この時期に骨折して手術をしても、予想通りには回復しない時があるのです。
子供の時の骨折なら、骨も元通りに形成されていく自家矯正の力が働きます。
しかし、肘の複雑な成長過程では予想通りには回復せずに、成長のアンバランスなところから変形が進むこともるのです。
腕が外側に曲がる外反肘(がいはんちゅう)を引き起こすこともあるのです。
外反肘という変形を起こすと、その周囲にある尺骨神経(しゃっこつしんけい)の障害を引き起こして麻痺することもあるのです。
外反肘は、猿腕のように手のひらを上に向けてまっすぐに水平に腕を伸ばすと、肘から下の腕が外側に反ってしまうのです。
手術をした片腕だけの症状ですので、両腕のバランスも悪くなるようです。
腕立て伏せができない
猿腕の場合には、正常な人のように簡単には腕立て伏せができません。
努力して工夫をすればできるようになりますが、女性の場合にはやりにくいものです。
すると困った事には、ヨガやダイエットの時に四つん這いも大変なのです。
別のエクササイズをやれば良いだけのことですが、みんなと一緒に行う時には見栄えが悪くなるようです。
女性の場合はコンプレックスになりがち
女性の場合のコンプレックスは、実際の生活面ではなくて、あくまでも見栄えによるコンプレックスが多いようです。
ノースリーブを着ていると、何かと腕を伸ばす機会に、気持ち悪いと思われないかという不安です。
周りの人はそれほど気にすることはないのですが、猿腕の本人は気にしてしまうのです。
それと、猿腕は細身の女性に多いのですが、二の腕が細いことがコンプレックスという人も多いようです。
これは、男性の場合は特に多いようで、二の腕の筋肉をつけたいと努力しているそうです。
女性でも自宅で筋トレをする人も多いのですが、なかなか筋肉はつかないようです。
四つん這いのポーズも様にならないので、モデルさんにはちょっと辛いようです。
腕や肘を痛め易い
猿腕の人は、運動によっては不利なことがあります。
弓道では弓を引く時に腕が邪魔になるようです。
とは言うものの、猿腕で弓道を楽しんでいる人も多いのは確かです。
弓の支え方や矢の飛ばせ方などに、自分なりの工夫をしているようです。
ボーリングでも肘を痛めやすいとか言われますが、投げ方に工夫すれば、痛めなくて済むという人もいます。
ただし、腕の筋力を普段から鍛えておくことも必要です。
正常な人でも、肘に急に過度な負荷をかけることは、痛めることにもなりますから注意が必要なことは当然です。
腕立て伏せの時に痛めやすいとよく言われますが、普段から筋力を鍛えながら行うことは当然のことで、準備もしないで過度に行うと、誰でも痛めてしまいます。
自分が猿腕かチェックする方法
自分で猿腕かどうかをチェックする方法です。
①直立して、腕を水平に前に突き出します。
②手のひらを上に向けます。
③肘を伸ばしたままでの状態で、両手の小指と小指をピッタリくっつけます。
④その状態で、両腕が手首から肘までピッタリくっつくなら、あなたは猿腕なのです。
普通の人なら、肘まではひっつきません。
猿腕と言っても、日常生活では何ら問題はありません。
このチェック方法で、猿腕の確認は簡単にできます。
同様に、気になる人がいれば、同じようにやって貰えればすぐに判断できます。
猿腕の治し方
簡単にできるなら、猿腕を直したい人も多いはずです。