも矯正する必要がある時や、整体やカイロプラクティックで大幅に改善されることもあるようです。

細身の女性に比較的多いようで、腕の筋肉も少なくて筋力も弱い人が多いようです。

腕が過剰に曲がることを、自分で治すことは難しいと言われています。

しかし、重いものを持ち上げたりすることで、肘などを痛めやすいのです。

腕をまっすぐに伸ばし切った状態で、物を持ち上げる時には注意が必要です。

周囲の人はかなり驚く

普通の人に混じって仕事や遊びをしていても、よほどでない限り気がつきません。

自分は猿腕であると自覚している人が、仲間の中にそんな兆候がある人を見つける場合が多いようです。

一緒に居酒屋でお酒を飲んでいる時に、お酒のお酌をしてもらおうとグラスを前にまっすぐに差し出した時に、「お前、腕が曲がっているぞ!」と注意されてから自分の腕が猿腕だと知った人もいます。

よく見ると、肘のところで外側に少し曲がっているのです。

「俺も知らなかったよ!おまえはよく気がついたなあ」と言うと、それを指摘した仲間が「実は俺も少し猿腕なんだ」と白状しました。

普段から気になっていたので、誰かの腕を見ても疑ってしまうのだそうです。

「ほんとだ!肘のところで逆方向に曲がっている」と他の仲間がみんなで驚いているのです。

もともと自分は猿腕だと自覚していた本人は、こんなことを自慢することでもないし、普通の生活に支障もないし、あえてカミングアウトするほどでもなかったからとのことでした。

女の子ならかえって可愛いのに、男ならキモイとなって大笑いして終わったのです。

一発芸として披露する人も

猿腕の人で、それを自慢するように見せびらかす人もいます。

無口で日頃からおとなしい女性なのですが、真面目なので目立たない存在なのです。

仕事もキッチリとこなせる人で、上司からの信頼も厚いのです。

職場の人の送別会で集まった時です。

宴もたけなわでカラオケのセットを用意して、順番に指名されて歌っていたのですが、その女性はカラオケが苦手で満足に歌うことができません。

仲間もそのことを知っていたのですが、お酒の勢いもあって盛り上がり、彼女の出番になったのです。

歌うのを嫌がってパスしてほしいと懇願したのですが、上司が許してくれませんでした。

今日は君の先輩の送別会だし、このまま引っ込んでは顔が立たないぞと脅されてしまいました。

そうすると、覚悟を決めたのか「お世話になった先輩の送別会でもあるので、ここでわたしの一発芸を披露します」と言い切ったのです。

みんなは何が始まるのかとかたずをのんで見ていると、「実はワタシ、隠していたのですが、こんなことができるのです」と腕を伸ばして、関節ところからいろんな角度に腕を曲げたのです。

集まっていた仲間や先輩は、あっけに取られて目が点になったように見とれていました。

「これで、先輩を送る一発芸は終わりです」と言って礼をすると、みんなは我に返って拍手の嵐でした。

おとなしい彼女が、歌の代わりに一発芸で腕を曲げたのです。

先輩は一生忘れられないことでしょう。

骨が折れているの?

初めて猿腕を目の前で見た人は、腕が肘のところで大きく曲がるということに驚くよりも、腕が折れてしまったのではという恐怖のような感覚を覚えてしまいます。

すぐに出る言葉は「大丈夫?」と心配する言葉です。

自分のせいで折れてしまったのではないかと思ったからです。

その人から「わたし、腕が良く曲がって柔らかいの」と聞いた時に、「本当?じゃあやって見せて」という会話があったからです。

あんなことを言ってしまったから、こんなことになってしまった」と後悔を感じたからです。

でも、猿腕の人はすぐに「心配しなくても大丈夫よ!」「いつものことなのだから」とフォローしてくれたのです。

ついでに、様々な角度に腕を曲げたり、まっすぐに腕を伸ばして肘をピタッと引っ付けて見たりと、いろいろとやって見せてくれたのです。