どのようにしたら良いのか、まとめてみました。
筋トレをして筋肉を付けると治る場合も
上腕筋を鍛えることで、肘への負担を減らして猿腕を治すこともできるようです。
上腕筋の周りには上腕二頭筋や上腕三頭筋がありますが、上腕筋と言うと上腕二頭筋の深層にあって上腕骨に覆いかぶさる形でついている筋肉です。
力こぶを作ると盛り上がる筋肉です。
上腕筋は、肘関節を屈曲させる動作を行う筋肉です。
上腕筋を鍛えれば、肘関節を支える力が強まるので、肘が極端に曲がることを抑制することもできます。
肘を守って猿腕も改善されます。
手術が必要な場合も
猿腕が酷くなってくると、関節が異常に変形して尺骨神経を圧迫することがあります。
これが酷くなってくると、麻痺を起こすだけでなく、小指付近にしびれが起こります。
麻痺が進行すると手の筋肉が痩せてきたり、小指と環指の変形も起こすようになります。
これらは、肘の過剰な変形によって尺骨神経が障害を起こしているのです。
このように異常が起こったら、医師の診断を受けて手術が必要になる時もあります。
同じような動作ばかりしないように注意する
肘に過度な負荷をかけないように、生活習慣を見直すことも重要です。
肘をついて寝転んでテレビを見るとか、肘に荷重がかかりすぎるような無理な筋トレを続けるなど、同じような動作を繰り返さないことです。
カバンを肘にかけない
女性に多いのがカバンを肘にかけることです。
軽いと思っても、毎日この動作を繰り返してケアをしない場合には、猿肘になることもあるのかもしれません。
どうしてもという時は腕を手前に持ってくる
どうしてもカバンを持つ必要があれば、まっすぐに腕を下げてカバンを下げることです。
どうしてもという時は、腕を手前に持ってきて上腕筋で支えるようにします。
整体に通う
身体のゆがみが原因ですから、整体でどう歪んでいるかを見つけてもらい、矯正してもらうのも良い方法です。
「猿手」というのもある
関節の異常と言うと「猿手(さるて)」というのもあります。
手のひらには9本の指屈筋腱と正中神経が通っています。
この正中神経が圧迫されて神経が障害を起こすと、手根管症候群と呼ばれる症状を引き起こします。
正中神経は、前腕を内側にひねって回す運動、手首、手指の屈曲、親指を立てたり小指とつける運動(母指対立)などを行う神経で、これができなくなるのです。
猿手とはどんな手?
正中神経が圧迫されると、手のひらが変形してきます。
親指が他の指と同じ平面になって、猿の手のように扁平してくることです。
この状態を「猿手」と呼んでいます。
親指の根元の母指球筋が萎縮するために起こります。
まとめ
猿腕は、普通の生活には何ら支障がないので、気付かずに過ごしている人も多いはずです。
学校の授業中に、挙手をしてアピールする時に手が曲がっていると指摘されて気が付いた人もいます。
それほどに、特に問題視することでもないのです。
しかし、年頃になってくると、肘が曲がっていることでコンプレックスを持ってしまったり、うまく四つん這いになれなかったりしてみんなについて行けなくなった時に強く自覚してしまうのです。